大友家の野望
 
 
 
信長の野望・烈風伝リプレイ

 

 とうとう手に入れた「信長の野望 烈風伝 With パワーアップキット」。早速プレイを開始する。これまでの信長シリーズでは、必ずシナリオ1からプレイしていたが、今回はシナリオ2・信長包囲網(1570年)から始めてみることにした。大名は、これまで一度も選んだことのない大友宗麟。「あの立花道雪を最初から使ってみたい!」という単純な動機からだ。システムもわからないのに、これまで使ったことのない大名で遊ぶのは自殺行為という気がしないでもないが、多分大丈夫だろう。
 

99/06/04

Home Back

 1570年9月    1571年    1572年

 1573年      1574年    1575年

 1576年      1577年    1578年

 1579年      1580年、1581年   

 1582年      1583年    1584年

 1585年      1586年    1588年9月

  

 
 
 

1570年9月

大友宗麟「俺が宗麟だ。しかしそれにしても俺を使ったことがないなどと、不届き千万なプレイヤーだ。まあこれを機に心を入れ替えるがよかろう。にしても、大分グラフィックは変わったな、道雪。」
    「……」
宗麟「ん?道雪はどうした?返事をしろ。」
一万田鑑実「殿、立花殿は立花山城にいらっしゃいます。」
宗麟「何だとぉ?ゲーム開始時は大体の武将は本拠地に揃ってるもんじゃないのか、鑑実?」
鑑実「お言葉ですが、現在の大友家は4つの領国を持っています。それぞれの国に武将方を配置しなければ統治できません。」
宗麟「あ?そんなこと聞いてないぞ。…待てよ、今は1570年9月。そうかシナリオ1じゃないのか。くー、痛恨だな。こういう場合って全部開発しなくちゃならないから面倒なんだよなぁ。」
鑑実「まあ殿、そうおっしゃらずに。不肖私めもお手伝いいたしますので。」
宗麟「お前、何か言葉使い変じゃないか?まあいい。早速かかりたいところだが、どうして各城に1人か2人しか武将がいないんだ。全然はかどらないぞ、おい。」
鑑実「スタート時ですから、仕方ありません。」
宗麟「アッサリ言うなぁ!でもやらなくちゃならん事実は変わらんしな、やるか。…ん?随分内政って楽になってないか?どうもプレイヤーの奴は、前作のちまちま国を作っていくのも楽しかったと言っているぞ。」
鑑実「器の小さい男の言っていることなどお気になさいますな。前作は箱庭内政などとも呼ばれていましたから、箱庭以上のサイズのことは考えられないのでしょう。では宗麟様、早速かかりましょう。」
宗麟「それもそうだな。気にすることはないな。何しろ今まで俺を使ったことがない奴だしな…。よし始めよう。」

Back Home Menu


 
 
 
 

1571年 

宗麟「おいおいもう年明けかよ。…そうか9月から始まってんのか。とりあえず内政に関しては大体わかった。そこで年も明けたことだし、我が大友家の外交方針を決めるとしよう。」
一同「ははっ。」
宗麟「我々は、未来の日本のような専守防衛などという手は採らん。領土の拡大は可能な限り推し進める。が、国にゆとりが無くなってしまうまで強固に推し進めるということはない。俺は民の笑顔を見ていたい…などという感傷的な理由からではなく、一揆を防ぐためだ。無論一揆が起きれば鎮圧するがな。」
吉岡長増「…正直過ぎませんかな。」
宗麟「うるさい。で、とりあえず九州を統一する。」
一万田鑑実「殿、それは無理です。当家は南肥後の相良家と同盟関係にあります。」
宗麟「ふん。そんなもの、期限切れを待てばよいではないか。」
長増「実は殿、本作から同盟についての期限というのは無くなりました。ですので向こうから手切れしてくるのを待つほかありません。」
宗麟「げっ!マジかよ!?」
鑑実「マジで御座います、殿。」
宗麟「そうか…ではそれは仕方が無い。向こうからの援軍要請や貢物を徹底的に拒んで友好度を下げるとしよう。友好度さえ下がれば、こちらから同盟を破棄してもお前等の忠誠度はそれほど下がらないしな。」
長増「左様でございます。」
宗麟「よし、ではとりあえず西の龍造寺を滅ぼすとしよう。それにしてもお前等の忠誠度は低いな。100になってるのは道雪と高橋紹運だけじゃないか。頼りになるのはあいつらだけということか…。」
鑑実「そんなにはっきりおっしゃらなくても…。」
宗麟「まあ、徐々には上がっていくみたいだな。余り気にするのは止めよう。とりあえず道雪に連絡を取ってくれ。今年中に龍造寺は滅ぼす、とな。」

* * * * *

 所変わって立花山城。

立花道雪「…そうか。紹運、どうやら肥前の熊を撃つことに決まったようだ。出陣はわしと殿と城井鎮房殿、そしてお前の4人だ。」
高橋紹運「左様でございますか。出陣とあれば嬉しいのですが、龍造寺とは長年にわたって抗争中です。簡単にはいかないでしょう。」
道雪「殿は何とかする、と言ってきている。何か策があるのではないかな?」
紹運「…時に、今回のプレイヤーは、これまで大友家を蔑ろにしていたと聞いております。そのようなことで龍造寺に勝てますでしょうか。」
道雪「それは本当か?」
紹運「さらに悪いことには、このプレイヤーはとにかく慎重で、ゲームスタート時はまったくと言っていいほど戦争はせず、とにかく国力を上げ確実に勝てる見込みがでてこない限り、決して戦わないそうです。そんな奴が、今回に限っては今年中に龍造寺を滅ぼすなどと言っているのは、余計に不安でなりません。」
道雪「…お前、殿とプレイヤーとやらを混同しておらんか…?まあよい。とりあえず出陣の準備だけは怠るな。」
紹運「はっ。」

 翌月、立花山城を出撃した大友軍は、そのまた翌月に竜造寺家の本拠地である佐賀城に隣接した。

宗麟「こんなにあっさり接近できていいのか?将星録では次から次に迎撃部隊が出てきて、敵の城に近づくのが一番難しかったというのに…。一度も戦闘をしていないぞ。」
長増「今回のシステムはこういう方式ということで、せいぜい楽をさせてもらいましょう。そもそも前作の最大の弱点は、あの極端な戦闘システムだったではありませんか。」
宗麟「そうだな。よし、攻撃開始だ。」

 大友軍はかなりの損害を出したものの、佐賀城の占領に成功した。しかし大半の家臣達に逃げられてしまい、宗麟は甚だ不機嫌だった。

宗麟「部下になったのは百武賢兼だけか…。特に鍋島直茂を逃がしたのは痛かった。これで領土だけが膨れ上がってしまったわけだな。」
長増「左様でございますな。とりあえずは近隣の独立勢力狩りと内政に力を注ぐべきかと…。」
宗麟「ホントにそうなんだよなぁ。よし、じゃあ道雪は鑑実と紹運、それに百武殿と吉弘鑑理なんかを連れて独立勢力を駆逐しろ。で、後の者は臼杵鑑速、志賀親守、田原親賢、佐田隆居、筑紫広門を中心として内政に励め。さすがにこれだけ広いとやりづらいが、頑張ってくれ。」 


Back Home Menu


 
 
 

1572年

宗麟「それにしてもこの烈風伝はイベントが多いな。最上親子の相克とか、マイナーなのも増えてる。ま、東北なんてまだまだ先の話だから、どうでもいいけどね。」
臼杵鑑速「そうですね。確かにまだまだ先ですね。」
宗麟「…何か今の発言は皮肉っぽくないか、鑑速?」
鑑速「気のせいでしょう。」
宗麟「それともうひとつ。今回のお前、結構美男子グラフィックなんじゃないか?実は気に入ってるだろ?」
鑑速「はい。能力値もいい感じですし。」
宗麟「けっ。せいぜいこき使ってやる。」
鑑速「それににしても殿、他に話題は無いのですか?でないと、この年、このまま終わってしまいますよ。」
宗麟「いーんだよ。実際、内政以外何もしてないんだから。でもだんだん内政も仕上ってきたな。独立勢力もあとひとつだしな。」
鑑速「殿!一大事でございます。毛利軍が九州の北端・門司城に迫っております!あっ、たった今隣接されました。あの城には誰もいませんから、もう占領は間違いないでしょう。いかがされますか?」
宗麟「…。」
鑑速「殿?」
宗麟「…いっぺんに全部しゃべるんじゃない。ひとことも突っ込めなかったじゃないか…。」
鑑速「申し訳ございません。」
宗麟「一片の誠意も感じられんな、その返答には。どうせわかっていてやったんだろうが、あーん?」
鑑速「はい。」
宗麟「…もういい。」
鑑速「で、いかがするご所存ですか?」
宗麟「いかがする?…まず敵の情報を教えてくれ。」
鑑速「武将は7名。総大将は平賀元相で、飛び抜けた武将はいない模様です。総兵力は4000です。」
宗麟「ふーん。絶対に勝てないな。仕方が無いから、道雪達を呼び戻してくれ。あいつ等に速攻で取り返してもらう。お前等では取り返せないだろ?」
鑑速「そうですね。ただ、私の身分がせめて家老であれば、他の平均レベルの武将達を率いても、何とかなったかもしれません。」
宗麟「…そういえばそうだな。お前大友家の三老と称される割には、まだ侍大将だもんな。せっかくパワーアップキットつきなんだし、身分を上げておこうか?」
鑑速「お心遣いはありがたいのですが、プレイヤー様が、寿命以外をいじるのは好きではないと言っているようです。」
宗麟「うるさいやつだなぁ。まあ仕方がない。せいぜい頑張ってくれ。で、道雪達とは連絡は取れたか?」
鑑速「早速立花山城に引き上げた模様です。さすがですね。」
宗麟「ホントに頼もしいなぁ。あいつに家督譲ろうかな。」
鑑速「個人的には反対しませんが、今は毛利家を叩き出すことに専念してください。翌々月には取り返せるはずです。」
宗麟「あの毛利家の3人の息子が来てなくて良かったな。3人のうち1人ならいいけど、2人で来られたら勝てねぇもんなぁ…。」
鑑速「人材不足って悲しいですね。」
宗麟「戦闘野郎が欲しいよ、ホント。」

