「じゃあ、関西の長ってのは巫女さん塗れの暮らしをしてるって事かぁ?
 くぅぅ、なんつぅ羨まし…ぐはっ!!

「狭い場所で、奇天烈な声を上げないで下さいっ

 手に捧げ持ったエヴァドール(仮称)を維持したまま、横島が高音の影の一撃を受けて床に顔からダイブした。
 結構広いと思うんじゃがのぉ、とか言う学園長の呟きは無視の方向で。

「高音ちゃん、あんまりじゃないか?
 コレ、結構シンドイんだぞ」

「まぁまぁ…」

 何事もなくむくりと起き上がる様子は当たり前の光景になっていて、最早 誰も驚愕どころか違和感すら感じていない。
 宥める愛衣も慣れたものだ。

 余談だが、横島のやっている身代わりの維持が大変なのには訳が有る。 横島の想定が、『登校地獄』への対処、だけだったからだ。
 しかし知っての通り、実際にはエヴァに掛っている拘束はソレだけではない。 そう、学園規模の電力起動結界による魔力封鎖だ。
 つまり、彼の想定に無いソレすらも同時に肩代わりしている為、その維持に余計な労力を掛けさせられているのだ。

「よし、こんなもんじゃな」

 描き上がった魔法陣を確認し終えて、ほっほっほと笑う。
 横島のソレは未知数だけにいつ必要になるかも判らず、いざと言う時エヴァが拗ねるだろう事も考えると、きっちり仕上げて置いた方が無難だ。

「まぁそんな訳じゃから、君を向こうへ連れ出されずに済んでワシとしてはほっとしとるんじゃ。
 下手にこっちの人間の悪評を広められても困るしの」

「賢明ですわね」

 すぱっと切り捨てる高音に、じゃろう、と今度は苦笑混じりの溜め息。

 横島に関る事になった元凶になったからか、彼女から微妙に尊敬が感じられなくなった事も含めて、もう一度 学園長は溜め息を零した。

 

 

 


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GS美神×ネギま! CrossOver Story
  ざ・がーどまん
          その30   
 
逢川 桐至  


 

 

 

 千草にとっての災厄は、突然 空から降ってきた。
 マレウス・アクイローニス
「氷神の戦鎚!!

 喧騒の中にすら響く声に続いて、優に10を越える数の巨大な氷の塊が降り注ぎ、次から次へと鬼たちを押し潰して行く。
 包囲網を作る様に周囲を囲っていた異形の半数近くが、あっと言う間に圧し潰され消え去った。

「な、な、ななな…」

 味方の数そのものに、どうにか維持されていた僅かばかりの余裕。 ソレがあっさり消え失せ、千草は顔面を蒼白にさせて木乃香を抱き寄せた。
 人質を確保すると言うより、対応出来ないパニックを抑え込む為に。

「ほわぁ、いったい何アルか?!

「ほぅ、これはなんともにんとも…」

 対して、突然の異常事態に、しかし少女たちは大して動じていない。

 古菲は対峙した鬼を一撃で弾き飛ばしながら、楓は五月蠅そうに小太郎をあしらいながら、珍しいものを見た子供の様に嬉しげに周囲を眺めている。
 真名に至っては意にも介さず、周囲の敵を機械的に削り続けている。

「これは…」

「な、なんなの?」

 周囲に降り注ぐ膨大な魔力。 それが知っている者のモノだと気付いて、ネギは空を見上げた。
 彼のそんな動きに、明日菜をはじめ、多くのモノが釣られるように上空へと視線を向ける。

 ほんの4〜50mほどの高みに、その小さな人影は在った。

「あそこやっ、早く潰すんやっ!!

 悲鳴の様な、いや悲鳴そのものの千草の指示が響き渡る。

 それに応えて、一斉に羽の生えた異形たちが矢の様に殺到した。
 だが、それはハリケーンに向かって挑むヘリコプターの如く、あまりに脆くあまりに容易く打ち砕かれた。
ニウィス・カースス 
「 氷 爆 」

 いくつもの白い凍気が弾け、烏族だろう 翼有る鬼たちを一ヶ所に集め、
ディオス・テュコス 
「雷の斧

 続けざまに繰り出された雷光が、一瞬にしてソレらを一掃する。

 桁が違い過ぎた。
 鬼は触れること叶わず、逆にその魔法の一撃で複数が薙ぎ払われる。

「くくくく…
 フハハハハハ…」

「な、ナニモノなんやっ?!!

