北の国から 〜第6章〜
 
 
 
 
 
 
 
第6章  1566年7月〜1570年1月

 
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 大隈・肝付城へ向かう竹中重治軍団種子島城を進発して一路肝付城へと進んでいたが、敵である大内軍は奇妙な動きをしていた。

   島勝猛「どうやら奴らは、俺達が出撃してガラ空きになった種子島城を目指して
           いるらしいな。」
 竹中重治「大内義隆という人物は、当代随一の文化人らしい。そして、今まさに
       幕府軍が総力を上げて九州を制圧しようとしているこのときに、
      敢えて支城である種子島城ひとつを取り戻すためだけに中規模軍団
      を3つも派遣してくるという事実には、きっと何らかの文化的意義
       あるのだろう。私には全然わからんがな。」
    勝猛「俺にもわからん。それにしても、こちらは一体いくつの軍団を動かしている
        んだ?」
    重治明智光秀殿、荒木村重殿、立花道雪殿、足利義輝殿、荒木氏綱殿、
      高坂昌信殿、そして我々を加えた計7個軍団が九州に動員されている。
       全軍団が必ずひとつの本城を落とし、その中の一軍団がもうひとつ本城を
       落とせば九州制圧は終わる。何とつまらない作戦だ。」
    勝猛「だがそれは、俺達幕府軍が圧倒的な力を持っているからこそ可能な作戦
        だぞ。少しは感動しろよ。」
    重治「私はリンチが嫌いだ。」
    勝猛「え?」
    重治「ついでに言っておくが弱いものイジメも嫌いだ。」
    勝猛「そいつは立派だな。」
    重治「どうせ戦うなら、強大な敵であって欲しい。敗北必至の戦いにおける
        奇跡の大々逆転勝利!こういう戦いこそ私は盛り上がるのだ。」
    勝猛「強い敵っつってもスポーツじゃないんだからさ、負けても強くなるわけじゃ
        ないし次があるってわけでもないんだぞ。戦争なんだから。」
    重治「勝猛、何かこう空しさを感じないか。」
    勝猛む、空しさ?
    重治「この軍団ができてから四国制圧まではよかった。あの頃は幕府軍全体が
        苦しかったからな。しかし今はどうだ?百戦百勝、大いに結構。しかし
        その後はどうなる?己の持てる力すべてを燃焼できる戦いというものは、
        もう無くなってしまうのだぞ。」
    勝猛「いいじゃん、平和で。それから何か別の楽しいこと探せよ。」
    重治「貴様ならわかってくれるかと思ったが…。どうやら貴様も、平和を目前に
        した泰平ムードに酔っているのだな。『燕雀いづくんぞ鴻鵠の志を
       しらんや』とはまさにこのことだな。」
    勝猛「フェニックス一輝か?」
    重治「…どうも生まれてくるのが遅過ぎたようだ。」
    勝猛「そうかいそうかい。平和になってもやることができてよかったじゃないか。
        今後は、その辺のことについてじっくり悩んでくれたまえ。」
 

 上記のように合計7個軍団が侵攻した九州は、半ばリンチのような状態になった。まず、圧倒的な威信の差で次々と寝返りが発生したため、支城を無視して本城に速攻をかけるという基本戦略が無駄になった。中には、本城に隣接したと思ったら翌月寝返ってきた、ということまであった。さらに武将の質が大きく影響し、局地的な場面で大内軍が数の上で優勢になっても、戦ってみたら少しも優勢じゃなかったという状態だった。

 こうしてどんどん城は落ちていき、ついに1567年2月、大内家は滅亡した。そして残る敵性勢力は織田家のみとなった。
 
 

