独断と偏見の
まんがレビュー 2006年3月

2006年3月6日(月)
タイトル りんごの木の下っこで〜初恋〜
著者名 ふじのはるか
巻数 全1巻(MANGA TIME COMICS)
出版社 芳文社
発行年 2005年
ジャンル 初恋4コマ
評価 ★★★  :甘酸っぱい想いに浸れます。
ストーリー

 咲野てつは高校1年生の男子。昔から、幼なじみの竹居さとに恋をしていた。周りのみんなもそれを知っていて、竹居さとだけがその想いに気付かなかった。そんなある日、竹居さとが他の男子と仲良くしているのを見かけた咲野てつだったが…。

コメント

 最近はめっきり暖かくなってきましたね。朝方や夜はまだまだ寒さを感じますけど、日中はぽかぽかと気持ちが良いです。そんな陽気の中、散策に出掛けました。そして、その散策中に面白い光景を見かけました。

 私が何気なく歩道に立ち止まっていたときのことです。正面から小犬を連れた少年がやってきました。こんなところで立ち止まって何をしているのだろう、と少年と小犬は私の事を不思議そうに眺めながら横を通り過ぎて行きました。

 通り過ぎたかな、と思ったその矢先、
「キャン!」
という鳴き声が聞こえたのです。

 鳴き声のする方を見てみると、なんと先ほどの小犬がガードレールの支柱にぶつかっていました。私の横を通り過ぎた後も、その小犬は私の事が気になって、前方不注意になってしまったようです。
「犬も歩けば棒に当たる」
という諺がありますが、実際に犬が棒に当たるのを見たのは初めてでした。なんか、滅多に見ない光景を見た気がしました。

 みなさんは、実際に犬が棒に当たる光景を見たことがありますか?

 そんなわけで、横を通り過ぎるシーンが登場する、ふじのはるか氏の「りんごの木の下っこで〜初恋〜」を紹介したいと思います。

 この「りんごの木の下っこで〜初恋〜」の特徴は、登場人物のほとんどのセリフを秋田の方言で占められているということです。私は、秋田の方言に触れる機会がほとんど無いため、読んでいて新鮮で、かつ非常に微笑ましかったです。

 関西弁が全開の4コマは沢山ありますが、それ以外の方言がこれほど登場している4コマは珍しいのではないでしょうか。なお、作品の読みやすさを勘案して一部標準語に変更した箇所もあるようです。

 内容は、田舎の高校生のけがれていない、純粋な恋心を描いています。こんな純粋な恋愛を青春時代にしたかったなぁ、と柄にもなく思ってしまいました。今の私はどこにこの純粋さを忘れてきたのでしょうか、というか初めから無かったかもしれませんけど。

 物語展開もうまく構築されています。ただ、最後の方は尻切れトンボになってしまっているのが残念です。打ち切りになってしまったのでしょうか。描き下ろしも収録されていますが、物語の結末を描いているわけではありませんでした。

 ということは、この4コマでは純粋な恋心と青春の一部を切り取って描いた物語ということなのかもしれません。実際のところ、主人公の咲野てつと竹居さとが結ばれるのは読んでいれば、誰でも納得するところですから。

 作品としても、ふじのはるか氏が「恋愛」をテーマに描いた珍しい作品と言えます。他の作品「派遣社員松島喜久治」「むきたまごビューティー」「オレをもりたてろ」では、なんらかの職業意識を持っている主人公の作品ばかりです。

 連載の打合せでふじのはるか氏は家族ものをテーマに描きたかったようですが、編集サイドから「恋愛」をテーマにすることを勧められたようです。ただ、当初の考えを捨てきれなかったのか、「家族」と「恋愛」の2つのテーマが盛り込まれることになりました。

 結果として上手い具合にこの2つテーマが混じり合い、物語として深みがでました。良い意味で、他のふじのはるか氏の作品とは異なる雰囲気の作品に仕上がっています。個人的に、結構お気に入りです。