 大友家期待の星、立花道雪軍団5100人は7月までに門司城を取り戻し、総大将平賀元相以下3名を捕虜にした。

道雪「殿、捕虜はいかがなさいますか?」
宗麟「とりあえず登用をかけろ。でも多分ダメだろう。そうなった場合は…。」
道雪「…斬首ですね?」
宗麟「…俺が言ったんじゃないぞ!俺が言ったんじゃないぞ!皆の者聞いたか?道雪の奴はとんでもない冷血漢だ。言うことを聞かない奴は殺すんだそうだ。ひーっ、いつか俺も殺されるんだぁ〜。」
鑑速「…道雪殿、ああやって殿は、俺が決めたんじゃない〜、と無理矢理自分を慰めていらっしゃるのですから、どうか耐えていただけませんか。」
道雪「…わかっとる。」
高橋紹運「…(おいおい)。」

 そして毛利家家臣3名は斬首となった。そして大友家の深刻な人材…というより人出不足は一向に解消されずに、1572年は暮れていった。

Back Home Menu


 
 
 
 
 

1573年 
 
 この年は2度目の毛利軍襲来によって幕が上がった。今回は海路をとって、府内城に迫ってきた。今回の迎撃も立花道雪軍団によって退けたが、誰も捕らえられず、宗麟ガックリ。そんな中、敵対指数200%の毛利家当主・毛利元就が死去。毛利輝元が後を継いだ。

宗麟「そうか。少しは楽できそうだな。輝元って結構弱いんだよなぁ。」
臼杵鑑速「殿、一大事です。毛利家の吉川元長が、毛利輝元の家督継承を不服として謀反した模様です。」
宗麟「今回はそういうの多いのかなぁ。そうそう、こないだ死んだ北条氏康のときも、北条氏邦とかいうのが謀反起こしてたろ?俺も気をつけよう。俺にも義統という後継ぎはいるが、少しも安心できないな。あの義統の奴、全然使えない武将だし。何か、あいつに後継がせるのが怖くなってきた。」
鑑速「毛利はかなり弱体化したようです。我々との戦いでも、武将を何人も失うなど、かなり消耗していますし…。」
宗麟「ん?また毛利軍が府内城に接近しているぞ。今度は誰が総大将だ?」
鑑速「当主・毛利輝元のようです!」
宗麟「チャーンス!!絶対に捕らえろ!いや、戦死でも構わんから絶対に殺せ!!ここでさらに毛利家を弱体化させておきたい。」

 立花道雪軍団は、府内城に隣接した毛利軍に小規模戦闘をしかけた。損害は意に介さず、とにかく毛利輝元へ直進した。幾度目かの一斉攻撃により、ついに毛利家当主・毛利輝元は捕らえられた。

立花道雪「…何か言い残すことは?」
毛利輝元「ぐわっ。」
高橋紹運「…いきなり死んでますけど。」
道雪「どうやら今回も、辞世の句とやらは織田信長や豊臣秀吉クラスでないと存在しないらしいな。」
紹運「ともあれこれで後顧の憂いは絶てたわけですね。」
道雪「そうだ。しかしこれから南九州を攻めるにあたっては、肥後からと日向からのどちらから攻めたほうがいいのだ…?お前はどう思う、紹運?」
紹運「南肥後の相良家とは同盟中です。やはり日向の伊藤家からのほうがやりやすいのではありませんか?」
道雪「確かにお前の言う通りだ。しかし島津は放っておくと勢力を拡大しそうで怖いな。仮に日向から攻めたとして、島津がそのまま北進して相良を滅ぼしでもすると、北肥後から肥前まではがら空きになって好き放題にされるだろう。それに、相良家が壁になってくれるなどとは考えられない。」
紹運「確かに。同じ時間を与えるならば、伊藤のほうが無駄に使ってくれそうですね。」
道雪「そのとおりだ。それに万が一伊藤家が北上してきたとしても、北肥後よりは豊後のほうがはるかに守りやすい。…一度殿に意見具申をしておく必要があるな。紹運、殿に使いを出してくれるか、至急にな。」
紹運「…はぁ、しかしたった今殿から使いが…。」
道雪「早いな。もう返事がきたか。」
紹運「…(だから違うって)。」
道雪「…さすがは殿。わしが考えるようなことは既に計算に入れておいでのようだ。紹運、早速隈本城に全軍を集結させろ。陣容はわし、お前、百武賢兼、吉弘鑑理、一万田鑑実、甲斐宗運、大村純忠の7名だ。」
紹運「(ちょっとボケ気味だけどまあいいかぁ)かしこまりました。では早速。」

 こうして立花道雪軍団は兵5100をもって、同盟国・相良領を堂々と通過し、島津家の本拠地・内城へ向かった。

宗麟「よし、これで島津家も終わりだな。」
臼杵鑑速「殿、報告です。島津家当主・島津貴久が病死いたしました。」
宗麟「うーん、単純に喜んでいいのかわからないな。後を継いだのは義久だろう?こいつのほうが手強いのと違うか。まあ武将が1人減っただけでも大きいんだけどさ。」
鑑速「殿、報告です。内城を攻撃しておりました立花道雪軍団が敗北した模様です!」
宗麟「んだとぉ!?島津軍はどういう陣容をしていたんだ…?おわっ。」
鑑速「どうなさいました、殿?」
宗麟「なんなんだ、この鉄砲3214というのは。ほとんど鉄砲隊だったわけか、島津軍は…。道雪には悪いことをしたな。よし、一旦隈本城まで下がらせろ。さらに隈本城に補給部隊を大量に集めろ。さらに強力な軍団にして、今度こそ内城を落とすんだ。」
鑑速「殿、報告です。足利幕府からの使者が来ています。いかがなさいますか?」
宗麟「使者?俺は調停工作を何もしていないぞ。ひょっとして誰かに朝敵にされたとか、そういうことか…?まあ、とりあえず通せ。」

 足利幕府からの使者・細川籐孝はこう言った。

「筑前筑後の守護に任ずる」

宗麟「くれるというなら貰っておくが、何か意味あるのか、これは?」
鑑速「これによって威信が上がります。より戦略を進めやすくなります。」
宗麟「おーおー、これが新登場の威信値か。数値は230で、現在のところ大友家は全国3位か。なかなかいいんじゃないか?にしても今回の細川籐孝の顔ってかなりオヤヂ入ってないか?」
鑑速「さぁ…。威信に関しては、トップをいく織田家との差が気になるところです。」
宗麟「確かにな。2倍以上だからな。せいぜい励むとしよう。」

* * * * *

 その頃、隈本城へ退却を完了した立花道雪軍団は既に整っていた準備のおかげで、翌月には再び内城を攻略するための途上にあった。

道雪「前回は初めての敗戦だったな。」
一万田鑑実「そうですね。鉄砲にあそこまでの威力があるとは、正直言って驚きでした。」
吉弘鑑理「今回はどうなさるおつもりですか、総司令?」
道雪「いや鑑理殿、もうその点に関する心配はない。前回の戦いで、我々は我々自身が失った兵力の2/3程度の損害を、島津家に与えることに成功している。数的回復力で勝る我々が前回と同じ兵力で迫っているのだ。薩摩しか領土を持たない島津には、兵力を補充することはできないはずだ。」
鑑理「確かに、鉄砲があっても兵がいないのであれば玉の撃ちようがありませんからな。」
道雪「そのとおり。やはり数の力というものは偉大なのだ。だが油断はするな。」
高橋紹運「総司令!ただいま斥候から報告がありまして、島津義弘の軍団が大隈へ向けて兵を進めているとのことです。」
道雪「よし。内城は手薄になっている。この隙に島津の本拠地を叩け。」

 内城に立て篭もる1600人の3倍以上の兵力で迫る立花道雪軍団は、当主島津義久自身が放つ大砲の攻撃に苦戦しながらも、内城を陥れ島津家を滅亡させた。

道雪「いや、あの大砲には参ったな。」
鑑理「まったくですな。とにかく勝てて良かった。あれが2つあったら負けていましたな。」
道雪「いやまったく。では捕虜の引見を…や、これは義久殿では…?」
島津義久「いかにも。」
鑑理「総司令、いかがいたしますか?」
道雪「…まあ、一応の手順に則って登用をかけてみよう。どうですかな、義久殿?我々の天下統一のため、お力をお貸しいただけませんかな?死ぬことなどはいつでも出来ます。是非我らに協力して下さい。」
義久「…。」
鑑理「いや、先ほどの大砲の妙技、是非大友家の為に振るっていただけないでしょうか?義久殿の技は本当に凄まじい。実は先ほどの戦いでは、拙者の隊は大砲の砲撃によってひたすら混乱していただけで、ほとんど何もしていないのですよ。」
義久「(ちょっと違うんじゃないか?…でもまあいいか。)わかりました、力をお貸しいたしましょう。」
鑑理「そうですか、そうですか、それはよかった。では早速殿に報告を。」
道雪「義久殿、かたじけない。」
義久「いやこちらこそ、よろしくお願いいたします。」

 こうして大友家は、ようやく立花道雪・高橋紹運以外の、軍団を率いることが出来る人材を得た。しかし島津軍の中核を担う家久・義弘・歳久の兄弟はおろか、新納忠元・山田有信・頴娃久虎などの諸将はものの見事に取り逃がした。人出不足という重荷は、未だに軽くならない。

