| 独断と偏見の まんがレビュー 2003年4月 |
| 2003年4月2日(水) | |
| タイトル | S.O.S. |
| 著者名 | 細野不二彦 |
| 巻数 | 全2巻(アクションコミックス) |
| 出版社 | 双葉社 |
| 発行年 | 2000〜2001年 |
| ジャンル | 女刑事物 |
| 評価 | ★★ :一風変わった刑事ものが好きな方へ。 |
| ストーリー | |
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板東るい(27)は、外曲署の女刑事である。そんな彼女を刑事と知っていながらも、ストーカー行為を行うファントムと名乗る男がいる。ファントムは、彼女が係わる事件にも色々とちょっかいを掛けてくるのだった…。 |
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今、私の住んでいる名古屋市では通り魔事件が世間を騒がせています。最初は、北区で起こり、次に千種区で起こったようです。私の住んでいる所と比較的近いところで事件が発生したため、「不審人物には気を付けよう」などという回覧板がまわってきています。今のところ、北区と千種区の犯人は別人物らしいという話しですが、どうなんでしょうね。早く事件が解決されることを祈るばかりです。 さて、そんな様々な事件を解決しなくてはいけないのが刑事のお仕事です。そんな刑事板東るいが主人公のまんが「S.O.S.」を紹介したいと思います。ちなみに、このタイトルは救難信号の "SOS"ではなく、"SUPER OBSERVANT STALKER"の略だそうです。もちろん、救難信号の"SOS"と引っかけてはいると思いますが。 内容的には、所々時事ネタが絡んでいるところが見受けられます。2000年前後の事件を思い浮かべていただくと、「神奈川県警の不祥事」「商工ローン問題」「バスジャック」などです。このように実際に発生した事件などを題材に扱っています。個人的な意見ですが、実際に自分でも知っているような事件をストーリーにされてしまうと、少々興ざめしてしまいます。みなさんはどうでしょうか? さいとうたかを氏の「ゴルゴ13」でその時の政治や経済の問題を扱ったり、秋本治氏の「こち亀」などのようにあえて流行を題材にする場合は、納得できます。でも、今回のような場合は、自分でも知っていることであるゆえ、ストーリー自体に目新しさがないため面白みに欠ける嫌いがあります。なお、こういったたぐいで一番興ざめだったのが蛭田達也氏の「新・コータローまかりとおる!柔道編」です。テレビで放送していた内容を、さも自分で調べたかのごとくまんが内で説明していた箇所があったのにはがっかりしました。 さて、細野不二彦氏は、ありきたりな設定からストーリーを展開させていくのが上手なまんが家です。そのため、この「S.O.S.」のように設定としてはストーリー展開させにくい題材も無難に描きこなしています。が、最後は不完全燃焼で終わっており、もうちょっとはっきりとした区切りがあって終わった方が良かったかもしれません。 それにしても、細野不二彦氏は、小学館以外の連載ではこういった血生臭いものや、オカルトチックなものをテーマにすることが多いようですね。具体的に作品を挙げると今回の「S.O.S.」「ジャッジ」「The sleeper」などですね。普段は、小学館で何かと制約の多い中描いているので、他社ではこういった作品が描きたくなるのかもしれませんね。 蛇足ですが、つい最近この「S.O.S.」の廉価版が発売されたようでされたようです。気になった方は読んでみては如何でしょう。 |
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| 2003年4月4日(金) | |
| タイトル | いただきっ春平!! |
| 著者名 | 迎夏生 |
| 巻数 | 全10巻(電撃コミックス) |
| 出版社 | メディアワークス、主婦の友社、角川書店 |
| 発行年 | 1997〜1999年 |
| ジャンル | ファンタジー |
| 評価 | ★★★ :ファンタジーが好きな方へ。 |
| ストーリー | |
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大木春平は、私立恵比須高校に通う1年生ながらにして、現役のトレジャーハンター(宝探し屋)である。父の命令でカリマンタン島に秘宝を探しに行き、そこで秘宝を守っていた巫女のパウチャと出会ったのだったが…。 |
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最近は、幼児向けの英語教育というものが流行っているようです。知り合いでも、自分の子どもに幼いうちから英語教育をほどこしている人が見受けられます。さらに教育熱が高まると、日本のアメリカンスクールに通わせたりする人もいるそうです。なぜなら、幼いうちから英語に耳を慣らすことにより、中学の義務教育の段階で始めるよりも喋れるようになる、ということだそうです。 しかし、待って下さい。これには、重要な欠点があります。確かに幼児期は、外部の言葉を意欲的に吸収する時期だと思います。が、これは母語を吸収する時期でもあるのです。ということは日本語の摂取をおろそかにし英語をメインにならしてしまうと、日本語がマスターできなくなるという危険があります。 