独断と偏見の
まんがレビュー 2007年11月

2007年11月7日(水)
タイトル 桃色書店へようこそ、桃色書店へようこそ フィニッシュ
著者名 わたなべぽん
巻数 全2巻
出版社 メディアファクトリー
発行年 2007年
ジャンル ちょっぴりHな本屋さんエッセー
評価 ★★★  :男性のかわいい部分について読みたい方へ。
ストーリー

 古書はちどり堂は、本だけでなくアダルトビデオや大人の玩具も扱っている。ひょんなことから女性店長に昇格した著者。そんな著者から見た本屋さんに来るお客の様々な生態を描いたエッセーまんが。

コメント

 前回のレビューで、本好きの人は自分の好きな本を他人にも奨める癖があるということに触れました。御多分にも洩れず私も該当します。

 でも、人に奨めるのって結構難しかったりしますよね。一応相手の趣味や好みを考慮して、その上で気に入ってくれそうなまんがを奨めるようにしています。しかし、なかなか100%一致させるのは難しいです。

 実際のところ過去の実績では、相手が気に入る確率は3冊に1冊といった程度でしょうか。

 また個人的にはそれほど評価していないまんがでも、相手の好みに合いそうな場合には、あえて奨めることもあります。まぁ、それらを含めても3割強のヒット率ですね。人に奨めるというのはなかなか難しいものです。

 そんなわけで、自分の好きな本を奨めてくるお客が登場する、わたなべぽん氏の「桃色書店へようこそ」を紹介したいと思います。

 この「桃色書店へようこそ」は、とある本屋さんの女性店長のエッセーまんがです。

 タイトルにある「桃色書店」ですが、これは本屋さんの名前ということではなく、桃色なものを扱っている、つまりアダルトビデオやグッズなどを取り扱っている本屋である、ということをさしています。

 そして、これらの大部分のお客は男性です。そのアダルト関連の商品にまつわる男性客の様々な生態が描かれています。

 例えば、興味なさそうな素振りをしていながらキワモノのアダルトグッズを購入していたり、娯楽室でアダルトビデオを流す老人ホームがあったり、孫が来店してきて隠れるおじいちゃんがいたり、奥さんに見つからないようにHなDVDのディスクだけ持ち帰るお客がいたり、それが見つかり奥さんに怒鳴り込まれたり、それでも懲りずにまた買いに来ていたり、など他にも面白エピソードが満載です。

 2巻目に該当する「桃色書店へようこそ フィニッシュ」の帯に記載されている、
「Hに振り回される男性がだんだんかわいく見えてきました」
という言葉がまさしく的を射ている内容でした。

 また、ここに登場する本屋さんは古本屋なので、本を売りにくるホームレスの方との心温まるエピソードもあったりします。

 さらに、「暴れん坊本屋さん」にもありましたが、どこの本屋さんでも万引きには悩まされるようですね。実際、この「桃色書店へようこそ」でも万引き対策やその失敗談についても色々と描かれていましたよ。やはり、本屋さんというのは万引きとの戦いなのですね。

 テイストは異なるのですが、「暴れん坊本屋さん」のアダルトショップ版といった感じでしょうか。ただ、「暴れん坊本屋さん」よりもう少しほのぼのとした感じでした。

 そんなわけで、Hに振り回される男性を描いたエッセーを読みたい方へお奨めしましよ。そんな男性心理を知りたい方、逆に共感したい方にもお奨めします。

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2007年11月15日(木)
タイトル ヘブンズ・ドライブ
著者名 山本マサユキ
巻数 全1巻(JUMP COMICS DELUXE)
出版社 集英社
発行年 2007年
ジャンル 車憑依まんが
評価 ★    :そろそろ新しい作風を切り開いて欲しいところです。
ストーリー

 主人公は車大好きなもてない男性だったが、死んでしまった。しかし、成仏できずにタイヤのある乗り物に次々と憑依していった。その憑依した車はみなオーナーが女性で、霊となった主人公の楽しい車輪廻(しゃりんね)生活が続くのであった。

コメント

 新刊をチェックしようと本屋さんに立ち寄った時のことです。本屋さんの前にちょっとユニークな形状の自転車が停めてありました。どんな形状かと言いますと、自転車とキックボードを合体させたような感じです。

 気になったのでインターネットで調べてみました。どうやらLOUIS GARNEAUのLGS-SK1という自転車のようでした。

 この自転車は今までありそうでなかった面白い形状をしていますよね。自転車としてサドルに座ることもできますし、キックボードとして立って乗る事もできます。これは、街中をちょっとした移動を行うのにかなり適している乗り物のような気がします。

 というのも、本屋さんに寄った後、すぐ近くにあるケーキ屋さんに寄って、さらに薬局に寄るとかいうパターンです。10〜50mぐらいの距離を移動するのに、わざわざサドルにまたがらなくても、キックボードのように蹴って進むことができます。

 逆に、買い物が終わったあとに自分の家まで戻るというちょっと長めの距離を移動するなら、自転車としてペダルを漕げば良いわけです。

 また、アップダウンが多いところでもこの簡単に乗り降りできるこの形状はメリットだと思うんです。ペダルを漕げないちょっときつめの上り坂では、降りて押すだけでなく、キックボードのように蹴って進むこともできます。これは単に押して歩くよりも楽ですよね。

 本当に短い数十mの移動から、10km以上の距離も楽々にこなせそうです。欲を言えば、このキックボードの形状を保ちつつ折り畳みができるとさらに良いですね。そうすると、最高のアーバン自転車となるのではないでしょうか。

