独断と偏見の
まんがレビュー 2007年6月

2007年6月3日(日)
タイトル All About マンガっち
著者名 西島大介
巻数 全1巻
出版社 INFASパブリケーションズ
発行年 2007年
ジャンル エッセー色々
評価 ★★★  :毛色の変わったエッセーを読みたい方へ。
ストーリー

 西島大介氏のエッセーまんが。エッセーの内容としては、音楽、小説、ゲーム、まんが、アニメが該当。

コメント

 同居人H氏が、エネループのソーラー充電器N-SC1Sを買いました。実はこれ、発表された時から私とH氏は目をつけていました。太陽光で電池の充電が出来たら良いのにと前々から思っていたからです。そして、ついにそれを満たした製品が出たからです。

 以前までは、充電池メーカの作ったソーラー充電器はありませんでした。サードパーティが発売しているのはいくつかありましたが、手に入りにくく、また充電池メーカの保証もありませんでした。

 去年このソーラー充電器が発表されたのを機に、家電量販店を見に行っては売っているのを探していました。しかし、どこにも見当たりませんでした。そこで問い合わせてみたところ、このソーラー充電器N-SC1Sは受注生産のため、予約する必要があるとのことでした。そこで、早速注文したところ、1週間後に手に入りました。

 ネットでのレビュー記事を見て大体知っていたのですが、改めて手にとってみると結構大きかったです。特に、箱が大きかったです。でも、デザインは箱も含めてなかなか格好良かったです。

 まだ使い始めて日が浅いですが、とりあえず気になったところをあげてみたいと思います。もし、購入を検討している方がいれば、参考にしてくださいね。

[良いところ]
1)スタイリッシュなデザイン
2)USB端子での給電が可能
3)リチウムイオンが内蔵

 1)についてです。普通この手の充電器はデザイン的に見劣りするものが多いです。どうしても実用重視といいますか、野暮ったいデザインのものが多いですね。ところが、このN-SC1Sは、デザインが格好よくて卓上に置いていても見栄えがします。同居人H氏はiMacを使っているのですが、iMacの横に置いても見劣りしません。

 2)についてです。これは結構ありがたいです。というのも、携帯電話などは普通の充電器とは別に、 USB接続でパソコンから充電できる機能を持っていると思います。この USB接続での充電を活用すれば、家庭用のコンセントから充電する必要がなくなります。これは、震災などで停電状態になったときに通信インフラである携帯電話の電源を確保するという意味で非常に便利ですね。

 3)についてです。この発想は良いですね。なぜリチウムイオイン電池を内蔵しているのかは、製品紹介のページを見ていただくとして、この内蔵されている電池のおかげで実用で使える製品に仕上がりました。コスト的にはアップしますが、この内蔵電池がないとエネループを充電するのに1週間ぐらい掛かってしまいますから。家庭用コンセントから充電するのと同程度の時間で充電できるということは、普段使うのに必須の機能だと思います。

[悪いところ]
1)長い充電時間
2)発電可能な太陽光の状態がシビア

 1)についてです。季節にもよるかもしれませんが、なかなか内蔵電池が満充電になってくれません。ようやく1週間ほどして充電が完了しました。難しいのかもしれませんが、丸一日で満充電になってくれると嬉しいですね。ここら辺は、今後の発電パネルの技術革新に期待しましょう。

 2)についてです。これも1)と関連するのですが、これはかなりシビアです。それなりに光の当たる場所でないと、充電してくれません。まだ明るいと感じるような状態でも夕方などでは充電してくれませんし、雨の日などの雲の厚いときは外に出していても充電してくれませんでした。これも1)と同様に発電パネルの技術革新に期待したいところです。

[今後の改良点]
1)防水機能の付加
2)内蔵電池の交換

 1)についてです。[悪いところ]の2)と関連するんですが、充電しようとすると置き場所を選びます。実際、部屋の窓際とかでの充電は難しいのが現状です。効率よく充電しようと思うと外に置くしかありません。ただ、外に置いておくと突然の雨などに降られる可能性があります。ですので、防水機能がついていると嬉しいですね。今は、雨にぬれないようにビニールに包んで使っています。