* * * * *







 岩代・黒川城。
 

 安東愛季「そうか、大内家が滅んだか。これで残るは織田家だけか。あれ?これって
        まずくないか?残っているのが同盟国だけで俺が征夷大将軍なら、それで
        ゲーム終わっちゃうじゃないか!」
 氏家守棟「あっ!そうでした!いかが致しましょう、上様?」
    愛季「俺に振るんじゃない!ひょっとして今回のリプレイはこういうオチなの
       か!?
    守棟「なるほど、新しい方向性ですね。守棟、感服致しました。」
    愛季「感服してる場合か!」
 山県昌景「…恐れながら上様、まだ戦いは終わりません。」
    愛季「おお、俺たちが武田家を滅ぼしてから伊達家に再就職して、その伊達家
        も織田家に滅ぼされてようやく俺に仕えてくれた山県昌景じゃないか。」
    昌景「上様、ご紹介して頂いてありがとうございます。それで今後の件です
        が…。」
    愛季「ああそうだった。大内家が滅んでからもう月が変わっているのに、
        同盟統一エンディングが流れないのはどういうわけだろう?」
    昌景「実はもうひとつ敵性勢力があらわれました。」
    守棟「また謀叛か…。」
    昌景「いえ、そうではありません。浪人しておりました細川晴元が、空いていた
        備後・鶴首城を占拠し独立した模様。尚、鶴首城には浪人衆が次々と
        集まっており、その数は25名以上とのことです。」
    守棟「何と。やはり城を空けておくのは失敗でしたか…。」
    愛季「う〜ん、というか、これまで敵の浪人どもをことごとく逃がしてきただろう?
        それがまずかった。それに25名以上というのは多いな。放置しておくと
        厄介だ。」
    昌景「ですが上様、かの城には将はいても兵がおりません。今のところ、
        5000を越えない程度の兵力のようです。一時、近隣の支城・
       新高山城に攻めかかったそうですが、宇喜多直家殿の軍団が退けた
        とのことです。」
 安東各務「さすが武田四名臣のひとり、山県昌景殿。これまでの状況を、ここまで
        正確に理解されているのには驚きました。もっと早くあなたが仕えて
        いてくれたら、とっくに天下は統一されていたでしょうに…。」
    愛季「各務。それはちょっと俺たちに失礼じゃないか?俺達だって一生懸命
        やっているんだぞ。」
    各務「3年も寝てたじゃん。」
    愛季「うっ。」
    各務「まあ敵に回さなかっただけよくやったと言うべきかもね。それに、登用
        できたのが父上だからだったとしても、昌景殿がこの黒川城に着たのは
        偶然だったんだから、運だけはよかったわけだ。」
    愛季「そ、その通り。そういう運の強さも俺達は持ち合わせているわけだ。
        なあ、守棟?」
    守棟「は、はい。その通りでございます!」
    各務「…。まあいいわ。でもそれほど悠長なことは言ってられないのは
        おわかり?」
    愛季「わかっている。差し当たり細川晴元は、宇喜多直家、別所就治の
        各軍団に任せる。九州にいる武将達は至急呼び戻して、織田軍と隣接
        する各城に駐屯させよう。兵力・物資は余るほどあるから、武将達だけ
        が戻ってきても問題ないだろう。」
    各務「最初からそうやってまじめにやっていればいいのに。」
    愛季「そうだ。本気を出した俺は凄いんだ。織田家なぞこの一年で滅ぼして
        やる。我ら幕府軍が兵力で劣っていても、それを集中させることで
        補えるはずだ。」
    守棟「これまで遠征に加わっていた長尾政景軍団、明智光秀軍団、荒木氏綱軍
        団、竹中重治軍団をこちらへ戻すのは当然としても、それだけでは尾張
        から陸奥に至る織田家との隣接地帯はカバーしきれません。」
    愛季「そうだな…。とりあえず立花道雪達には、九州・四国の叛乱軍の残党狩り
        を任せよう。何気に数は多いしな。とすると、九州・四国で新たに登用
        した連中を連れてくるしかないな。」
    昌景「恐れながら、島津家の者達を動員されてみては如何でしょうか。あの
        四兄弟の力には恐るべきものがあると存じますが…。」