 そんなわけで、作中に折り畳み自転車が登場する、山本マサユキ氏の「ヘブンズ・ドライブ」を紹介したいと思います。

 この「ヘブンズ・ドライブ」は、正直言ってあまり面白くありませんでした。というか、どちらかというと読むのが結構苦痛でした。そこで、休憩を挟みつつ最後まで読み進めていきました。

 何が苦痛だったかと言いますと、意味のない展開と過剰な読者サービスについてです。小粋な車が登場して、そのウンチクが描かれるのは問題ないんです。でも、あまり意味も無く強引に女性の下着姿や裸が登場するのが苦痛でした。

 個人的にあまりピンと来ないのですが、少なくともこの絵で女性の裸や下着が描かれることを求めている人はいないと思うのですが、いかがでしょう? かといって、それらを絡めた面白いギャグになっているかというと、そういうわけでもありませんでしたし。

 成仏できなくなった主人公の霊が色々な車に乗り移っていき、その乗り手は全て女性というアイディアはそのままでも良いのです。ただ、もう一捻り欲しかったですね。

 ただ、以前私が酷評した「六本木リサイクルショップシーサー」を面白いと言った方もいましたので、ここら辺は読み手のギャグの嗜好次第なのかもしれませんね。そういう意味では、「六本木リサイクルショップシーサー」が好きだった方にはお奨めしますよ。

 蛇足です。カバー下には描き下ろしのまんがが収録されていますので、持っている方は要チェックですよ。

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2007年11月24日(土)
タイトル あなたの町の生きてるか死んでるか分からない店探訪します
著者名 菅野彰、立花実枝子
巻数 全1巻(UNPOCO ESSAY SPECIAL!)
出版社 新書館
発行年 2007年
ジャンル 怪しげな飲食店探訪エッセー
評価 ★★   :暇な時にでもどうぞ。
ストーリー

 菅野彰、立花実枝子の2人は、普段町の中で見かける生きているか、死んでいるか分からない飲食店を訪れた。そこは生きている店もあったが、死んでいる店も数多くあったのだった。今回も、新たな死んでる店を探訪するのだった…。

コメント

  最近、ニコニコ動画にはまっています。ニコニコ動画のアカウントIDを最近取得し、今は暇な時間に見ています。

 ニコニコ動画の存在は、比較的初期の頃から知っていました。しかし、その後大人の事情があり、アカウントID制になってからは見られなくなりました。

 無料でアカウントID自体は取得できるので、その時に取得すればよかったのでしょうが、なんか負けた気がして取得しませんでした。何に負けるのかは不明ですけど。

 ただ、最近はblogなどを見ていてもニコニコ動画のリンクを張っていたり、友人N氏に見せてもらったところYouTubeより画質が良かった事などもあり、誘惑に負けてアカウントIDを取得しました。

 無料アカウントなので視聴時間などに制限はありますが、基本的に昼間も家にいるので特に問題はありません。

 で、今は色々と動画を見ています。特にお気に入りなのが、この「もふもふ子うさぎ」という仔うさぎの動画です。すっごく癒されます。

 うさぎを飼っている同居人H氏に、
「癒されるよ」
と言って見せたところ、
「ダメ、逆に興奮してしまう!」
と返ってきました。

 にしても、この動画の白い仔うさぎだの口元を見ていると、ついついミッフィーを思い浮かべてしまいます。ミッフィーの口はすっごくシンプルながら非常にうまくうさぎの口元を表現しているといまさらながら感じました。

 他にも「モアレ #21 『ナナメんなる』」など猫の動画でも癒されますね。

 そんなわけで、著者画像が猫で描かれている、菅野彰氏と立花実枝子氏の「あなたの町の生きてるか死んでるか分からない店探訪します」を紹介したいと思います。

 内容はと言いますと、まったく持ってこのタイトル通りです。普段町で見かける本当にやっているのか分からない怪しげな飲食店を探訪しようというエッセーです。

 blogかなんかで個人がやっていそうな感じのネタですね。ただ、ありがちなネタでありながら、訪れるにはそれなりにリスクがあるのでそれほど見かけなかったりします。また、この手のお店は全国山ほどあり、店ごとにかなり個性があるので問題ないでしょう。

 最初、表紙を見て買ったのですが、表紙に4コマが記載されいたので、全編まんがかと思っていました。しかし、実際にはまんが部分はサブで、文章がメインでした。

 まぁ、少しでもまんが成分(?)が入っていたら、私はまんがとみなすので、それは良しとしましょう。

 まず最初にまんがの部分だけを読みました。ただ、これだけでは良く分かりませんでした。あくまでも、まんが部分は補佐的な立場であり、メインは文章でした。で、改めて文章を読んだところ、ようやくまんが部分の意味がわかりました。

 ただ正直な話、かなり読みにくい文章でした。そのため、人物関係や情景の把握が非常に分かりにくかったです。

 多分、登場する著者やその関係者をある程度知っている読者を前提としている書きかたをしているんです。でも、私は著者をはじめこれらの人々は全く知らなかったため、最初はとっつきにくかったです。

 ただ、ある程度読み進んでいくうちに、理解してきて分かってきました。また、文自体に難点はあっても、こういった怪しげな店を訪れるというレポート形式の内容は怪しければ怪しいほど面白くなりますしね。

 そんな体当たりのエッセー、店の前を通るたびに興味は沸くけど自分では訪れる勇気が無いという方にお奨めしますよ。それにしても、この手のお店ってお客がほとんど来ないのにどうやって経営が成り立っているんでしょうね?

 蛇足です。カバー下にはカバーと異なる表紙が描かれていますので、持っている方は要チェックですよ。

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