臼杵鑑速「殿、薩摩占領おめでとうございます。というより、島津義久殿の登用成功おめでとうございます、でしょうか。」
宗麟「…実はそのとおりなのだ。俺は義久をゲットできたことのほうが嬉しい!」
吉岡長増「と、殿、一大事でございます!!」
宗麟「なんだ爺、久しぶりだというのにそんなに血相をかえて…?」
長増「織田信長が京都・室町御所に侵入、将軍・足利義昭を追放し、事実上室町幕府は滅びました!」
宗麟鑑速「何と!!」
長増「あの織田信長という男、恐らく最大の敵となるでしょう。毛利があのような状態で、四国の長宗我部は織田家と同盟中ですので、九州まで押し寄せてくるのは時間の問題でしょう。」
宗麟「爺、そういう悲観的なものの見方はやめろ。攻めてくれば撃退するまでだ。そして登用に応じない奴は次々に斬る。これまでと特に代わりはない。安心するがよい。」
長増「殿がそのようにおっしゃるのならば、爺といたしましても、特に申し上げることはありません。」
鑑速「むしろこれを好機と捉え、手を尽くしてみるべきです。手始めに守護職を自称してみてはいかがでしょうか?結果として政治がしっかり行われていれば、民衆はそれを支持するでしょう。」
宗麟「よし、では豊前守護を自称する。」
鑑速「おお、威信が上がりましたぞ。成功です。」
宗麟「成功?失敗する場合もあるのか?」
鑑速「ございません。」
宗麟「…お前最近生意気じゃないか?武将に昇進したからっていい気になるなよ。」
鑑速「いい気になるなど、滅相もございません。生意気になるのは、せいぜい宿老になってからにいたします。」
宗麟「…まあいい。よし、早いとこ九州を押さえよう。でないと織田家に対抗できない。来年中には相良家以外の全九州を押さえるぞ。」

 こうして多事多難の1573年は暮れていった。 


Back Home Menu


 
 
 
 

1574年

吉岡長増「殿、殿、またまた一大事でございます!!」
宗麟「またかよ。で、今度は何だ?」
長増「朝廷が、織田信長を征夷大将軍に叙任いたしましたのじゃ!!あのクソ公家どもが!!」
宗麟「長増、地が出てるぞ。汚い言葉使いはやめろ。…まあ確かに一大事だな。これで信長を殺さない限り、同盟統一という手段は採れなくなったわけだからな。しかし、どの道プレイヤーはファースト・プレイ時は意地でも武力統一することに決めているらしいから、我々の基本方針に大きな変更は無いな。何でも、プレイヤーは一度は全国を隈なく征服してその苦労を知っておきたいらしい。」
臼杵鑑速「マゾなのでしょうか。変わり者ですね。」
宗麟「そうだな。…だがよくよく考えてみれば、その苦労に付き合わされるのは我々ではないか。勘弁してくれよぉ〜。」
鑑速「殿、吉報です。大隈の支城・垂水城を攻略した道雪殿から、島津義弘・歳久兄弟の登用に成功したとの報告が入りました。」
宗麟「よし!さすが道雪、これで少しは安心できるな。これでもう一軍団できるな。島津一党でもう一軍団を編成しろ。」
鑑速「殿、先ほどのお2人ですが、身分がまだ足軽頭なので、いま少しお待ちになられたほうがよろしいかと…。」
宗麟「ガーン。そうだった…。独立勢力から登用するとみんな足軽頭だったんだ…。じゃあとりあえず南九州の制圧を続けるように伝えてくれ。鬼石曼子が我が軍に入っただけでもありがたいと思わなくてはな。」
鑑速「続けて報告です。立花道雪軍団は肝月城を落とし、肝月家を滅ぼしたようです。」
宗麟「よし、残るは伊藤家のみか。早速かかるように伝えてくれ。」
鑑速「殿、追伸がございまして、今回の戦いに伊藤家からの援軍として出陣していた鍋島直茂殿を捕らえ、この登用に成功したようです!尚、肝月家から下った者は多く、人出不足もやや改善されそうです。」
宗麟「いいことずくめで怖くなってくるなぁ。ま、ゆっくり着実にいってくれれば変なことは起きないだろう。」

 こうして順調に1574年は暮れていった。

Back Home Menu


 
 
 
 
 
 

1575年

 征夷大将軍・織田信長の勢いは凄まじかった。赤松・山名・浦上・吉川を次々と滅ぼし、中国地方は安芸・周防長門・石見の3国が残るのみとなっていた。

宗麟「凄いな織田軍は。どんどん近づいてくるな。」
臼杵鑑速「あたりまえです。遠ざかってどうするんですか。」
宗麟「いや、別に近づいてこなくてもいいんだ。どうせ後になったらこちらから近づいてやるんだし。ただ毛利にトドメを刺せないのが残念かな、と思ってな。」
鑑速「そういえば滅ぼされた吉川の吉川元春・元長親子は、毛利家に帰参しているようです。あ、それと、我々はずーっと毛利家毛利家と呼んでいましたが、実は宍戸家でした。」
宗麟「そうなのか?家紋は毛利家のままだが?」
鑑速「いえ、やはり間違いありません。当主は宍戸隆家です。毛利元就の4人目は女性で、宍戸家に嫁いだそうですから自然なことかもしれませんね。」
宗麟「何気にそれほど弱っていたわけではないんだな。で、それを簡単に打ち破ってくる織田軍はもっと強いというわけだな。」
吉岡長増「殿、たった今知らせが入りまして、武田の躑躅ヶ崎館が落ちたそうです。」
宗麟「…で、無論落としたのは織田軍というわけだな。」
長増「左様で。また北条家から謀反しておりました北条氏邦も滅ぼされ、とうとう関東に進出したよしにございます。」
鑑速「…殿、これは何らかの対策を取られたほうがよろしいかと存じます。」
宗麟「…もっとゆっくり遊んでいられると思っていたんだがな。そうもいかないようだ。よし、南九州制圧を急がせよう。そして実際の織田家の勢力はどの程度のものか見てみよう。」
長増「…これが織田家の勢力範囲です。領国数29、城数69、武将207名、総兵力36万、威信576、正直申し上げて大友家は比較にならない数値でございます。」
鑑速「ちなみに当家は領国数8、城数22、武将41名、総兵力8万余り、威信269でございます。」
宗麟「威信以外においては、すべて3倍以上の差がついているわけだな。」
長増「はい。ただ数で劣る我々としては、織田軍が中国方面と四国方面からの2正面作戦を採ってこないのは好都合ですな。」
宗麟「確かにそうだ。なぜ織田軍は四国を平定しない?信長は長宗我部に気でも使っているのか?確かに同盟中とは聞いているが…。」
鑑速「拙者のような拙き者には、織田殿のような明晰な頭脳を持つ方のお考えはわかりません。」
宗麟「俺にもわからん。と、そういえば本作では、中規模野戦以上になると陣形を組んだりして戦うということを聞いていたが、未だに見ていないんだがお前等は見たか?」
長増鑑速「いえ、見ておりません。」
宗麟「…もう始まって5年も経つというのに、システムさえわからないというのでは困るじゃないか。これで本当に織田軍に勝てるのか…?」
長増「…殿、ただいま道雪殿から連絡が入り、来年始めには日向を押さえられるとのことです。」
宗麟「よし、道雪達が戻り次第、改めて今後の策を練るとしよう。」

 こうして九州制覇(南肥後を除く)は目前に迫ったが、天下人・織田信長の侵攻もまた目前に迫っていた。さすがにプレイヤーも焦りを見せる中、1575年は暮れていった。
 

Back Home Menu


 
 
 
 
 

1576年

立花道雪「義久殿、今よろしいかな?」
島津義久「どうぞどうぞ道雪様、どういう御用件でしょうかな?」
道雪「甲斐の武田信玄が死んだそうだ。」
義久「左様でございましたか。戦場で対戦することがなかったのを喜ぶべきなのでしょうが…。」
道雪「素直に喜べんというわけだ。貴殿は結構ロマンチストだな。」
義久「ロマンチストですか…。そういえば宿敵であった上杉謙信は、この機に乗じて武田領へ攻め入ることを禁じたどころか、家臣達に3日間の喪に服することを命じたそうです。彼には負けますよ。」
道雪「そういう相手だと結構やりやすかったりするのだがな。目前に迫る相手は、既に天下人となった織田信長だ。こちらのほうがやりにくそうだな。」
義久「既に織田軍は毛利家の本拠地・吉田郡山城と落とし、さらに懸念されていた四国にも兵を進めたとのことです。」
道雪「いよいよだな。」
義久「当然何か策がおありなのでしょう、道雪様?」
道雪「さてな…。」

 そしてその年の8月までには、大友家はすべての独立勢力を押さえて、南肥後以外の九州を制圧した。だがその頃、既に織田軍は石見まで進出していた。そこで大友軍首脳部は、すべての余剰兵力と余剰物資を筑前筑後・豊前・豊後の3カ国に集中させ、大規模な迎撃準備を整え始めた。
 また朝廷工作のため、臼杵鑑速・田原親賢を京へ派遣した。この工作には少しでも威信を増大させ、家中の不安を払拭しようという狙いがあった。