 なお、雨風をしのぐのに、自動車の運転席に置こうかとも思いました。しかし、これから暑くなる夏場のことを考えると見送らざるをえませんでした。車に乗ろうとしたら、暑さでリチウムイオン電池が爆発していた、なんて嫌ですからね。なお、夏以外のシーズンなら可能かもしれません。

 2)についてです。この充電器は末永く使いたいと思っています。ソーラーパネル自体はそう簡単に壊れるものではありません。でも、内蔵電池は使っていくうちに消耗していきます。ですので、個人で簡単に交換できるようにしてくれたらありがたいですね。

 まぁ、色々ありながらもこれはなかなか面白いコンセプトの製品だと思いました。興味の有る方は試してみたらいかがでしょう。H氏は家電量販店で19,800円にて入手していました。単なる充電器として考えると高いですけど、発電パネルとリチウムイオン電池のことを考えると妥当な価格だと思います。

 もちろん、家庭用コンセントからの充電による電気代と比較すると、まず元を取るのは無理だと思います。ですのでこういうのが好きな人、はたまた非常用の電源確保に使いたい人向け、といったところでしょうね。

 余談ですが、内蔵電池の充電に時間が掛かることから、
「コンスタントに使うためにもう1台買おうかな」
などと同居人H氏は申しておりました。まだ、1回もエネループに充電していないのにもかかわらず、私とH氏はかなりほれ込んでいます。

 そんなわけで、太陽の光をうけて生まれたマンガっちが登場する、西島大介氏の「All About マンガっち」を紹介したいと思います。

 この「All About マンガっち」は、西島大介氏のエッセーまんがです。ただ、西村しのぶ氏の「西村しのぶの神戸・元町“下山手ドレス”」やゆうきまさみ氏の「ゆうきまさみのはてしない物語」と違って、同じ形式のシリーズをコミック化したものではなく、マンガっちというキャラが登場した様々なエッセーを1つにまとめたものです。つまり、様々な形式のエッセーが収録されています。

 また、単にエッセーまんががあるだけでなく、イラストがあったり、写真があったり、さらに文字の多いエッセーがあれば、少ないエッセーもあります。そういう意味では、かなりバラエティーに富んでいる内容と言えますね。

 また、エッセーの内容としては、音楽、小説、ゲーム、まんが、アニメといった感じです。比較的、音楽関係が多いように感じました。なお、表紙にも出ているこのマンガっちというキャラは、西島大介氏本人を指しています。

 ちなみに、個人的に良く分からなかったのが「セカイ系」のお話です。まんがや小説、アニメなど物語としての「セカイ系」は理解できます。でも、音楽のジャンルとしての「セカイ系」はどういうものを指すのか、はたまたどのような定義なのか全くもって分かりませんでした。

 ここら辺は、西島大介氏は色々と語っていますが、私には良く分かりませんでした。セカイ系に該当する曲があげられていたので、それを聴けば多少なりとも理解できるのかもしれません。まぁ、あまり興味がないので聞く事は無いと思いますけど。

 そんなわけで、西島大介氏の作品が好きなら抑えておきたい1冊です。しかし、単にエッセーまんが好きというだけでは正直お奨めできません。というのも、世間一般に出回っているエッセーまんがとは少々毛色が異なるためです。あえて、チャレンジしてみるのも悪くはないと思いますけどね。お値段は少々高いですが…。

 蛇足です。カバー下には表紙とは異なる、子供の落書きのような絵が収録されています。持っている方は要チェックですよ。

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2007年6月10日(日)
タイトル 下山手ドレス(別室)
著者名 西村しのぶ
巻数 全1巻(フィールコミックス)
出版社 祥伝社
発行年 2006年
ジャンル エッセーまんが
評価 ★★★  :お洒落なエッセーを読みたい方に。
ストーリー