 そんなわけで、純粋な気持ちをどこかに置き忘れてしまった方、はたまた、そんな気持ちを想い出したい方にお薦めしますよ。

 蛇足です。カバー裏には制作秘話が記載されていますので、持っている方は要チェックですよ。

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2006年3月13日(月)
タイトル HELLOマイ・シスター
著者名 丹沢恵
巻数 全1巻(BAMBOO COMICS)
出版社 竹書房
発行年 2006年
ジャンル 同居生活4コマ
評価 ★★★  :部屋を片付けられない方へ。
ストーリー

 塚田姉妹は東京で同居生活をすることになった。物を片付けられない姉の百恵と、片付け魔の妹の千歳。そんな2人が織りなす、同居生活4コマまんが。探偵事務所4コマまんが「おまかせあれ」も収録。

コメント

 受験シーズンも一段落した頃ですね。進学先を決めた方は、そろそろ引っ越し先などが決まった頃合いでしょうか。これから探そう、という方もまだまだ多いかもしれませんね。

 学生の頃、実際に賃貸アパートに住んでいた経験から、学生向けの賃貸住宅は結構おいしい商売だと考えていました。というのも、学生相手の賃貸住宅は、2年もしくは4年で必ず入れ替わるため、その度に敷金や礼金が手に入ります。

 また、不動産屋さんの立場からも、入れ替わるごとに手数料が手に入り、これまたおいしいものだと考えていました。

 で、そこら辺の事を知り合いの不動産屋さんに聞いてみました。この方は、地元密着型の小さな不動産屋を営んでいます。

 その方が言うには、学生向けの賃宅住宅は、あまりおいしい商売ではないそうです。そのため、来客があれば対応しますが、自ら積極的にアピールはしないとのことでした。

 というのも、
1)学生は何かと注文が多い。
2)注文に応えるために、何件も廻ることになり、手間が掛かる。
3)一人暮らし用の部屋なので、手間の割に手数料が少ない。
とのことでした。

 ですので、大手の不動産屋のようにチェーン展開して、学生向けに特化していない限り、儲からない物件だと言っていました。

 逆に、手数料はそんなに多くないながらも、回転率が高く、かつ、手間が掛からないのは月極駐車場だそうです。というのも、駐車場の場合にはお客が駐車したい場所を探し、その上で駐車場の看板などにある連絡先に連絡してきます。

 ですので、連絡してきた段階で、かなりの高い率で契約する人が多いそうです。あとは、定型の書類作成だけですので、かなり効率が良いと言うことでした。

 そんなわけで、引っ越しして同居生活をすることになった姉妹を描いた、丹沢恵氏の「HELLOマイ・シスター」を紹介したいと思います。

 性格の異なる2人の同居生活を描いた4コマです。というと、丹沢恵氏のファンは「ごめんあそばせ」の方を思いつくのではないでしょうか。

 「ごめんあそばせ」で手慣れているだけあって、そつの無い作りになっています。ただ、片づけ魔の千歳と、片づけられない百恵というだけでは個性が弱すぎたでしょうか。今ひとつインパクトが弱い気がします。個人的には好きなんですけどね。

 あと、舞台のほとんどがインドアというのも1つの特徴でしょう。丹沢恵氏のまんがは、舞台がインドアであることが多いですね。丹沢恵氏自身インドア派なのではないでしょうか。

 なお、私も片づけられない人間なので、百恵には結構共感しました。というか、普通なら笑うところが、私自身にも思い当たるフシがあって笑えない、ということも度々ありました。

 例えば、11ページの千歳のセリフです。
「大体信じられないよ 引っ越して一ヶ月たつのに どーして荷物片付いてないのさ」
私の部屋も引っ越しして数年が経ちますが、未だに段ボールが山積みです。

 同じく11ページの百恵のセリフです。
「見かねた友達が時々片付けてくれてたの」
 私も学生時代に、友人に部屋の片づけをしてもらったことがあります。えぇ、大変お世話になりました。