高橋紹運「とうとう武田家も滅びましたね。」
島津義弘「そうですな。信玄が生きているときでさえ織田軍に押されっぱなしでしたからな。まして武田勝頼などでは支えきれないでしょう。」
頴娃久虎「…大友家は支えきれるでしょうか。」
紹運「支えることはできると思う。しかし支えているだけでは意味がない。単にこれまでの歴史の通りに抗争を繰り返しているだけだ。いずれこちらからも撃ってでなければならない。それがうまくいくかどうかはこれからの戦い次第だな。」
久虎「とおっしゃいますと?」
紹運「織田軍が攻めてくる、大友は守る。という方針自体に誤りはない。細々とした戦いを戦術レベルでいくら繰り返しても、大局的に見て我々が優位に立てるということはない。しかし織田軍の失敗が続けば、彼等の威信は落ち、我々の名声は高まる。まずはそこまでいかなければならない。今後のことはそれからだ。」
義弘「局地戦における勝利の積み重ねで、どれだけ織田軍の力を削げるか、ということですな?」
紹運「そうです。さっき言ったことと、矛盾するかもしれませんがね。で、さしあたって中国地方側の橋頭堡とも言える且山城を奪っておこう。ここが織田家の手に渡るとまずい。」
義弘「左様ですな。」

 こうして毛利領・且山城を奪取した大友軍だが、既に毛利家(だから宍戸家だって…)は わずか1城のみとなっていて、まさに風前の灯火であった。織田軍との直接対決は迫っていた。
 

Back Home Menu


 
 
 
 

1577年

宗麟「久しぶりだな道雪、鑑実、鑑理、はじめまして義久殿。」
道雪鑑実鑑理「お久しぶりでございます。」
島津義久「お初にお目にかかります。島津義久にございます。」
宗麟「まあ堅苦しい挨拶は抜きにして、何を思ったか突然且山城に迫った宍戸軍を蹴散らしてやろう。思えばお前等と陣を共にするのは何年振りかな?」
道雪「5年振りぐらいでしょうか。」
宗麟「そうか、龍造寺のアホを殺してからもうそんなになるのか…。」
鑑実「…いえ殿、龍造寺隆信は相良家にて存命中です。」
宗麟「えっ?そうだったのか。そういえば首を刎ねた記憶が無いな。まあいいいずれ相良共々斬首してやる。とりあえず宍戸軍を叩き出すぞ!」

 大友軍にとって初めてとなる大規模野戦となったこの戦いで、宗麟は陣形を組めることだけにひたすら感動していた。

宗麟「よし、あっさり勝ったな。宍戸のクソ爺は取り逃がしたが、早晩織田軍に捕まるだろう。」
鑑実「殿!!一大事どころかニ大事でございます!!織田軍が海路を取り、府内城に接近中との報告が入りましたぞ!」
宗麟「が、がびーん。ついに恐れていた事態が…。当然ここからじゃ間に合わないな。どうしよう…?」
義久「殿、ここは数で勝負致しましょう。敵の総大将は織田信包だそうですが、この男は信長の兄弟の中でも一番使えないという評判ですから、数で押せば何とかなるでしょう。」
道雪「拙者も賛成いたします。幸い兵力は5000程度ですし、ここは味方を信じましょう。」
宗麟「…鑑速、長増、お前等で本当に大丈夫なのか…?」
鑑実「さらに悪い知らせです。長宗我部軍もこちらに接近中です。恐らく織田軍との同盟関係履行のためと思われます。織田軍とは別に、栂牟礼城に向かっている模様。」
義久「長宗我部軍は数が少ないですな。3000にも届いていません。」
宗麟「では府内城と栂牟礼城で、3対2の割合に兵力を分散しよう。頼むぞ、非有力武将達。栂牟礼にいる我が息子・義統とは、生きて再び会えるだろうか…?」
道雪「…信じてあげて下さい。」

* * * * *

 ところ変わって府内城。「織田軍来襲」という知らせと「大友軍本隊は救援不能」という2つの知らせに、城内は上を下への大騒ぎとなった。

志賀親守「…とりあえず集まった中では私が最高位のようだ。よってこの場を取り仕切るが、異存ないか?」
臼杵鑑速「異存があるもないも、それが唯一の選択です。」
田原親賢「では早速軍議にかかりましょう。と言っても、一体何をどれから決めればいいものか…。」
鑑速「とりあえず総司令でしょう。失礼ですが志賀様は、すべての兵科特性がDの上、采配が低く、まかせることはできません。」
親守「そんなにはっきり言わなくても…。」
親賢「采配なら宗像殿でしょう。何しろ68もありますからな。」
宗像氏貞「ええっ!?私が!?マジで!?戦闘は38なんですけど…。」
親守「…無視された。一応わしは宿老だぞ。」
鑑速「はいはい。で、これだけ武将がいると副将が必要です。肝付殿、お願いできますか?」
肝付兼亮「…いや、何気にさっき確認しましたところ、私の采配値、臼杵殿より低かったのですが。それに智謀も低いので、一軍を率いるのは遠慮させて頂きたい。」
親賢「決まった。臼杵殿が副将だ。何しろ足軽もCですからな。」
親守「何か低レベルの争いのような気がしないか? “68も”とか、“足軽もCですから”とかさ…。殿が聞いたら呆れ返るぞ。」
鑑速「いえ、笑い転げるでしょう。で、とりあえず鉄砲特性の高い種子島殿と大村殿には、持てるだけの鉄砲を持っていってもらいます。」
氏貞「やはり国が豊かですと、物資が豊富で助かりますな。…しかし本当に私が指揮するのですか。」
兼亮「そして我々より広大な領土を持つ織田家は、より豊かなわけですね…。」
鑑速「余り余計なことを考えるのは止めましょう。精神衛生上良くありません。そもそも目の前の敵を倒さない限り、我々は明日の心配をしたくてもできないのですから、これに集中しましょう。」

 翌月、府内城に隣接してきた織田軍に対し、大友家予備隊約9000は攻撃を開始した。敵軍の副将に明智光秀がいたこと、今回の織田信包は結構使える武将だったなど、いくつかの計算違いもあって大苦戦したが、敵の兵糧部隊を叩くことに成功し、辛くも府内城は守られた。捕虜は3名捕らえたが、全員登用に応じず斬首となった。

* * * * *

 またまたところ変わって、今度は栂牟礼城。

大友義統「…どうやら親父からの救援は無いな。」
吉岡長増「そのように落ち着き払っている場合ではございません!!いかにして長宗我部軍を退けるか思案しなければなりません。」
義統「とりあえず総司令を決めよう。府内城の連中は身分ではなく、采配の一番高い者を総司令に任じたそうだ。これにならって我が城を見ると…いた、伊東君!」
伊東祐兵「はい、何か?」
義統「今回の戦いでは、君が総司令となってくれ。」
祐兵「ええっ!?義統様ではありませんので…?」
義統「府内城の連中はこのやり方で勝利した。我々もこれに学んで、勝利を掴もうではないか。伊東君、引き受けてくれるな。」
祐兵「はっ。では早速準備を。」
城井鎮房「若、敵軍の総大将は百地三太夫と判明いたしました。」
義統「何?確かそいつは忍者で、足軽もSだったんじゃないか…?まあいい。どんな敵だろうと叩き潰す以外の道はない。出陣だ!」

 城外に布陣していた長宗我部軍は、百地のほかはたいした武将がいなかったため、数で押し切る大友軍には対抗できず早々と撤退した。

義統「捕虜は2名か…何?2人とも登用に応じたのか。やけにあっさりしているというか何というか…。谷吉澄と桑名吉成か…。2人とも、見事に中庸な能力値だな。しかしこの栂牟礼城では貴重な戦力だから、生かしておくとしよう。」

 こうして大友軍は、ゲームスタート以降最も大きなピンチを切り抜けた。これは本当に危なかった。そして再び本隊へと場面は変わる。

* * * * *

 元に戻って且山城。

宗麟「よし、いずれの城でも敵の撃退に成功したようだ。もうこちらから兵力を割かなくても大丈夫かな…?」
一万田鑑実「大丈夫でしょう。これで彼等も戦いのコツを覚えてくれると良いのですが…。」
立花道雪「…殿、御忙しいところ申し訳ありませんが、鍋島直茂殿から意見具申がありました。」
宗麟「直茂が?よし、会おう。呼んできてくれ。」
鍋島直茂「意見具申を許可していただきありがとうございます。早速本題に入ります。現在宍戸家の本拠地・高嶺城に、明智秀満が率いる織田軍1万1000が隣接しています。翌月には宍戸家は滅ぼされるでしょうが、現在の我々の位置なら、こちらから織田軍を攻撃することが可能です。城に入られると厄介ですので、ここで攻撃しておくべきだと判断します。」
高橋紹運「拙者は鍋島様の意見に賛成いたします。数の上では、こちらも兵力は1万1000で同等です。宍戸家からの出撃は、意に介する必要はないと思われます。」
島津義弘「私も賛成です。織田軍を見ますに、武将の数では我々を上回っていますが、大半の武将が陣形に参列していません。打ち破るのはたやすいかと。」
宗麟「…よし。道雪、布陣は任せる。軍師は鍋島殿、俺以外の部隊は道雪、義久殿、紹運の3人に任せる。俺としてもこのような兵数が5桁になるような戦いは初めてだが、必ず勝ってやる。出陣だ。」

 雪崩のように襲い掛かった大友軍は、織田軍を完膚なきまでに叩き潰した。捕らえた捕虜のうち浅井長政、明智秀満、穂井田元清らは登用に応じたが、高山重友ら4名は斬首となった。

宗麟「随分楽に勝てたな。やはり、大規模野戦での陣形の威力は凄まじいということか…。浅井殿達も登用に応じてくれたし、言うこと無しだな。鍋島殿の意見を聞いておいて良かった。」
道雪「殿、その鍋島殿から再び意見具申です。」
宗麟「…また?まあいい、とりあえず通せ。」
直茂「度々の具申、許可していただきありがとうございます。現在我々の駐屯している位置から南に行った所に、織田軍5000が進出してきております。この軍の指揮官は後藤又兵衛で、たいした指揮能力はありませんからここで叩いておきましょう。」
義弘「兵力は織田軍の2倍に達していますから、ここは…。」
宗麟「よし、速攻だ。」