 声音に怯えがありありと浮かんだ、千草の誰何が投げ掛けられた。
 末路を辿る悪役のお約束通りの行動。

「フッ」

 返されたのは、侮蔑の笑い。

 夜空に響くその笑い声を、ネギは、少女たちは知っている。
 マントをはためかせ宙に舞う、黒い衣装を身に纏う金色の髪の少女を知っている。

「良かろう。
 愚かなる者共よ、恐れ平伏し聞くがいい。 我が名はエヴァンジェリン。
 『闇の福音』と呼ばれた最強の吸血鬼、無敵の悪の魔法使いだっ!!!

 続けて哄笑が再び一帯に響き渡り、更なる氷塊の雨が地に降り注ぐ。
 包囲網のほとんどは消え失せ、乱戦になっている一部だけが絶望的な戦いを強いられていく。

 

 

 

 あっさりと潰された包囲網。 中央で戦いを繰り広げている鬼たちも、自身の使い魔と同様にすり潰されて行く。

 そんな状況に、フェイトもまた平静で居続けるのは難しかった。
 何より空で高笑いを続ける幼女は、ただ一人ソコにいるだけで過度の脅威なのだ。
 ただ降らせる攻撃は、彼をしてすらあまり受け止めたいとは思えない兇器なのだ。

 今のうちに潰した方がいい、そう思った瞬間。

 まるでそれに反応したかの様に近くに氷撃が落される。 捲き込まれたのか潰された鬼の悲鳴が上がり、同時に周囲が蔽い尽くされる様に白く染まる。
「『ドール・マスター
「『人形つかい』…
 さすがに計算に無…っ?!
「こぉんのぉっ!!!

 白い霞を突き抜けて、左腕で胸元を隠した明日菜が右手のハリセンを振り下ろす。

 不意を突かれて、さすがのフェイトもそれを避けきる事は出来ない。
 それでも辛うじて右腕で受け止めた、その瞬間。

「な?! 障壁が…」

 スパンと言う気の抜ける音と共に、展開していた魔法障壁が一瞬にして散らされた。

 更にそこへ、ネギが飛び込んでくる。

「ぅあぁぁぁぁっっ!!

 さっきと同様に魔力の乗った拳。 障壁の無い、今となっては当たれば侮れない。

 だが、フェイトはそれを左腕で容易く握り止めた。
 先のダメージが残っていたのか、ネギの動きも乗せられた魔力も、どこか生彩を欠いていたのだから当然だ。

「ふ…
 効かなかったモノを繰り返すなんてね」

 右手でハリセンを、左手でネギの拳を抑え、手は塞がっていてもソレだけでどうにかなる少年ではない。 相手の不明を鼻で笑う。

 だが、ネギたちもまた そんな事くらい承知していた。
エーミッタム
「解放。
 サギタ・マギカ  コンウェルゲンティア・ルーキス
魔法の射手。 収束、光の2矢!!

 触れるように押し付けられたネギの左手。 そこから繰り出された輝く矢に、弾かれフェイトは吹き飛んだ。 遠くにいた鬼の残存兵の一部を捲き込んで。

「ねぇ、言われた通りやったけどさ。 アンタ今、何やったの?」

 どうやら沈黙させたと見て、明日菜は傍らのネギへと問い掛ける。

 エヴァが現われた時点で、フェイトの意識は彼女に向かっていた。 その隙に、カモがネギと明日菜に提案したのだ、この作戦を。
 手札は明日菜の無効化能力とハリセン、ネギの持つ魔法。 それだけでは厳しかったが、注意を引いてくれる増援が現われた。 ここで役立てなければ意味が無いと、彼は知恵を絞ったのだ。
 ディレイ・スペル
「遅延呪文って言って、先に呪文を唱えておいて、後から発揮させる方法が有るんです。
 矢の収束も遅延も初めてやったんで、巧くいくかちょっと不安だったんですが、明日菜さんのお蔭でなんとかいけました。 ありがとうございます」

 明日菜によって障壁を取り除かれ、両手の自由の効かない状態。 そこへ破壊力を重視した光の矢の、収束された遅延魔法での一撃だ。 慣れない技術の重ねがけによる制御の覚束なさが、フェイトの油断を誘ったのも大きい。
 ネギは当初『戒めの矢』による拘束を口にしたのだが、カモが見る限り相手の格はネギより遥かに上だ。 捕まえるよりも出来るだけ遠くへ追い遣って、相手に撤退するかの迷いを与えた方がいい。 エヴァの存在もソレを後押ししてくれる筈だ。

 ちなみに、光の収束呪文を使ったのはネギの独断である。 彼の現状では、連弾でも5〜6発が限度。 あくまで遅延させての話だが。
 ならばと、ぶっつけ本番でもより大きい威力を求めたのだ。 2矢のモノしか出来なくとも、この方が上だからだ。