    守棟「そうですね。それに加えて、鍋島直茂を中心とした旧龍造寺家臣団も
        呼んでみましょう。龍造寺隆信本人もおらず数は少ないですが、
        龍造寺四天王を中心にした彼らも相当強力です。」
    各務「あれ?確かこのシリーズって、龍造寺四天王って全員出てなかった
        はずよ。」
    守棟「えっ?」
    昌景「確か拙者もそのように認識しておりましたが…。」
    守棟「ええっ??」
    愛季「実は俺も知っていた。守棟が悪いわけではない。ただこの辺は、ぜひ
        とも『光栄』に修正して欲しいところだ。大体、これに限らず武将の数が
        少なすぎる。そのせいで、このシリーズの宿命的な弱点がいつまで
        経っても解決されない。」
    昌景「宿命的な弱点とはどのようなものでございますか?」
    愛季「それは、どんな中小大名家でスタートしたとしても、必ず終盤には
        似たような武将が主力になってしまうことだ。まあ好みによって使う
        使わないはあるだろうが、それでもだ。例えば俺達を見てみろ。やっぱり
        中心となっている軍団は史実でも有名で強い上杉家織田家、
        そういうメジャーな武将達だろうが。そして今、超強力な島津家を呼ぼう
        という話になったばかりじゃないか。」
    昌景「確かに…。」
    愛季「だからどの大名でやっても、似たような達成感しか沸かない。これを
        避けるためには、各大名家のどんなマイナーな武将でもかまわないから、
        どんどん出していくべきだ。そしてこだわりのある奴は、その大名家に
        仕えている武将達を中心にしてゲームを進めていくだろう。たとえ
        弱くても、家宝を与えたりしてそれなりの武将にして使っていくっていう
        のも楽しいじゃないか。それに能力的に劣っていても、戦いには必ず
        負けるってわけじゃない。それこそゲームの面白さじゃないか。」
    守棟「初期の我々がまさにそうでしたね。」
    愛季「そうだろ?それがあって初めて、『俺は何々家で統一したんだ!』っていう
        特別な感慨に浸れるってものだろう。なのに、もともとの武将が少ない
        んじゃやりたくてもできない。結局これまでのやり方と同じになって
        しまう。これはぜひ改善して欲しいなぁ。」
    各務「名演説ね。」
    愛季「茶化さないでくれ。まあ確かに話がズレたな。そうそう、島津家や
        龍造寺家の話だったな。さっさと配置を決めてしまおう。」
    守棟「しかし上様、以前話していた状況が、これでかなり好転しそうではあり
        ませんか。」
    愛季「以前話していた状況?」
    守棟「はい。まだ大内家が存続していた頃は、我らだけで織田家、徳川家、
        伊達家、佐竹家、北条家、武田家、今川家の旧家臣団によって編成
        される戦うという話です。」
    愛季「ああ、その話か。でも、もうそんな心配をする必要も無いな。島津家、
        龍造寺家、それに長尾家も関東の戦いに振り向けることができる
        んだから。」
    各務「ようやく冷静になってきたようね。実は総兵力や武将の数だって、もう
        逆転しているのよ。そもそも西国すべてを押えている幕府軍に、関東
        と東北・東海の一部を押えているだけの勢力が勝てるわけはないのよ。」
    愛季「…そうだったのか。よし、じゃあ遠慮は無用だ。遠征軍が配置につき
        次第、各軍団は一斉に織田領へ侵攻する。」
    昌景「しかし上様、ひとつ懸念がございます。」
    愛季「昌景、案ずるな。俺たちの勝利はもはや疑いない。前進あるのみだ!
        進め、安東幕府軍!打倒・織田信秀!そういやまだ生きてんのか
       コイツは、ハハハハ。」
    守棟「おお!」
    昌景「…。」
    各務「昌景殿、ご心配には及びません。父上たちは浮かれきっていますが、
        私は忘れておりません。あの織田家とは現在同盟中で、こちらから
        戦端を開けないということは。ですからご安心を。」
    昌景「…安心することにしましょう。」
 