 勝利の勢いに乗って攻めかかった大友軍は、その兵力を削ぐより早く、士気を減退させ、たいして戦わないうちに織田軍を瓦解させることに成功した。総大将・後藤又兵衛、蜂須賀家政、三好義継らは登用に応じず斬首となった。

宗麟「蜂須賀家政を登用できなかったのは残念だが、これほど負けが続いた織田軍は面目丸つぶれだな。いい気味だ。」
島津義久「殿、一大事でございます。宍戸家が織田家に降伏いたしました。」
義弘「…これで西国は完全に織田家の支配下に置かれたわけですな。」
道雪「ただひとつ、我々の拠点である且山城を除いては…。」
直茂「皆様方、そう悲観的になっても仕方ありません。とりあえず且山城へ引き上げ、兵力の再編成を計りましょう。」
高橋紹運「そうです。今回新たに味方についた浅井殿達を加えれば、より楽に勝つことができるはずです。」
宗麟「…いいよな若い奴等は。ポジティブに考えられてさ…。」
道雪「左様でございますな…。」
直茂紹運「(おいおい大丈夫かよ)…」

 こうしてとりあえず勢力範囲内から織田軍を叩き出した大友軍だが、結局この年は、周防長門と豊後での小競り合いに奔走されることになってしまった。
 

Back Home Menu


 
 
 
 

1578年

宗麟「…道雪、昨年冬から俺達は何回ぐらい織田軍と戦った?」
立花道雪「現在我々が駐留しているこの周防長門だけで、7、8回は戦っていると思われます。」
宗麟「…とりあえず勝利はしているし、武将も増えた。吉川元春、小西行長、清水宗治、吉川経家などが登用に応じてくれたのは嬉しかった。が、それでは納得がいかん。こちらから撃ってでなくてはな。で、そこでネックになるのが…。」
道雪「相良家ですね。」
宗麟「そうだ。もう待てん。このまま放置して、織田家などと通じられては命取りとなる。家臣達に動揺は走るだろうが、ここは一方的に同盟破棄して相良家を討ち、九州を制覇する。」
道雪「…いたし方ありますまい。それでは、拙者が一軍を率いて相良家を討って参ります。」
宗麟「よし、お前に任せる。可能な限り急いでくれ。」
道雪「はっ。」

 大友軍主力の半数を率いて立花道雪は軍を返した。同盟を破棄したことで、義理の高い傾向にある武将の間に動揺が走り、家臣団の忠誠度は軒並み下がった。何しろ立花道雪や高橋紹運ですら下がってしまい、最近家臣となった島津一党にいたっては50を割り込む始末で、今回のシリーズにおいての同盟関係は決して軽視できないものだとわかった。しかし、同盟を破棄したとたんに忠誠度100になってしまった鍋島直茂には一体何が…?

 そして問題の相良家だが、同盟を破棄しても一向に動く気配がないなかったため、アッサリ本拠地・人吉城に接近できたが、攻めこんでみてビックリ。これまでとは桁外れに城がデカく、なかなか本丸まで辿り着けそうもなかったのだ。そう、これが今回初めて見る大規模攻城戦だった。

 ここに島津家旧臣・竜造寺家旧臣らと相良家家臣の合わせて10名以上が篭もっていて、大友家でスタートして以来の大苦戦となった。内応の成功などもあって辛くも城は落とせたが、結局相良家を滅ぼし完全な九州制覇が終わったのはその年の暮れのことだった。

宗麟「ご苦労だった、道雪。よく年内に戻ってきてくれた。」
道雪「いえ、たいへん遅れまして申し訳ありません。武将登用の面でも、龍造寺隆信や佐牟田長堅を逃してしまいました。」
宗麟「いや、山田有信や伊集院忠棟、犬童頼安などを登用できたのは良かったぞ。」
道雪「不在の間、織田軍をまかせっきりにしていたのが気になっていました。我等がいなかった分、こちらは大変なことになっていたのではないかと思っていたのですが。」
宗麟「いや、西国はたいした事なかったな。大変だったのは豊後のほうだ。毎月のように、織田だ長宗我部だと戦ってばかりいたからな。あっちでも武将が増えたな。ザコばかりだがな。」
道雪「左様でございましたか。しかし守りきれて何よりです。」
宗麟「まあな。で、俺はここにいたって、ようやく九州を制覇できた。そこで九州探題を自称しようと思うが、どうだ?」
島津義弘「是非そうなさるべきです。征夷大将軍に反抗する九州探題として、いい宣伝になります。」
宗麟「おいおい宣伝かよ…。」
道雪「いえ、これによって威信も上がります。相良家との同盟破棄による影響を、緩和することができるはずです。」
宗麟「…って、忠誠度下がっちゃってるお前が言うなよ。鍋島なんぞは、同盟破棄したとたんに100になっていたというのに…。」
島津義久「まあまあ、殿、ここは皆様方のおっしゃる通りに。」
宗麟「わかったわかった。」

 ついに九州探題となった大友宗麟。ここまで来るのに、約9年もかかっているところが何とも言えない。ここで当面の敵である織田家との戦力比較をしておく。
 
 
 
 

 
国数
威信
武将数
役職
総兵力
織田家
40
771
228
征夷大将軍
642693
大友家
10
370
94
九州探題
123815

 

 特に差が目立つのが威信と総兵力だが、問題のあるのは威信のほうだ。当初大友家としては、織田軍との戦闘に勝利さえしていれば、敗れた織田家の威信が下がり勝利した大友家の威信が上がるのだからこれを繰り返していればオッケーだろうという、かなりせこい理論のもとに戦っていた。
 しかし織田軍の勢いは少しも衰えず、関東に進出し北条・里見・結城を次々と滅ぼしていた。だから、威信が下がるどころか上がってしまい、差は広がる一方となっているのだ。
 尚、現在東国で織田家に対抗しているのは上杉・佐竹・宇都宮・畠山の4家。だが織田家の高すぎる威信の前には、支城が次々と織田家に寝返ってしまい、その攻勢に押しつぶされるのは時間の問題だろう。本能寺の変でも起きてくれれば話は別だが…。いや、明智秀満が大友軍にいるから、それは無理なことだった…。こうして1578年は暮れていった。
 

Back Home Menu


 
 
 
 

1579年

 大友家の1579年は、もはや年中行事と化した織田軍との戦いから始まった。周防長門を押さえ石見に侵攻したことによって、もはや織田領に接した地方のそこら中で戦闘が行われている状態だった。しかしながら、徹底した兵力の集中で戦う大友軍は一度として負けることはなく、確実に織田軍の力を削いでいた。

 新たに貴下に加わった者も多く、明智光秀・富田重政・鈴木重秀・鈴木重朝・吉川広家・石川五右衛門・来島通総・大谷吉継・七里頼周らが加わったことは大きかった。だが織田軍は依然強大で、西部戦線などまったく気にしていないかのように、東北地方へ進出していた。

宗麟「…確かに家臣団が増強されるのは好ましいことだ。…しかし明智殿を登用してしまっては、本能寺の変によって起きる織田家の分裂につけこむという我等の基本戦略が崩れるではないか。」
鍋島直茂「…殿、そのような基本戦略などというものが本当にあったのですか…?いえ、それよりそのような発言が明智殿の耳に入れば、お気を悪くされるだけでは済みませんぞ。」
高橋紹運「鍋島殿、何を言っても無駄です。そういう方なのです。あきらめて下さい。」
直茂「しかしそれでは家中が収まりません。島津殿からも何とか言ってください。」
島津義弘「…。」
直茂「島津殿?」
義弘「もう慣れたよ、殿には。」
直茂「(慣れんなよ)本当にそれでいいんですか…?」
宗麟「まあ、なってしまったものは仕方がない。物事をプラスに考えれば、明智殿が今いるのは豊後だから、いきなりで悪いが豊後方面軍の総司令になってもらい、そのまま四国に攻めこんでもらおう。よくよく考えてみれば、あそこは普通武将ばかりだったから、願ったりかなったりじゃないか」
直茂「…拙者共の話を聞いていたのではなかったのですか?」
宗麟「知らん。そんなことより、来月からは軍を分けるぞ。山陰方面は道雪に、山陽は紹運、お前が総司令だ。」
紹運「はっ。」
宗麟「直茂殿、こやつは戦闘バカだから、目を離さないように頼む。島津殿、吉川殿も頼むぞ。」
吉川元春直茂義弘「承知いたしました。」

 こうして大友軍は、山陰・山陽・四国の三方向から進軍を開始した。最も距離的に近かった石見の本城・福光城には、2万以上の兵士が立て篭もっていたが、武将が1人もいなかったためにあっさり落城した。最初は単なる幸運だと思っていたが、西国の織田家はどこの城でも似たような状態だった。よって西国の侵略は楽勝かと思われたが、そうもいかなかった。

 それは3、4000程度の中規模軍団が、進軍中の軍団に対して、思い出したように攻撃をかけてきたからだ。厄介なことに、この中規模軍団はそこら中に散在する支城から出撃してきていて、その行動が読めなかった。

 そして大友軍は兵力の絶対的な差をカバーするため、すべての武将を一軍団にまとめて行軍しているので、この程度の中規模軍団を相手にするにもいちいち軍団を戻さなければならない。すると当然進軍のスピードは鈍る。この軍団を放置し、戦線の突破を許してしまうことは絶対にできない。後に控えるのは、文系武将達だけだからである。織田軍がどんなに小規模であろうとも、防ぎきれる保証は無いのだ。かつて豊後の府内城を攻められたときのような、悲惨な戦いになることは間違いない。

 しかしそれでも、1579年中には石見・伊予を押さえることができた。果たして来年はどこまで行けるだろうか?
 