 西村しのぶ氏のエッセーまんが。内容は、お洒落、旅行、ガーデニング、パンダ、手作り石鹸などが該当。

コメント

 まんが家のペンネームの付け方は、それこそ十人十色です。本名をそのままつける人、本名をもじってつける人、本名とは全く関係ない人、本当に様々です。そんな中、少々変わったペンネームを見つけました。

 私は毎月、自分の買うコミックをチェックしています。その時、著者名に、
「ペンネームは無い」
と書かれたコミックを見つけました。ここで疑問に思いました。これは、まだペンネームがなくてこのような表記になったのか、はたまたこういうペンネームなのか。

 そこで、本やタウンで著者名を検索してみました。すると、「ペンネームは無い」というペンネームが登録されていました。さらに、このペンネームで複数のコミックが発行されていました。

 ということは、「ペンネームは無い」というペンネーム、つまりペンネームは無い氏なわけですね。ペンネームは有るのに「ペンネームは無い」とは、ちょっとしたパラドックスみたいです。どんな由来でこのペンネームにしたのか、知りたいものです。知っている方がいたら、是非とも教えてくださいね。

 そんなわけで、「西村しのぶ」がペンネームの、西村しのぶ氏の「下山手ドレス(別室)」を紹介したいと思います。

 タイトルに別室とついているだけあって、本来のエッセーまんが「西村しのぶの神戸・元町“下山手ドレス”」とは異なるものです。つまり、本家はアニメ誌「ニュータイプ」に連載されていますが、これは複数の女性まんが誌に連載されていたものです。連載誌がことなるため、タイトルに「別室」が付くわけですね。ただ、同じ「下山手ドレス」というタイトルから分かるように、これもエッセーまんがとなっています。

 西村しのぶ氏の作品もそうですが、このエッセーもかなりお洒落な感じです。エッセーでお洒落のことを扱っているだけでなく、お洒落を楽しんでいるというのが伝わります。それでいて、嫌味がないんです。人生においても西村しのぶ氏は謳歌しているんでしょうね。その楽しさが伝わってくるためエッセーまんがです。

 35ページにおいて、西村しのぶ氏が女性の立居ふるまいについて、
「そんなチャンティックばーさんの“悲しいとき”…… きれいなひとがデカイ音たてて席をたつのをみるとき……」
とありますが同感です。女性だけでなく男性でも同様です。見た目がきれいなだけでなく、立居ふるまいもきれいであって欲しいものですね。ちなみに、「チャンティック」とは34ページの欄外の説明によると、
「※インドネシア語で『きれい』や『美しい』という意味」
だそうです。

 余談ですが、この「下山手ドレス(別室)」では、南紀白浜アドベンチャーワールドのことが何回か取り上げられています。ここにはパンダがおり、それを西村しのぶ氏は見に行っているとのことです。

 同居人H氏もたまに「パンダ見たい病」にかかります。この「下山手ドレス(別室)」を読んで、「パンダ見たい病」が誘発されていたりしました。何回か南紀白浜アドベンチャーワールドに行こうと画策していましたが、仕事の関係もあり、結局まだ1度も行けないでいます。今は、テレビで放送されるパンダ特集でなんとか我慢しているみたいです。

 そんなわけで、お洒落感あふれるエッセーを読みたい方、パンダ好きの方にお奨めしますよ。

 蛇足です。カバー下の表紙では、くまバージョンの自画像が並んでいます。持っている方は要チェックですよ。

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2007年6月24日(日)
タイトル スランプ占いのぞみさん
著者名 水城まさひと
巻数 全1巻(MANGA TIME COMICS)
出版社 芳文社
発行年 2007年
ジャンル 占い4コマ
評価 ★★   :もう一ひねり欲しいところです。
ストーリー

 叶のぞみは、売れないトランプ占い師。友人の喫茶店でバイトをしながら占いを行う日々。占いの腕はともかく、常に前向きなアドバイスをする彼女に、少なからず客は訪れるのだった…。