 こうして、西国に派遣されていた遠征軍は次々と関東に呼び戻されていった。織田家と隣接する各城に配置された軍団は以下の通り。
 
 

・ 長尾政景軍団……南越後本城・春日山城
・ 明智光秀軍団……岐阜本城・稲葉山城
・ 浅井長政軍団……越中本城・富山城
・ 本願寺光佐軍団……能登本城・七尾城
・ 荒木氏綱軍団……尾張支城・清洲城
・ 稲葉一鉄軍団……飛騨本城・桜洞城
・ 竹中重治軍団……伊勢本城・大河内城

 この7個軍団が東海・北陸の織田軍を駆逐し、中央道・東海道を通って関東へ侵攻する。次に、関東に配置された軍団は以下の通り。
 
 

・ 長野業正(まだ生きてた!)軍団……下野本城・箕輪城
・ 島津義弘軍団……下野支城・沼田城
・ 鈴木重秀軍団……上野本城・宇都宮城

 これらの3個軍団は、西からの7個軍団が関東へ侵入してくるまで、東北の幕府軍との連絡を維持するのが目的。従って主な役割は防戦。しかしひとたび西から幕府軍が侵攻すれば、それに呼応して関東平野を制圧することが目的となる。しかし、他の城より後方に位置する沼田城の島津義弘軍団は防戦の必要がないため、支城を中心にどんどん攻撃をかけていくことになっていた。最後に、東北地方に配置された軍団は以下の通り。
 
 

・ 安東愛季軍団……岩代本城・黒川城
・ 真田昌幸軍団……岩代支城・須賀川城
・ 高橋紹運軍団……岩代支城・二本松城
・ 山県昌景軍団……岩代支城・猪苗代城
・ 最上義光軍団……出羽本城・山形城
・ 大浦為信軍団……羽後支城・大館城

 この6個軍団は、東北に集中している織田軍から幕府領を守りきり、次いで可能であれば反撃に転じ東北地方から織田軍を一掃する。この東北地方は、山がちで範囲が広い割に拠点になる場所が少ないため、かなり守りづらい。特に織田軍の奥羽山脈越えには、十分注意する必要があった。

 合計して16個軍団が動員されていた。このうち関東の2つを除いた、14個軍団で織田軍へ攻撃をかけることになった。
 
 

* * * * *







 1567年8月。大内家の滅亡から半年が経ち、すべての軍団が配置を終えた。織田領へはいつでも侵攻可能だったが、山県昌景が懸念した重大な問題が発生していた。織田信秀が、なかなか同盟破棄してこないのである。

 岩代・黒川城。
 

 安東各務「だから言ったのに。」
 安東愛季「昌景が懸念していたのはこのことだったのか…。しかし何で織田信秀
        は同盟を破棄してこないんだ。このままでは織田家の領地は広がらない
        んだぞ!それが嫌だったらさっさと攻めて来いというのだ。」
 氏家守棟「まったくです。友好度も25まで下がっているのに、なぜでしょう…?」
    愛季「俺は待ちくだびれた。もういい。こちらから手切れしてやる!」
    各務「マジで?こっちから同盟の手切れすると部下の忠誠度が下がるのは
        知っているでしょう?また何年か前みたいに謀叛が起きるかもしれない
        わよ。」
    守棟「そうでした。危ない危ない。上様、ここひとつ奥の手を使いましょう。」
    愛季「奥の手?」
    守棟「そうです。Ctrlキーを押しながら右ダブルクリックをします。」
    愛季「ふむ。するとどうなる?」
    守棟「何とゲームが始まっているにもかかわらず、大名をユーザー選択できる
        ようになるのです。これを使って織田信秀のほうから手切れさせるように
        しましょう。」
    愛季「おお、そんなもんがあったのか。じゃあ早速…。」
    各務「でもそれを使うと、戦績のウインドウに『ユーザー割り込み回数 1』
        っていう超不名誉な戦歴が載るわよ。それでもいいならどうぞご自由に。」
    愛季「…。」
    守棟「上様、早速プレイヤーに右ダブルクリックさせましょう。」
    愛季「いや、それは止めだ。」
    守棟「ええっ?では、まさかこちらから手切れを?ですがそれでは家臣達に
        動揺が…。」
    愛季「俺はお前達を信じてる。」
 

 名誉を優先させた安東愛季により、織田家との同盟は破棄された。家中に動揺が走ったが、幸い謀叛までは起こらなかった。これに気をよくした安東愛季は、早速14個軍団に出撃を命じた。

 しかしさすがに織田軍も、同盟切れと同時に軍を動かしてきた。数にして7個の軍団が動き出し、美濃、尾張、羽後、陸奥津軽、が大きな戦場となった。

 美濃・尾張では、散在する支城の攻略に向かった隙を突いて、複数の小規模軍団が本城に近づいてくるというセコイ戦術を織田軍はとってきた。しかしその小規模軍団は本城に攻撃をかけるときにもバラバラだったため、慌てて戻った各軍団に篭城戦で各個撃破されるという醜態をさらした。これまでゲームを進めてきた中では、こういったケースは必ず軍団がまとまって攻撃をしてきていた。一体どうなっているのだろう?まあ楽だったのでよかったが。