 さらには、25ページの百恵と千歳の会話です。
「そろそろ足の踏み場もないよ」
「あるわよ ほら」
「ケモノ道か」
何度読んでも「うんうん」と頷いてしまいます。どうしても、足の踏み場が無くなりケモノ道を歩くようになってしまうんですよね。

 実際、玄関から奥の部屋まで移動していた友人N氏からは、
「まるでアスレチックをしているようだ」
と、言い得て妙な言葉を頂いたこともありました。

 そんなわけで、片付けられない人間なんて信じられないという方から、なかなか片付けられない方まで、お気軽に読むのにお薦めしますよ。

 蛇足です。カバー裏にはゲーム仕立ての4コマまんがが収録されていますので、持っている方は要チェックですよ。

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2006年3月19日(日)
タイトル でりつま
著者名 山名沢湖
巻数 全1巻(ACTION COMICS)
出版社 双葉社
発行年 2006年
ジャンル ほのぼのファミリー1ページまんが
評価 ★★★  :のんびり気分を味わいたい方へ。
ストーリー

 ももえは、団地妻1年生。今日も団地でのんびりと過ごすのだった。そんなひとときを描いたのんびり気分な1ページまんが。

コメント

 実は、ここのところ気になっている製品があります。それは、岡村製作所のとある椅子と机です。

 私の仕事は、パソコンの前での作業がほとんどです。そのため、パソコンを使う上で快適な姿勢というものを常に求めています。姿勢が悪いと、すぐに肩を凝ってしまいますので。

 上記の webページで提案されているうように、文章を書くときやプログラムを書くときって、前傾姿勢より後傾姿勢の方が快適な場合が多いです。特に、考え込むときは自然と後傾姿勢になります。そのため、この岡村製作所の提案は、非常に納得できます。

 もう少し理想を言えば、上記 webページで提案されているような写真よりも、もっと手前にパソコンのディスプレーが来れば良いですね。というのも、後傾姿勢では従来の前傾姿勢よりも、ディスプレーまでの距離が遠くなり、細かい文字が見にくくなってしまいます。

 特に最近は、液晶ディスプレーは高細度なものが多く、字が小さくなる傾向にあります。ですので、より目に近いところ、理想的にはキーボードの真上からちょっと手前ぐらいが良いと思うのですけど、どうでしょう?

 もちろん、この机のディスプレーアームは結構自由度が高そうなので、かなり手前まで持ってこられそうです。ひょっとすると私の理想とするポジションも可能なのかもしれませんね。

 良いことずくめのような後傾姿勢ですが、これにも欠点はあります。というのも、手書きでメモをとりながらとか、本を読みながらとか、電話をしながらとか、ながら作業がやりにくいのです。

 ですので、スイッチ1つで前傾と後傾の2つのポジションが瞬時に切り替わるのが理想的ですけど、さすがにそれは無理な注文かもしれませんね。

 なお、お金もさることながら、これらの椅子や机を置くスペースすらない私は、折り畳みの椅子にくたくたのクッションを入れ、無理矢理後傾姿勢にして、この文章を作成しています。

 ただ、この無理矢理作った後傾姿勢では、重みが背中の一部分に集中したり、頭を後ろにやりすぎると、平積みしてあるコミックに頭がぶつかったりとするのが難点ですけどね。

 そんなわけで、パソコンに向かうシーンが登場する、山名沢湖氏の「でりつま」を紹介したいと思います。

 ジャンルを「1ページまんが」と書きましたが、この言い方がは正しいのかどうか分かりません。が、なんと表して良いのか分からないので、とりあえずここでは「1ページまんが」と呼ぶことにします。

 「1ページまんが」の特徴としては、1ページの中のコマを自由に割って、話を1ページで完結するように描かれていることです。4コマで1区切りのまんがを「4コマまんが」とした場合に、1ページで一区切りのまんがを指しています。正式にはなんて言うのでしょうね。