Back Home Menu


 
 
 
 

1580、1581年

 1580、81年は、いわゆるルーチン・ワークの年だった。大友軍が進めば、織田軍は引く。その繰り返しだった。特に意外なこともなく、ひたすら淡々と進んだ1年だった。今回の信長シリーズにおいて、始めた感じた面倒臭さだった。四国はやや停滞気味だったが、中国地方の侵略はものの見事に進んだ。山陽は備前までを押さえ、山陽では若狭まで進められるという順調さだった。

 そして、あるはずだった織田軍の散発的な抵抗はほとんど消え去って、無人の野を進むように進むことができた。この年、とうとう佐竹家が滅ぼされ、織田家は本格的に東北地方に進行した。

 尚、この年新たに配下に入った主だった武将は、藤堂高虎・渡辺勘兵衛・向井正綱・柴田勝家・滝川一益など。威信が織田家に近づいてきたせいか、武将の登用が上手くいくようになってきた。 

Back Home Menu


 
 
 
 
 

1582年

 1582年、ようやく織田軍は抵抗らしい抵抗をするようになってきた。大友軍は若狭・丹波・播磨のラインまで進出していたが、ここでブレーキがかかった。とは言っても、四国では長宗我部家を滅ぼし残るは阿波のみとなっていたから、四国を押さえた後、紀伊半島から上陸するというルートで行けば、簡単なことには変わりなかった。

吉岡長増「殿、どうやら畠山・安東両家が滅ぼされたようです。」
宗麟「おお、久しぶりだな長増。まだ生きているとは凄いな。」
長増「もう81になりましたが、とりあえず生きております。」
宗麟「で、何でこの姫路城なんぞにいるんだ?九州にいたんじゃなかったのか?」
長増「いや、九州ではもうやることがありませんので…。金が貯まったら、商人から家宝を買うぐらいです。」
宗麟「にしても、今回の家宝は数が多いな。でも俺は、家宝表示の画面で、家宝の詳細が出なくなったのは許せん。どうも単なるアイテムに成り下がってしまったようで、無味乾燥だ。」
長増「左様でございますな。…して織田軍ですが、ようやく纏まってきましたな。いかがいたしますか?」
宗麟「いかがする?どうもこうもない。これまでと同じように、前進あるのみだ。」
長増「いえ、それはわかっております。私が申しておりますのは、敵軍の武将達の扱いについてです。既に織田軍は、最前線から主力武将を戻しつつあります。真田親子などが前線に出てきていて、厄介なことになりそうです。」
宗麟「それもいつも通りだ。捕らえて、登用をかけて、応じなければ斬首。」
長増「真田氏ほど有能な武将でもですかな?」
宗麟「ぐっ…。し、しかし逃がしていては面倒だ。でも、アッサリ斬り殺してしまっていいものか…。う〜ん、悩むなぁ。」
長増「…全線の高橋紹運から連絡です。敵将池田輝政・真田信之・蒲生氏郷の3名を捕らえたようですが、どうしても登用に応じないようです。紹運は殿の判断を仰ぎたいと言ってきています。なかなか殿の御心を理解しているようですな、紹運は。」
宗麟「う〜ん、どうしてもっと素直になってくれないのかな〜。長宗我部元親なんぞ、息子の信親はぶった切ってやったのに、実に素直に登用に応じてくれたがなぁ。それもいきなり忠誠度100だったんだぞ。」
長増「殿、過去は過去です。過去の通例が、必ずしも現在に通用するわけではございません。…拙者が考えますに、ここは斬らずに逃がしたほうがよろしいかと。」
宗麟「何で?」
長増「何でって…。やはり先々のことを考えますと、若手の人材は貴重です。」
宗麟「いや、やはりここで逃がすわけにはいかん。俺達は、織田軍に対してまだ圧倒的優勢というわけではない。これまで勝ててきたのも、どんどんぶった切ってきたからだろう。油断すると、後で必ず痛い目をみるだろう。よし、紹運に伝えろ。斬れ、とな。」
長増「はっ。それにいたしましても、そのような厳しい御考えをなさるとは、さすがは殿。拙者も苦労の甲斐があったというものです。」
宗麟「あんまり誉めんなよ(くー、つらいなぁ。でも、次の機会には必ず使ってやるから成仏してくれ)。」

 こうして「歯向かう者はすべて敵」という理念を固めた大友軍は、再び進撃を開始した。そしてついでのように西国探題を自称し、とうとう威信では織田家を上回った。来年には畿内を押さえ、管領を自称して織田家との差を広げておきたいところだ。
  

Back Home Menu


 
 
 
 
 
 

1583年

 1583年の2月を、大友宗麟は京都・二条城で迎えた。また同じ月、大崎家・伊達家が滅ぼされ、奥州における南部家も風前の灯火となった。

宗麟「しかしこんなに早く上洛できるとは思わなかったぞ。物凄い強さだな、我が軍は。」
吉岡長増「特に道雪殿の山陰方面軍は凄いですな。何せ丹後まで来たところで、若狭を島津義久殿にまかせて軍を2つに割り、自分はまず丹波を落とし、その勢いで京まで雪崩込むのですから、織田軍としても堪らないでしょうな。」
宗麟「本当に凄いな。将星録じゃ考えられない速度だよな。俺と紹運が指揮した山陽方面軍より早いんだから、もう降参って感じ。」
立花道雪「…恐縮です。」
長増「おお、道雪殿。久しぶりじゃのう。それよりも此度の武勲、まさに比肩する者なしですな。」
宗麟「おおお、道雪。よくやってくれた。御かげでこんなに早く上洛することができた。ありがとう。」
道雪「…殿からありがとうなどという言葉が聞けるとは。道雪、その御言葉だけで報われました。どうか部下達にも手厚い恩賞を与えて下さいますよう、よろしくお願いします。」
宗麟「で、早速だが道雪。絶対に落ちないと評判の安土城に、今信長本人がいる。それで城の状態はといえば、兵が3120人しかいないうえに、兵糧はゼロだ。」
長増「何と!それは千載一遇の好機。ここは…。」
宗麟「どうだ道雪?これなら防御度160でも落ちるだろう。」
道雪「落として参りまする。しばし御待ちを。」
宗麟「よし。これで管領職も目前だ。」
長増「…また見事にこき使いましたな、道雪殿を。」
宗麟「長増、よ〜く上の文章を見てみろ。俺は奴に行けとは言ってないぞ。あいつが勝手に自分で出撃したんだ。たとえあいつが過労死で死のうとも、絶対に俺のせいではないぞ。俺が行かせたんじゃないんだから。」
長増「はいはい。」

 こうして4月には、織田家の本拠地・安土城は落城した。そしてこの戦いを契機として、大友軍は怒涛の進撃を見せた。この年の12月までの8ヶ月間に、本城・支城を合わせて16個も落としたのだ。またこの間、配下武将の数も一気に増えたが、ここに書くのも疲れるほどなので追々紹介していくことにしよう(実は面倒臭いだけ…)。

* * * * *

 そして、所変わって雑賀城。ここに駐屯するのは四国方面軍改め東海道方面軍で、表は宗麟の長男・義統が率いているが、実際は長宗我部元親が総司令官である。武将数30名以上、兵力は常に最大の5万で移動する、大友軍における最大の武力集団だった。

大友義統「いや〜、ようやく親父達に追いついたぞ。しっかし我が軍もでかくなったな。そう思わないか、元親殿、光秀殿?」
長宗我部元親「それは義統様が、『絶対にすべての部下を連れて行く』という方針をとっているからです。可哀相に、豊後で無理矢理戦わされていた内政専門家の方々は、やることがないとぼやいておいででしたよ。」
義統「何と友達甲斐のない奴等だ。あの苦しかった戦いを、せっかく京という都会で忘れさせてやろうと思ったのに。氏貞殿や伊東君はそんなこと言わないよな?」
伊東祐兵「はい、申しません。こんな派手な都会まで連れて来て頂いて、本当に感謝しております。」
宗像氏貞「…私も申しません。」
義統「ん?氏貞殿、若干返事が遅れたな。ホントはあんまり嬉しくないんだろ?」
氏貞「うっ…。じ、実はそうなんです。」
義統「そうだろうとも。俺が見るに、今は結構居心地が悪いんだろう。豊後で戦ってたときは総司令だったのが、今ではもっぱら支城専門の指揮官だもんなぁ。それに能力的にも、“戦闘38・采配68”だから文句も言えない、そういう立場にいるんだろう、氏貞殿。」
氏貞「ううっ。その通りでございます…。長宗我部殿や柴田殿の指揮振り、富田殿や渡辺殿の槍さばき、明智殿や滝川殿のような智謀の冴え…これらを見るたびに、身の縮む思いがいたしておりました…。」
明智光秀「う、氏貞殿、しっかりなされよ。人にはそれぞれ個性というものがございます。それを大事になされよ。」
渡辺勘兵衛「そうですよ。拙者と富田重政などは、氏貞様の使う陣形なぞはまったく組めないのですから。」
氏貞「うううっ。かたじけのうございます。で、でも、そう言われると余計に悲しくなって…。ううう。」
元親「氏貞殿、そなたは既に家老職ではありませんか。拙者に何かあったときは、次席となる貴殿のような存在が我が軍には必要なのですぞ。」
氏貞「ううううっ。嬉しいのか悲しいのか、涙が、と、止まりません…。」
勘兵衛光秀「…。」
義統「よしわかった。氏貞殿、貴殿はいま少し我が軍を離れ、自分を見つめなおすといいだろう。」
光秀「義統様!」
義統「いや、別に身を引いてもらうわけではない。氏貞殿には別働隊を率いてもらう。最前線に立つには少々おぼつかない者などを率いて、支城の制圧をやって欲しいのだ。半島の先っぽとか、辿り着くのに時間がかかってしまうところとか、あるだろう?そういうところをお願いしたい。」
氏貞「…はい。義統様のご命令とあれば。」
義統「貴殿の手に負えないと判断した場合は、救援を呼ぶなり後退するなり、自由に判断していいからな。」
氏貞「はい。承知いたしました。」

 こうして宗像氏貞は、やや心が浮き立つのを感じながら別働隊の指揮を採ることになった。武将6名・兵員3200の小部隊だった。

* * * * *

 そして12月。既に先月の段階で管領の職を自称していた宗麟だが、ここまで来ると織田家との差は広がるばかりだった。

宗麟「もう威信の面では、織田家は逆転できまい。」
長増「そうですな。確かに逆転は無理です。しかし織田家は南部家を滅ぼし、奥州を制覇したようですので、兵力をこちらに戻してくるでしょう。油断は禁物です。」
宗麟「そうだな。これで日本に残っている大名家は大友・織田・徳川・小笠原の4つしかなくなったわけだ。プレイヤーは、ここまで2大勢力に統一された戦いというのは見たことがないと言っていたぞ。」
長増「ほとんど関ヶ原状態ですな。」
宗麟「そうだなぁ。もう俺も天下人だな。ではその身分に相応しい官位に、位階を進めておくとしよう。」
長増「と申されますと…。」
宗麟「関白だよ、関白。征夷大将軍はもうなれないから、せめて位階だけでも信長の上をいこう。」

 こうして1583年12月、大友宗麟は関白に叙任された。しかしキリシタン大名が、そういう位に就いていいのだろうか…?
 