 そんな予想以上のオペレーションをこなした主に、カモは満面の笑みを向けて親指を上げる。

「いやいや、ナイスでしたぜアニキ」

「初めてって、アンタたち…」

 逆に、誉めていいのか悪いのか悩んで、明日菜は教師でもある年下の同居人とそのペットとを、何とも言えない表情で見詰めるしかなかった。

 

 

 

 フェイトが場外へと飛ばされたその間にも、千草の周囲にいた戦力は、真名や楓、古菲らの手によってどんどん磨り減らされて行く。
 刹那だけは月詠がイーブンに持ち込んでいたが、小太郎は楓の本体を釘付けにするのが精一杯で、彼女の分身たちの動きまでは掣肘出来ていない。

 千草の目にも、先行きの暗さははっきりと見て取れていた。
 特に空の化物が計算外に過ぎる。 それこそスクナでも宛わねば、太刀打ちのしようなぞ無いだろう。
 その西洋の魔法使いであり忌むべき化生を睨み付けて、彼女は忌々しげに呟いた。

「ここは一旦撤退するしかあらへん」

 何とか祭壇まで辿り着ければ。 スクナを呼び起こす事さえ出来れば、まだまだ勝機は有る。
 いや、それ以外にこの窮地を蹴散らす方法なぞ、既に彼女の手元には無かった。

 強行突破しようと猿の式神を纏い、木乃香を抱えて逃げ出そうとしたその瞬間。

「残念ですが、逃がしません」

 すぐ後ろから掛けられた声に、振り向き掛けて千草は崩れ落ちる。
 首筋への一撃。 それも何らかの魔法が付与されたらしきソレに、彼女の意識は容易く刈り取られた。

 ぼん、と着ぐるみが弾け、抱えられていた木乃香の身体がその場に落される。

「大丈夫ですか、このかさん?」

 そう言いながら拘束を解いてくれた少女へ、木乃香は礼を言った。

「いたぁ… うん、なんとかなぁ…
 おおきになぁ、茶々丸さん」

「いえ、マスターの要望でしたから」

 そう言って空を見上げる彼女に、釣られて空を見上げる。
 その視線の先、高笑いを続ける小さな少女には、木乃香も見覚えが有った。

「あれ、エヴァちゃんやろ? なんや凄いなぁ」

「はい。 あんなに楽しそうな姿を見るのは久しぶりです」

 無表情ながらもそこに紛れもない喜色を感じて、思わずくすりと笑う。

「そか… そら良かったなぁ。
 そゆぅたら、エヴァちゃんもやけど、茶々丸さんもかいらしいカッコしたるなぁ」

 和風レストランのウェイトレスのような、カチューシャとエプロン、裾丈の短い和服もどきと言う組み合わせの衣装は、これはこれで確かに茶々丸を可愛らしく演出している。

「恐れ入ります」

 はっきりとは見えないテレに、あまり馴染みの無いクラスメートの可愛らしさを見て、木乃香はもう一度笑顔を浮かべた。

 

 

 

「あぁ、あかんわ。 千草はん、捕まってもぉた…」

 楽しそうに剣を交わしていた月詠が、雇い主の状況を見て落胆の呟きを洩らす。
 彼女がこの楽しい場に立つ為の言い訳
 彼女がこの楽しい場に立つ為の理由が、千草からの依頼だったのだから当然だ。

「お嬢様、良かった…」

 対して、刹那は確保された木乃香の姿に、大きく安堵の吐息を零した。
 ソレを成しソコに居るのが自分で無かった事は残念だが、その程度の内心の痛みなぞ彼女の無事に比べたら大したモノではない。

「で、まだ続けるつもりか?」

 キッと気を取り直して問い掛ける。
 目の前の二刀を遣う少女は、気を抜いたままで対峙出来る相手ではないのだ。 その見た目に反して。

「ウチとしたら、もぉちょう遊びたいんやけど…」

 にこにことしか表現出来ない笑いを浮かべ、一歩間違えれば命を奪われかねない斬撃を繰り返しながら、本当に残念そうに彼女はそう答えた。

「遊びに付き合うほど暇じゃない」

 大太刀での一閃と共に言い捨てると、月詠の顔は残念そうな色に染まった。
「したら、残念やけどウチこの辺で おいとま
「したら、残念やけどウチこの辺で お暇 さして貰いますぅ。
 結構楽しめましたし、お給料分は充分働かして貰いましたさかい」

 彼女にしても、今の状況下を覆すほどの自信は無い。
 楽しい遊びは惜しいが、その為に引き際を誤るほど素人ではないと言う事なのだろう。

 追撃する意志を刹那が持たないと見るや、さっと身を翻してあちらこちらにクレーターが作られた森の中へと身を翻す。

 それを見遣ると、刹那は歩き出した。 大事な幼馴染の元へ向かって。

 

 

 