 ショートショートや短編読み切りを描くのが得意なものの、4コマが苦手なまんが家さんが使う手法のような気がします。といっても、1ページまんがってそんなに多くはないため、1ページまんがを描くまんが家がみんな4コマまんがが苦手なのかは定かではないですが。

 この「でりつま」では、4コマまんがと同様に1ページごとにタイトルが付けられています。で、面白いのがそのタイトルにその前のページのパロディというか楽屋落ちみたいなネタが描かれていることです。4コマまんがで言うと、5コマ目のギャグが次の4コマのタイトルに描かれている感じです。

 この部分がなかなか面白く、ついついクスクスと微笑んでしまいます。

 ただ、この手のネタって、簡単なようで結構大変だったりしますよね。第11話目を最後にその後は描かれなくなってしまいました。あるのが普通という感じでそれまで読んでいたので、無いとちょっと物足りないですね。

 なお、タイトルの「でりつま」は「デイリーつま」の略だそうです。

 そんなわけで、団地妻な方、ほわほわ気分を味わいたい方にお薦めしますよ。疲れた一時に、のんびり読むのに適していますよ。

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2006年3月22日(水)
タイトル かなり・ハッピー!!
著者名 富永ゆかり
巻数 1巻〜(ACTION COMICS)
出版社 双葉社
発行年 2006年〜
ジャンル ドジOL4コマ
評価 ★★   :ベタな4コマを読みたい方へ。
ストーリー

 三沢香実(みさわかなり)は、ドジなOL。今日も、社内で様々なミスを犯し、須藤課長を困らせるのだった。そんな三沢香実と須藤課長のやり取りを描いたオフィス4コマまんが。

コメント

 インターネット上でまんが誌を無料配信していた「コミックシード!」が双葉社で復活するようですね。

 このコミックシード!は、他のまんが誌と比べ面白いビジネスモデルを持っていました。それを、通常のまんが出版と比較してみたいと思います。一般的なビジネスモデルは以下のようになります。
1)まんが誌を刊行
  →誌内の広告、まんが誌の売上が収入となる。
2)連載されているまんがをコミック化
  →コミックの売上が収入となる。

 ところが、ここで問題になるのが、1)のまんが誌の刊行費用です。大手出版社の場合、かなりの部数が売れるため1)の段階ですでに黒字になっています。さらに、連載作品をコミック化することで、黒字幅を増していきます。

 しかし、弱小出版社ではそうはいきません。マイナーなまんが誌はほとんど売れ残るため1)の収入だけでは、まんが誌の刊行費用をまかなえず赤字になります。そのため、まんが誌を作れば作るほど赤字幅が拡大していきます。

 そこを2)のコミックの売上でなんとか資金を回収し、トントンかちょっと赤字というところまで戻すことになります。これを続けていくと赤字が累積されてしまいます。

 しかし、刊行している間に1つでもヒット作品が出れば、今までの赤字が綺麗に解消され黒字に転換します。それまでいかに持ちこたえるかがポイントになるわけです。

 で、ここで問題になってくるのが、まんが誌の刊行費用です。原稿料や、編集者の人件費は固定で削れません。すると、あとは印刷及び流通に掛かる費用をいかに抑えるかに掛かってきます。ここら辺の詳しい事情は、鈴木みそ氏の「銭」で詳しく説明されているので、そちらを読まれると良くわかると思います。

 で、ここで一番お金が掛かり、無駄となる印刷・流通部分をインターネットで配信すればコストはほとんど掛からなくなります。もちろん、インターネットの配信でもお金はかかるでしょうが、通常の流通より低コストで済みます。

 無料配信すれば、まんが誌の売り上げが無くなり1)の収入は減ります。しかし、広告費は手に入ります。また、現時点でもまんが誌の売り上げはほとんど見込めないのですから、まんが誌を紙媒体として流通させる経費の事を考えると、無料配信でも赤字幅は減少することになります。