Back Home Menu


 
 
 
 
 
 

1584年

宗麟「よし、年も改まったことだし、軍団の再編成をしよう。北陸は立花親子、中央道は高橋紹運、東海道は長宗我部元親、これでいこう。」
臼杵鑑速「殿自身はいかがなさるのですか?」
宗麟「もう面倒だから、京を動かないことに決めた。文句あるか?」
鑑速「…ございません。」
吉岡長増「殿、北陸方面軍の立花宗茂殿から連絡がありまして、越前・一乗谷城は戦わずして我等の軍門に降ったようです。」
宗麟「城ごと寝返ってくれるとはありがたいな。しかしこの現象は、この間までは織田軍にばっかり起きてなかったか?時代は変わったということか…。」
長増「もはや織田家も崩壊寸前でしょう。信長本人を捕殺でもできれば、重畳ですが…。」
鑑速「どうやら信長は名馬を持っているようで、捕らえることはできないようです。」
宗麟「厄介だな。何か他の手を使って、織田軍にトドメを刺したいところだが…。」

* * * * *

 大友軍首脳部は軍議を重ねていたが、その間にも各方面の軍団は、織田家の領域を着実に侵食していた。中でも北陸方面軍の立花道雪軍団は、破竹の勢いで侵攻していた。

立花道雪「一乗谷城が降伏してくれたのはありがたかったな。おかげで、もう加賀に侵入することができた。」
立花宗茂「そうですね。この先の越中でも、佐竹義重殿が内応してくれることになっていますから、かなり楽に進めますね。」
道雪「…しかしどうしてこうも手応えがないのだ、織田軍は。」
宗茂「ですね。まあ楽でいいですけど。」
鈴木重秀「御二方、さらに気の抜けるような話で申し訳ないが、越中・富山城の二木重吉が城ごと寝返ってきましたぞ。」
道雪「…。」
宗茂「…そうですか。では早速進駐しましょう。」
重秀「で、もうひとつ知らせがありまして、こちらは凶報ですぞ。あの堅城・能登の七尾城に織田信長が立て篭もっております。どうなさいますか?」
道雪「何、本当か?ではそちらにはわしが向かう。義久殿、宗治、広家、出陣だ。」
重秀「…もう行ってしまわれましたぞ、宗茂殿。」
宗茂「よっぽど嬉しかったのでしょう。そっとしておいてあげて下さい。」
重秀「はぁ…?で、我々はどうしますか?」
宗茂「とりあえず越中の支配権を確立して、本当に挟み撃ちされないようにしましょう。」

 しかしあっさりと七尾城は落ちてしまい、道雪は酷く落胆したが、信長がその近くの城・穴水城に逃げ込んだと知って、再び出撃するのだった。

* * * * *

 所変わって、織田軍の拠点・岐阜城を落とした高橋紹運率いる中央道方面軍。

島津義弘「しっかし楽勝続きですなぁ、紹運殿。」
高橋紹運「そうだなぁ。まず負ける気がしないもんなぁ。でも余り続くと、兵の士気に関わりそうで怖いな。」
浅井長政「ただこのまま進撃していけば、逃げて行く武将達が集まって、大きな反撃を試みてくるのでは?」
紹運「確かに。ただそのほうが嬉しいけどな。」
義弘「やっぱり戦いたいですかな、紹運殿?」
紹運「それは貴殿も同じでしょ?」
義弘「否定できませんな。」

 こうして北陸方面軍に続き、楽勝ばかりの中央方面軍も、とうとう信濃に侵入を開始した。

* * * * *

 またまた所変わって、今度は東海方面軍。

長宗我部元親「どうも上2つの軍は楽勝街道をひた走っているようだ。我々もそれにあやかりたいところだが…。」
明智光秀「尾張までは楽勝で行けるでしょう。問題はその後です。防御度最高の岡崎城に立て篭もる、徳川家康は手強そうですね。兵は3万を超えていますし、武将も20名近くいる模様です。」
大友親盛「ではそれを減らすことが、当面の課題というわけですね。」
元親「おお親盛殿、なぜこのようなところに?」
親盛「兄者達は、『京見物がしたい』等と言って安土城に居座ってしまいました。そこでその名代として、私が残っているわけです。」
元親「そうでしたか。いや、拙者は親盛殿を歓迎いたしますぞ。親盛殿のほうが、ずっと総司令に相応しい。正直申し上げてあの御二方は…。」
光秀「元親殿、その先は言わないほうがよろしいかと。仮にも親盛殿のご親族です。親盛殿が御気を悪くされます。」
元親「こ、これは失礼いたしました!非礼、どうかお許し下さい。」
親盛「別にいいですよ。私もそう思わないでもないですから…。」
光秀「親盛殿も、そのようなことを大きい声でお話になってはなりません。他の部下達に知れれば、謀反の疑いをかけられません。」
親盛「いや光秀殿、忠告ありがとう。気をつけることにします。で、徳川軍への対処ですが…。」
滝川一益「ご一同、ただいま全線の加藤清正から連絡が入っております。清正が言うには、織田軍の支城の防衛に徳川から援軍が出ているとのことで、その中に知り合いの福島正則という者がいるので、是非捕らえたいと言ってきていますが。」
親盛「それは構わないが…。」
光秀「…使えますな、その策は。織田軍の支城に攻めこんでおきながら、実は援軍の徳川軍に戦力を集中させる…。これでいきましょう、親盛殿。」
親盛「まあ徳川軍にとっては意地が悪いけど…。それでいきましょう。」

 こうして徳川軍は、攻城戦だというのに、なぜか目前の城を素通りして殺到してくる、大友軍の爆発的な攻勢に晒されることになった。いくつかの戦いの後、井伊直政・渡辺守綱・榊原康政・下間頼廉・福島正則・北条景広らが家臣となり、服部半蔵・大久保忠佐らが斬首となった。これで徳川軍は大幅に戦力を落とし、岡崎城の武将の人数は、8名となってしまった。

光秀「こんなに上手くいってしまっていいのでしょうか…。」
元親「確かに上手くいき過ぎだな。徳川四天王の内の2人が配下に収まるなんて、やっぱり威信が高いと違うものなのかな。」
親盛「特に徳川家とは、10倍近く差がありますからね。いかに武将達が威信を軽視するタイプでも、これほどの差があれば、なびいてくるというものなのでしょう。」

* * * * *

 各方面における華々しい勝利の報に、喜びを隠せない宗麟は、織田家に止めを刺す方策を固めた。

宗麟「よし決めた。朝廷に、織田家を朝敵に任じてもらう。これでトドメになるだろう。一応徳川家にも頼んでみるか。」
鑑速「殿、一大名家を朝敵に任じますと、それを解かない限り他の家を朝敵にすることはできません。」
宗麟「なにぃ?じゃあ徳川家は討伐令で我慢してやろう。」
鑑速「(この悪魔)…。」

 有り余る金を惜しげも無く使った朝廷工作によって、織田家は朝敵とされ、徳川家には討伐令が下された。しかし、他に大名家などというのは大友家と滅亡寸前の小笠原家しかないわけで、結局討伐するのは大友家である。だからこの朝廷工作は、侵略を進める大友家に法的な加護を与えるものであった。

 ここで宿敵・織田家との戦力比較をしてみる。
 
 

 
国数
威信
武将数
役職
総兵力
織田家
21
206
115
征夷大将軍
476645
大友家
40
1056
228
管領
671925

 もはや織田家の逆転は不可能となっている。中でも、威信の差は5倍に達している。6年余りでここまで差をつけられるとは、相変わらずコンピューターは弱い。この辺りは、光栄にもう少し考えて欲しいところだ。
 

Back Home Menu


 
 
 
 
 