 しかし陸奥津軽・羽後では予想外の出来事が起こっていた。何と織田軍は、警戒していた「奥羽山脈越え」をかましてきたのである。

 まあ単なる油断といってしまえばそれまでだが、よくマップを見てみると確かに通っていけそうな地形になってはいる。通行可能範囲とか、そういう表示をつけて下さいよ光栄さん。

 やっかいなことに、織田軍は陸中の本城・不来方城から2つの軍団を出撃させ、羽後の支城・横手城を目指していた。この城は、羽後の本城・土崎湊城と出羽の支城・新庄沼田城を結ぶ街道に位置していて、ここを押えられると土崎湊城・新庄沼田城(さらにその先にある出羽の本城・山形城も)の両方が危険にさらされる。

 しかも山形、土崎湊の両城にはたったひとつの軍団も残っていなかった。前述の通り、それぞれ陸前・陸奥へ出撃していたためだ。武将で残っているのは、山形城の最上義守のみ。しかしこの男、戦闘31・采配42・智謀19・足軽Dという、史実において息子の最上義光に強制隠居させられたという事実を強烈に印象づける能力値しか持っていなかった。

 仕方がないので、余り動きがなかった陸奥方面軍から数名と、後方に下がっていた大宝寺義増・義氏親子、清水義氏、二本松義国、宇都宮広綱、葛西晴信、蘆名盛興、本庄慶秀、壬生綱雄といった、いかなる歴史的意義があってこのゲームに出演を許可されているのかわからないような人たちを集めて、横手城の防御を固めることにした。

 その後わかったことだが、織田軍が派遣してきた軍団の司令官は北条氏康と佐竹義重という誰がどう見ても強そうな方々だった。それに対して、弱いことはわかっているのだが一体どれぐらい弱いのかがもの凄く気になる安東軍としては、まるで勝ち目がないので篭城して堅守することにした。

 幸い敵の軍団は対した数を揃えておらず、両軍団を足しても3千を少し越す程度の兵力だった。そこで横手城の面々は、全員が長槍を装備し徹底した物量作戦に出た。何人かの武将は捕らえられたり退却したりしたが、辛くも勝利を収めることができた。

 そしてこれで織田軍の反抗らしき反抗はなくなり、あとはこちらの一方的な侵略が始まった。
 
 

 1567年10月から本格的な戦闘が開始された。ここから天下統一までにはさらに2年3ヶ月かかるが、経過を書いていくのも飽きてきたので、機能のひとつである歴史年表をテキストで吐き出し、その該当部分を抜粋してみる。

1567年 8月  織田家との同盟を破棄する
1567年10月  織田家領内に鉄砲鍛冶が来訪する
            織田家の支城・大垣城を攻略
            織田家の支城・鳥羽城を攻略
            織田家の支城・松倉城を攻略
            織田家の支城・穴水城を攻略
            織田家の支城・魚津城を攻略
1567年11月  織田家の支城・三春城を攻略
            織田家の支城・飯山城を攻略
            織田家の支城・館林城を攻略
1567年12月  織田家の支城・白石城を攻略
            織田家の支城・白河城を攻略
            海上にて織田家と合戦を行い勝利
            織田家の攻撃から本城・桜洞城を防衛