コメント

 先日夜半23時過ぎに電話がかかってきました。かけてきたのは同居人H氏でした。近所の神社までタオルを持ってきて欲しい、とのことでした。

 最初は何のことか分かりませんでした。この時、雨が降っていたのでそれでタオルが欲しいのかとも思いました。しかし、この神社は家からそれほど遠くないため、タオルを持ってこさせるよりも自分で帰ってきた方が早いぐらいです。

 よくよく聞いてみると、どうやらずぶぬれの仔猫を拾ったらしく、タオルで拭いてあげたいとのことでした。確かに、電話口からは、
「ニャーニャー」
と甲高い鳴き声が聞こえてきます。

 タオルと懐中電灯を持って、その神社に出かけました。境内に入ると、神社の軒下でH氏が仔猫を撫でていました。パッと見ぼろ雑巾のようにみえるほど、仔猫は泥まみれになっていました。

 話を聞くと、帰宅途中のマンションのゴミ捨て場で、この仔猫が鳴いているのを見つけたとのことでした。全身が泥まみれなことから、この雨の中排水溝にでも落ちたのかもしれません。私からタオルを受け取ると、入念にその仔猫の体を拭いていました。その間も、仔猫は甲高い声で鳴き続けていました。

 H氏はなんとかこの仔猫を助けてあげたいようでした。しかし、家にはすでにウサギがいるので猫を飼うのは不可能です。また、飼ってあげられないのなら、一切関与しないのが野生動物に対する接し方の基本です。

 そこで一通り体を拭いてあげた後、神社の軒下で雨宿りできるようにして、その場を立ち去ることにしました。この仔猫1匹で生きぬいていく事は難しいので、願わくば先輩野良猫が助けてくれることを多少なりとも期待して…。境内には、その仔猫の鳴き声が甲高く響き、非常に後ろ髪を惹かれる思いでした。

 翌朝、同居人H氏は通勤途中でその神社に寄ったそうです。すると、仔猫は見当たらなかったものの、神社の軒下にミルクとシーチキン、そしてタオルが置かれていたそうです。H氏の後に通りがかった人が、これらを持ってきたのかもしれませんね。

 そんなわけで、雨が降っているシーンがある、水城まさひと氏の「スランプ占いのぞみさん」を紹介したいと思います。

 この「スランプ占いのぞみさん」は、水城まさひと氏の別の4コマである「エン女医あきら先生」で登場したトランプ占い師の叶のぞみを主人公にしています。

 あとがきにも描かれていますが、紆余曲折して連載までこぎつけたものの、残念ながら好評を得ずに終了してしまいました。

 内容は、「エン女医あきら先生」のようなテイストなのですが、内容に統一感と広がりがなく、矛盾はないもののきちんとした筋が通っていない感じでした。ですので、今ひとつ面白いとは感じませんでした。

 「エン女医あきら先生」では、ある程度考証を考えた行っていますが、この「スランプ占いのぞみさん」では思いつきで描いている感じです。描きたいという意思は伝わってくるものの空回りしています。全体的にもう一ひねりして欲しかったですね。

 ちなみに、主人公ののぞみさん以外にも「エン女医あきら先生」で登場したキャラクターが登場しています。ですので、「エン女医あきら先生」のファンの方にはお奨めしますよ。でも、単に4コマまんがとして見ると、今ひとつですけど。

 蛇足です。カバー下にはこの「スランプ占いのぞみさん」の原型となったキャラの設定が収録されています。持っている方は要チェックですよ。

 その後の仔猫についてです。次の日の夜に、H氏が帰宅途中の道路でそれらしき猫を見かけたそうです。車に轢かれた状態で。どうやら、道路を渡ろうとして車に轢かれてしまったようです。H氏が拾ったときは、動けるほどの体力もなかったのですが、一晩で回復したのかもしれません。神社の中にいれば、まだ安全だったんですけどね…。

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