「どうやら決着は着いた様だが?」

 真名の問い掛けに、一つ目の鬼は拳を退いた。

「上の嬢ちゃんの所為で150も居ったんが、今や両手に足りないくらいや。
 わしらを呼んだ姉ちゃんもあのざま。 こっちばっか痛いんもごめんやから、三十六計やな」

 見回せば、戦いを続けているのはこの場に残る数体だけ。
 エヴァンジェリンの広範囲攻撃が、3−A勢を捲き込まない様に対象を選んでいたからこそ、これだけ残れたとも言える。

「どう言うことアルか?」

「この辺で帰るとさ」

「アイヤー…
 それはちょと残念アルな」

 月詠の様に面白い遊びを取り上げられた子供の顔で、それでも古菲は構えを解いた。

「嬢ちゃんら中々強かったで。 機会が有ったら、またやろう」

「そか。 楽しみにしてるアルよ」

 消えて行く異形たちに笑って返す。
 そんな彼女を、真名は微笑ましそうに見遣っていた。

 

 

 

「コタローと言ったかな、それでどうする?」

「どうするもこうするも、こんな様でどうしろっちゅうねんっ!!

 さんざん翻弄された揚げ句、組み敷かれて今や彼女の腰の下だ。

「ふむ。 それもそうでござるな。
 とは言え、これも全力を出さぬ お主自身の所為でござろうに」

「ちぇっ…
 ま、言い訳はせぇへん。 姉ちゃんが強かったんは事実や」

 たとい全力を出したとしても、互角に持ち込めるかどうか。 恐らくは難しいだろうと、小太郎は冷静な部分でそう読んでいた。
 それに何より、千草が捕まり、事は終わってしまったのだ。 これ以上は暴れても意味が無い。

 そんな思考を楓も感じ取ったのか、すっと立ち上がって彼への縛めを解く。

「なんのつもりや、姉ちゃん?」

「逃げるなら今の内でござるよ?
 拙者らの目的は果された。 これ以上は無為でござるゆえ」

 終わってしまえば、お手伝いでしかない彼女にとって、小太郎の確保は重要ではない。
 主犯と思しき千草は捕まっているのだ。

 だが、彼は色々な意味で漢だった。

「千草の姉ちゃん見捨ててか? そんな男らしくない事出来るかい」

「ふむ。
 ま、お主がそれで良いなら、拙者は何も言えぬが…」

 その考え方それ自体は割と好ましい。
 そう内心で付け加えると、のどかと朝倉を任せた分身へと楓は意識を飛ばした。

 

 

 

「ま、それなりによくやったな、ぼーや」

 集まった一同の元へ、ゆっくりと降りてきたエヴァが声を掛ける。

「エヴァンジェリンさんこそ、手伝ってくださってありがとうございます」

「ふん。 爺から頼まれた事もあったからな。
 それよりも、規模のデカイ戦いでの魔法使いの役割、きちんと見れたか?」

「はい。 凄かったです」

 エヴァがやったのは、本当にただの純然たる砲台だ。
 規模と目的に見合った大威力の攻撃を、反撃を許さぬ遠距離から撃ち込み続ける。 ただそれだけの事が、齎した成果は見ての通りだ。

「ホントにすごかたアル」

「そうだね。 エヴァちゃんがあんなに強いなんて、ちょっと恐かったくらいだよ」

 古菲の感歎の声に、朝倉もまったくだと頷く。
 この二人は特に魔法に馴染みが無い。 理解もイマイチな分、あれは盛大な見世物でもあった。

 そんな遣り取りの横では、友人同士が無事を祝い合う。

「このかが無事で良かった」

「のどかも来てくれておおきになぁ」

 主犯格の千草と(自発的に残った)小太郎との身柄を押さえ、木乃香を無事に取り戻した。 その上で味方の欠損0と言う状況だ。 誰もの顔が明るい色に染まっている。

 そんな彼らは気付いていない。

 エヴァの凍嵐から辛くも逃れた木陰が差す川面。
 そこに悪意が潜んでいる事に。

 

 

 

 【お姉様……まだ続くそうです】

 


 ぽすとすくりぷつ

 クロス主人公が旅行に同行しなかったどころか、刹那の見せ場も、スクナの出番までもが無いってのは、割と珍しいんじゃなかろうか?(笑)

 いえ、別にニッチを狙ったんじゃなく、展開的にそうならなかっただけですが(^^;
 足手纏いが居るにせよ原作よりこの時点での戦力は整ってるし、その上 木乃香を連れて行かれたらどうなるかまで解ってるんじゃ、この場で決着つけない筈無いし…
 んで、そこにエヴァ(爆)

 それもこれも、全部横島の所為。 …本人は、何もしてませんけど(^^;


 
 

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