1568年 1月  猿渡信光が城ごと織田家に寝返る
            織田家の猿渡信光が内応を約束する
            織田家の支城・壬生城を攻略
1568年 2月  猿渡信光が城ごと織田家から寝返る
            織田家の支城・長島城を攻略
            織田家の本城・葛尾城を攻略
1568年 3月  織田家の支城・寺池城を攻略
            織田家の支城・吉田城を攻略
            海上にて織田家と合戦を行い勝利
            織田家の攻撃で支城・福山館が落城
1568年 4月  織田家の支城・小諸城を攻略
            織田家の支城・木曽福島城を攻略
            織田家の本城・那古野城を攻略
1568年 5月  武田義信が城ごと織田家から寝返る
            織田家の本城・小高城を攻略
            織田家の支城・長篠城を攻略
            織田家の本城・林城を攻略
1568年 6月  織田家の本城・曳馬城を攻略
            織田家の支城・水沢城を攻略
            織田家の本城・古河城を攻略
1568年 7月  織田家の支城・大館城を攻略
            織田家の本城・岡崎城を攻略
            織田家の支城・高島城を攻略
            織田家の本城・松山城を攻略
1568年 8月  織田家の支城・上ノ郷城を攻略
            織田家の支城・忍城を攻略
            織田家の支城・袋田城を攻略
            織田家の本城・不来方城を攻略
1568年 9月  織田家の支城・高天神城を攻略
            織田家の支城・河越城を攻略
            織田家の本城・水戸城を攻略
            織田家の本城・石川城を攻略
1568年10月  織田家の支城・九戸城を攻略
            織田家の本城・躑躅ヶ崎館を攻略
1568年11月  織田家の本城・岩出山城を攻略
            織田家の本城・駿府城を攻略
            織田家の支城・土浦城を攻略
1568年12月  馬場信房が城ごと織田家から寝返る
            織田家の支城・玉縄城を攻略
            織田家の支城・岩殿山城を攻略

1569年 1月  織田家の支城・興国寺城を攻略
1569年 2月  織田家の支城・八戸城を攻略
            織田家の支城・佐倉城を攻略
            織田家の支城・大宮城を攻略
            織田家の支城・二俣城を攻略
1569年 4月  宇都宮城の来島通康が病死する
1569年 5月  織田家の本城・久留里城を攻略
1569年 7月  後藤信康が城ごと織田家から寝返る
            前田慶次、主君にしっぺを浴びせ出奔
1569年 8月  織田家の支城・福山館を攻略
            織田家の支城・岡本城を攻略
1569年10月  織田家の支城・下田城を攻略

1570年 1月  細川家の本城・鶴首城を攻略
            細川家が滅亡する
            織田家の本城・小田原城を攻略
            烏山城で織田信包が独立勢力化する
            織田家が滅亡する
            安東愛季が全国を統一する
 
 
 