 そして、2)によりコミック化の収入は今まで通り手に入ります。つまり、より安い費用でまんが誌が刊行できるのです。

 さらに、この形態では紙媒体よりすぐれている重要な点が1つあります。それは、連載されているまんがの人気が手に取るように出版社側に分かると言うことです。どれだけの人数が、どのまんがを、どの時間帯に読んだのか、一目で分かるのです。

 今まではアンケートで返信して貰い、そこから読者層や人気を統計的に算出していました。しかし、インターネットで配信することにより、今までアンケートを出さなかった層の動向や人気まで把握することが可能になるのです。

 極端な話、どの作品が人気か、というだけでなく、どのページに目を止め、どのページは流し読みされているのか、どの部分に挿入された宣伝が効果があるのか、こと細かに把握できるわけです。

 これは、今後の連載作品の動向を考えたり、またコミック化するにあたっての印刷部数をより適切なものにすることが可能になります。つまり、低コスト体質による合理的な出版経営が可能になるわけです。

 事実、ぺんぎん書房は他の部分での赤字が足を引っ張りつぶれてしまいましたが、このコミックシード!部門単体では黒字化していたそうです。ところが、ぺんぎん書房がつぶれてしまったことにより、インターネット上でまんが誌を無料配信するという面白い試みも終わってしまいました。

 当時のコミックシード!の作品は、それほど面白いまんががあったとは記憶していません。しかし、この出版形態は中小出版社向けの新しい雑誌形態として、可能性を秘めているという印象を受けました。

 もし、私に資金があれば、このコミックシード!の事業を引き継ぎたかったくらいです。まぁ、他にもそう考える方はいてもおかしくないわけで、それが今回は双葉社だったということですね。

 大手出版社ではまんが誌の売上だけで黒字化が可能なので、このような形態の出版に進出するのは乗り気ではないと思われます。しかし、赤字まんが誌を抱えている中小出版社は、今回の双葉社の試みに注目しているのではないでしょうか。そして、可能であれば双葉社以外の出版社も進出してくるのではないでしょうか。

 個人的には、従来より低コスト体質という特徴を活かし、新たな作品やまんが家をどんどんと輩出していただきたいと考えています。そんなわけで、コミックシード!については、期待していますよ。

 そんなわけで、双葉社のコミック、富永ゆかり氏の「かなり・ハッピー!!」を紹介したいと思います。

 この「かなり・ハッピー!!」ですが、ベタな内容のギャグが多いです。まるで、80年代後半〜90年代前半の4コマまんがを読んでいるようです。

 内容は、ドジなOLとそれに翻弄される課長というオーソドックスなパターンです。普通なら、さらに同じ課にいる憧れの男性というキャラクターも登場させるところですが、それはありませんでした。

 つまり、通常のオーソドックスなパターンよりも構成要素が少ないと言うことで、残念ながら出来はいまいちです。恋愛関連でなくても良いので、他のユニークな要素を入れて欲しかったです。

 同じ様なギャグでも、設定やキャラクターの個性が異なれば、また違う感じを読者は受けるものです。もっともっと工夫して欲しいところですね。

 後、絵の事についても少し記載したいと思います。この「かなり・ハッピー!!」を読んでいると、なぜだか線荒さが気になります。というのも、線の境界線がすごくガタガタしているのです。

 このガタガタの部分の影響で、絵全体に滑らかさを感じませんでした。富永ゆかり氏が、線をゆっくりと描いているためか、使っている紙質の問題なのか、はたまた編集・印刷工程でこのようなことが起きているのか、私には分かりません。

 ただ、この手の丸みを帯びたキャラクターで、線が滑らかに感じられれないのは、残念ながらマイナスに働いていると思います。ここら辺も次回作では解消して欲しいものですね。

 そんなわけでベタなOL4コマを読みたい方にお薦めします。が、ユニークなものや、新しい作風の4コマを読みたい方にはお薦めいたしません。

 蛇足です。カバー裏にはベタな4コマまんが収録されていますので、持っている方は要チェックですよ。

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