1585年

臼杵鑑速「殿、新年明けましておめでとうございます。」
宗麟「うむ、おめでとう。しかし祝うほどのことでもないよな、ゲームの中の新年って。」
吉岡長増「何をおっしゃいます!年も明けて早々に、麗姫様が成人の祝いを迎えられたでございませんか!」
宗麟「ああ、そうだった。麗も成人したんだったな。どうだろう?どこかの頼りになる家の者に嫁がせたほうがいいかな?」
長増「左様でございますな。頼りになる親戚がいると安心できますな。」
宗麟「…それは俺の息子共が頼りないと言いたい訳か?」
長増「いえ…いやそれはここではっきり申し上げておきましょう。はっきり言って義統様や親家様では、現在の大友家を継ぐには力不足かと。」
宗麟「…長増。」
長増「…切腹を覚悟で申し上げました。如何なる裁きを受けようとも、文句は申しません。」
宗麟「いや、よく言ってくれた。実は俺もそう思っていたところだ。もし統一前に俺が死ぬような事になったら、親盛に後を継がせようと思っていたんだ。」
鑑速「そうですね。親盛殿なら…。しかし、やはり親戚筋は作っておいたほうがよろしいかと、拙者も愚考いたします。」
宗麟「うむ。ではどの家がいいかな。紹運のとこの宗茂とまでは言わないが、頼りになる奴がいいな。」
鑑速「…姫のお年から考えますと、今年元服された佐竹義宣殿か、先日高橋紹運軍団に入った伊達政宗殿などがいますが。」
宗麟「政宗か…。コイツちょっと凄すぎないか?俺よりずっと上の能力値だぞ。う〜ん、確かに伊達家は強力だが…。でもコイツに嫁がせると、平和な人生を送れそうにないような気がしないか?」
長増「顔も怖いですな。」
宗麟「そうなんだよ。だから絶対麗の奴、『あんな顔は嫌いです』とか言うに決まってる。」
鑑速「では佐竹殿は如何ですか?まだ若いものの、律義者で通っていると聞いております。」
宗麟「ふ〜ん。で、能力値は?…まあそこそこだな。そういえばコイツの親父は、あの鬼義重だったか。ふむ、顔もまあまあだ。よし、佐竹にしよう。早速麗を呼んできてくれ。」
鑑速「はっ。」

親子の会話。

宗麟「…というわけだ。お前もやりたいことはあるだろうが、とりあえずこの時代の女はどこかに嫁ぐということになっているから、まあ我慢してくれ。」
「そうですね。確かに誠実な方のようですわね、佐竹殿は。」
宗麟「うん。もう1人の候補だった伊達政宗は、大変な家庭に育ったらしいから、そんなところへは行きたくないだろう?」
「当たり前です。仮に父上がそのような事を言ったなら、私は姫武将になって、大友家を継いでいるところでしたわ。兄達も頼りにならないことですし…。」
宗麟「そうなんだよ。だから親戚筋で頼りにするのは、立花宗茂にしてくれ。それか、お前のすぐ上の兄貴である親盛を頼りにしてくれ。多分アイツが後を継ぐだろうから。」
「義統兄さんではないの?」
宗麟「お前にもわかってるだろ?それにあの野郎、この間後継ぎの話になったときも、俺が『親盛に継がせようと考えている』って言ったら、『ん〜、それがいいんじゃないかな。俺は賛成するよ』なんてぬかしやがった。」
「そう…。まあおとなしくしてくれているだけ、ありがたいのかしら?じゃあ私は佐竹殿にありのままを話して、大友家を助けてくれるように頼んでみるわ。嘘ついても仕方ないし。」
宗麟「悪いな。」

 こうして麗姫は佐竹家に嫁いでいった。これで相性の関係でなかなか忠誠度が上がらなかった佐竹一族も、きっと大丈夫だろうと思っていたところ、全く変化なし。今回のシリーズは、なかなか忠誠度が上がらないようだ。

* * * * *

 所変わって東海道。東海道方面軍は、かなり戦力を削ぎ落としたはずだった岡崎城に手を焼いているところだった。立て篭もる武将は15名、兵力は3万余り、城の防御度は160、そして総大将は徳川家康本人という、とんでもない難物だった。

明智光秀「…やはり降伏勧告で下したほうがいいかな。」
島津家久「そうですなぁ。ここまで堅いとは、攻めてみるまでは考えてもみませんでしたな。総司令の長宗我部元親殿が、殿の気まぐれで土佐に帰ってしまったことも大きいですな。」
富田重政元親殿も疲れたのでしょう…。しかしこれで徳川四天王が揃っていたら、大変なことになったでしょうな。」
光秀「いや、まったく。よし、それでは先に浜松城を落として、岡崎城を孤立させてから改めて勧告してみよう。」

 別働隊の宗像氏貞軍団はここぞとばかりの働きを見せ、岡崎城の先にある浜松城を、あっさり落とした。しかし徳川家康は降伏しなかった。

光秀「そうか…。よしそれでは仕方がない。」
家久「それでは、いよいよ直接岡崎城の攻撃に移るのですな?」
光秀「いや、こうなったら支城も全部落とし、その上でもう一度勧告しよう。もう一度宗像殿に連絡をよろしく。」
家久「(慎重だな〜)かしこまりました。」

 こうして東海道方面軍は、加藤清正軍団・明智光秀軍団・宗像氏貞軍団がそれぞれ支城への攻撃に奔走するといういささか滑稽な様相を呈していた。しかしその甲斐あって、とうとう徳川家は降伏勧告に応じた。徳川家の家臣団を無傷で(途中、何人か殺しちゃいましたけど)手に入れることに成功した大友軍は、南越後・武蔵・駿河まで侵攻した。残るは織田・小笠原の2勢力となり、1585年は暮れていった。
 

Back Home Menu


 
 
 
 
 

1586年

 北陸方面軍改め日本海方面軍。

鈴木重秀「…宗茂殿、どうやら君の親父が春日山城を落としたようだぞ。」
立花宗茂「そうですか。やはり『先に行け』と言ってきたぐらいでしたから、素早いですね。我々も先を急ぎましょう。」
重秀「うむ。しかしなんだな、この越後に入ってからというもの、城と城との間隔が長くなっているのが嫌だな。」
宗茂「そうですね。それだけ人が住んでいる集落が、少ないということでしょうか。」
重秀「田舎ってことだよ、宗茂殿。」
宗茂「…。」

 1586年、大友家には「戦争」の2文字しかなかった。この年、実際に陥落させた城だけでも、その数22におよび、城ごと寝返った分を数に入れると、合計27の城が傘下に入った。その中には、小田原城に信長本人が立て篭もるなどのかなりの苦戦もあったのだが、この数の中ではたいして目立たなくなってしまった。
 途中、黒川晴氏が独立して大名となるなどという事件もあったが、全く気にならないほどに大友軍は侵攻した。いよいよ終わりが近づいてきた。
 

Back Home Menu


 
 
 
 
 

そして1588年9月…

とうとう織田家は陸前一国に封じ込められた。

宗麟「ようやく終わったな。」
吉岡長増「左様でございますなぁ。」
宗麟「ゲッ、お前まだ生きてんのかよ!?」
長増「87でございます。しかしもう長くはないでしょうな…。」
宗麟「もう今更関係ないだろ。来月にも天下統一すんだから。」
長増「そうでしたな。陸中からは立花宗茂軍団、磐城からは明智光秀軍団、岩代からは大友親盛軍団がそれぞれ侵入し、各支城を陥落させております。そして出羽には、立花道雪軍団が控えておりますからな。…おお、使いの者が参りましたぞ。」
宗麟「おお、そうかそうか。早速通せ。…立花宗茂が岩殿山城を落としたと!で、織田信長を捕虜にした故、処遇はいかに…か。」
長増「今回はたとえ名馬を持っていても、最後には捕まるようですな。で、いかがなさるおつもりで…?征夷大将軍を捕虜にするというのは、いささか滑稽ですな。」
宗麟「…そうだな、とりあえず基本方針通り登用をかけ、逆らうようなら斬首だな。」

* * * * *

その旨は岩殿山城の立花宗茂に伝えらえた。

立花宗茂「…織田殿。我が主から連絡があり、まず部下になるよう説得せよということだったが、そのつもりはございますか?」
織田信長「…。」
鈴木重秀「…宗麟様の考えることはわかりませんな。征夷大将軍ともあろうお方が、管領に膝を屈するはずがないではありませんか。ねえ、宗茂殿?」
宗茂「まあ、多分、自慢したいだけだと思うよ。」
重秀「…そうですか。」
宗茂「で、織田殿。返答はいかに?」
信長「…過去を捨てて大友家のために尽くしましょう。」
宗茂重秀「(おいおい、いーのかよ)…。」

* * * * *

 ところ変わって川越城の宗麟。

宗麟「何ぃ?信長が俺に仕えるだとぉ?あいつ頭でも打ったんじゃないか。ひょっとして宗茂の奴、また変な条件でも出したんじゃないだろうな。」
吉岡長増「…どうもそのようなことはないようです。そもそも部下にしろと言ったのは殿でございますぞ。」
宗麟「いや、まさか応じてくるなんて思わなかったんだよ。でもとうとう終わったんだな。」
長増「そうですな。序盤のペースから考えると、随分早く進んだのでは…?」
宗麟「うん。最初の九州統一だけで9年かかってるからな。残り全部を9年っていうのは、かなりハイ・ペースだったな。俺としてはこの支城の数を見たとき、あのとんでもなく時間がかかった覇王伝の悪夢が蘇ってきたんだが。ま〜たいちいち支城を全部落とさなきゃならないのかって。」
長増「そういえば、今回はまったくそんなことは感じませんでしたな。支城のシステムは、今回は成功したと言えるでしょうな、光栄も。」
宗麟「ふむ。だが光栄にはもうちょっと、コンピュータの頭を良くしてもらわないと困るな。何しろ、中盤からは戦いに負けなかったからな。」
長増「そうでしたな。ま、何はともあれ、天下統一おめでとうございます。」
宗麟「サンキュー。」

 1570年9月から始まり、ちょうど18年かかって終わった。序盤、九州統一に9年かかったときは、もうちょっとかかるかなとも思ったが、案外早かった。これは恐らく、戦闘システムの大幅な改変がものを言ったと思う。中盤以降、必ずと言っていいほど間延びする展開を、少しでもすっきりしたものにしようという意図が感じられた。前作将星録よりは格段に面白くなっているので、ぜひ皆さんにお勧めしたい。

 尚、最後まで読んでいただいた方には、ありがとうございました、と申し上げておきます。
 

Back Home Menu