 岩代・黒川城。
 

 氏家守棟「上様、天下統一おめでとうございます。」
 安東愛季「何か戦闘ばかりで疲れたな。まあとにかく終わってよかったよ。で、
        織田信秀はどうした?」
 山県昌景明智光秀殿からの連絡によりますと、織田信秀・信長両名とも登用に
        応じなかったため逃がしたとのことです。」
    愛季「ふうん。恨みを晴らすチャンスなのに惜しいことをしたな。」
    守棟「そう言えばそうですね。何か思うところがあったのでしょうか?」
    愛季「多分これを書いているプレイヤーとかいう奴が、もっといい場面で復讐
        させてやろうと考えているんだろう。」
    昌景「というと、この烈風伝リプレイには第3弾があるということでしょうか?」
    愛季「いや、それはないな。既に巷では、新作の『嵐世紀』が発売されている
        らしいから。」
    守棟「左様でございましたか。ぜひその次回作でも活躍したいものですね。」
    愛季「それももっともだが、俺としてはこの烈風伝の欠点が改善されているか
        どうかが気になっている。今回のリプレイは24年間もやっているだろ?
        そうすると色んな欠点が見えてきたんだ。」
    昌景「上様が強調されていらしたのは武将の絶対数の問題でしたがその点
        はどうなっているのでしょう。」
    愛季「プレイヤーの奴が営業中に『嵐世紀武将ファイル』を立ち読みした
        ところによると、次回作には1300人の武将が登場するらしい。」
    守棟「おお、今回の倍近い人数ですね。それなら上様もご安心できるのでは
        ないでしょうか。」
    愛季「いや、実はそれがそうでももないんだ。ざっと見たところだと、増えている
        のは新規マイナー大名家で、それに伴って武将の数が増えているだけ
        みたいなんだ。また賤ヶ岳七本槍も全員揃っていないみたいだし…。
        あれが揃ってたのは、覇王伝のパワーアップキットだけだったよな。まあ
        各大名家とも、増えていることには間違いないらしいが。」
    昌景「…私事で申し訳ないのですが、かつての我が主・武田家はどんな様子
        なのでしょうか?」
    愛季「それは俺も気になっていた。昌景には悪いが、次回も武田二十四将
        は揃わないぞ。覇王伝に出てたのに出てこない武将もいるみたいだ。」
    昌景「そうですか…。」
    愛季「まあそう気を落とすな。今度は新規武将の作成数に結構ゆとりがある
        みたいだから。それにパワーアップキットがつけばある程度は自動的に
        追加されるんだし、希望をもっていこう。」
    守棟「その他のシステムについては、大きな変更はないのでしょうか?」
    愛季「それがあるらしい。何でも最大の変更点は、『天翔紀』以来の軍団長
        システムの復活だそうだ。」
    守棟「そうなりますと、一門衆でなければ軍団を直接動かせないというシステム
        も復活するわけですか?」
    愛季「どうもそれは間違いないらしい。少しでもリアルさを出そうという工夫
        なんだろう。大名である俺が黒川城にいるのに、九州の戦闘中に
       まで『安東愛季様、ご命令を。』なんていうメッセージが出てる
       のはおかしい、と考えたんだろう。」
    守棟「そう言われてみれば確かに…。」
    愛季「ま、俺としてはリアルさを履き違えているように思えるから賛成は
        出来ないな。それよりも天翔紀でいちばんまずかったのは、1年に
         4回しか命令を出せなかったことだ。あれは勘弁して欲しかったと
        プレイヤーも言っていたな。あれが直っていてくれないと俺としても
        困る。」
    昌景「どうも先程からお話を伺っておりますと、次回作にはあまり期待を
        されていないように聞こえるのですが…。」
    愛季「いや、そんなことはない。製作者への文句じみたことしか言っていない
        ように聞こえるだろうが、それはこの烈風伝がよく出来ているからこそ
        なんだ。ただだからこそ、本音として『こことここだけを変えてくれ
       ればいいのに、何だってそんな大掛かりな改変をするんだ』という
        声が滲み出てしまうんだな。」
    守棟「上様としては武将の数以外では、どの辺りを直して欲しいとお考え
        ですか?」
    愛季「箇条書きでいいか?
        ・支城だけでもスタートできること
        ・本城・支城の切り替えをできるようにすること
        ・大規模軍団同士による戦闘画面のサイズ縮小
        ・性格・相性をもう少し緩やかにすること
        ・家宝詳細の復活
        ・茶会・文化度の復活
        ・薬売り・有名商人イベントの復活
        ・地方ごとの音楽もいいが大名によって音楽をわけて欲しい
        ・いい曲多いんだから、クリア後にでも昔使った曲を使えるようにして欲しい
        ・卯月とか神無月とかの呼称の復活
        ・本多忠勝には鹿の角かぶらせろ
        ・いい加減俺の顔イメチェンしろ。ここ数作同じ顔だぞブツブツ…。」
    守棟「だんだん脱線してきてますけど…。」
    愛季「悪い悪い。思いつくまま言ってみたけど、どれもシステムの根幹に関わる
        ような部分じゃないだろう。それだけこの烈風伝は、根本のシステムが
        本当によく出来てるってことを言いたかったんだよ。」
    昌景「こういったお話は尽きませんから、その辺りは『嵐世紀』が出てからの
        お楽しみということにしておきませんか?」
    守棟「そういたしましょう。そうそう、天下統一の話でした。上様、改めまして
        おめでとうございます。」
    昌景「おめでとうございます。」
    愛季「ああ、ありがとう。」
 
 
 

 今回は安東舜季・愛季親子二代、24年にわたるリプレイとなった。途中で思いっきり遊んでしまったために、随分とだれた展開をしてしまった。読んで頂いた方々には本当に申し訳ない。またゲームの期間で24年かかっていると、現実にプレイしている時間も長くなるのは当たり前で、約半年間、このリプレイを書きながらおおいに烈風伝を楽しんだ。その間、私の歴史系ブックマークは増え続けて大変なことになってしまった…。

 それと同時に、文中でも触れましたが色々な欠点が見えてきたのも事実。現在発売中の『信長の野望 嵐世紀』がどういった作品に仕上がっているのか私はわからないが(金がなくて買えない!)、かつての作品を修正しただけに終わっているのか、或いは実験的な試みを行って失敗しているのか、はたまた大成功しているのか、もの凄く気になっている。今度の給料が出たら買ってくるので、そのときまで楽しみにしていよう。

 それでは、最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました。
 

01/05/01


 
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