まぁ、これも日本語が中途半端でも、英語が完全にマスターできればまだましでしょう。最悪の場合には、日本語も英語も中途半端になってしまいます。一般的に人間は言葉で物事を考え、思案します。ということは、言葉をマスターできていない場合には、物事を考える力が他の人よりも明らかに劣ってしまうということになります。 これは、非常に危険です。本来なら、日本人にとっての英語は日本語で思案したものを日本語が分からない人へ伝達する手段です。ところが上記のような教育を施すと、英語での伝達能力を高めるために、日本語の思案能力を衰えさせていることになります。 また、運良く英語がマスターできるようになった場合に、今度は思案するときに使うメインの言葉が、日本語ではなく英語になってしまいます。ということは、自分の子ども達と話すときは日本語を使っていても、その子どもの言葉は英語を翻訳した日本語ということになります。つまり、親子の間に言葉の壁ができることを意味しています。なんか悲しいですね。親子であるのに、母語が異なるなんて。 残念ながら、今の幼児期の英語教育には上記のような危険が待ち受けているのですが、それを十分に把握していない人が多いように思えます。英語自体は、コミュニケーションの手段であって、目的ではありません。大事なことは、きっちりと母語をマスターし、思案する能力を身につけることです。そして、母語の伝達能力を十分にマスターしてから、英語を学んでも遅くはありません。 さて、まんがの中には様々な人種や国の人が登場する場合があり、この場合には何語でお互いに話しているのだろうと疑問に思うことがあります。日本語以外のセリフには様々な表現方法がありますが、大まかに以下の6つのパターンに分類できると思います。 この1)は、舞台が外国であったり、別世界の人であったりと、あえて日本語と外国語の区別を読み手が理解する必要がない場合に用いられます。 2)〜3)においては、あえて、日本語ではないんだよ、もしくは、日本語を母国語としていない人が片言の日本語を話しているんだよ、といったことを表現するときに使われます。 4)は、まれな例です。これは、登場人物がメインの言葉とは違う言葉で話している、という事を明確に表したいときに使われます。3)の亜種といったところですね。 5)〜6)は、話しかけられたキャラクターにその言葉が通じていない、という場合に用いられます。話しかけられたキャラクターが言葉を理解していないのなら、読者も理解していなくて構わない、というスタンスです。昔は、結構6)のパターンが多かったのですが、最近ではあまり見かけなくなりましたね。 なお、ここではあえて日本語と書きましたが、厳密には日本語ではなく登場人物達がメインで話している言葉と理解していただいて結構です。例えば、舞台がアメリカで、アメリカ人達が話している言葉は、表記が日本語でも、実際には英語であろう、ということですね。 そんなわけで、多国籍の人間が登場しながらも、お互いの意志疎通には不自由していない1)のパターンが用いられる迎夏生氏の「いただきっ春平!!」を紹介したいと思います。 迎夏生氏といえば、深沢美潮氏の小説「フォーチュンクエスト」の挿し絵を描いている人、と言った方がピンと来る方も多いかもしれませんね。絵はとても綺麗ですし、明るく元気な感じがします。ただ、内容の方は残念ながら今ひとつといった感じです。同じファンタジーでも、前作の「ワンダルワンダリング!」が面白かっただけに非常に残念です。世界観の広がり、謎、人間関係など様々なことが盛り込まれているのですが、残念ながら薄っぺらい感じがします。言ってしまえば、この「いただきっ春平!!」は主人公がある謎にまきこまれてその謎を解く、というありがちなパターンなのです。料理で言えば、様々な材料を使っているけども、どこかで食べたことのある味、といったところでしょうか。 迎夏生氏は、今も昔も、描いているまんがのジャンルはファンタジーだけです。ここら辺で、1つファンタジー以外にもチャレンジしてみると、さらに表現の幅が広がると思います。 |
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| 2003年4月7日(月) | |
| タイトル | まるけんロッキー |
| 著者名 | 杉作 |
| 巻数 | 1巻(イブニングワイドKC) |
| 出版社 | 講談社 |
| 発行年 | 2003年 |
| ジャンル | 犬視点まんが |
| 評価 | ★★★ :かわいい犬のまんがが好きな方へ。 |
| ストーリー | |
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ロッキーは生まれてすぐに家族から引き離された。そして、ミツオと名乗る人間に連れて行かれた。そして、ミツオとともに暮らす日々が始るのだった…。 |
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この前の日曜日は、天気が良く、桜も満開でお花見には絶好の日でした。こんな天気の良い日に部屋にこもっているのはもったいないと、カメラを片手に散策に出かけました。 すでに家の扉を開けた所から桜が満開でした。隣の家の庭先も、道路向こうにある神社も、近くにある公園も全て桜が綺麗に咲いていました。そこで、今回の散策はカメラで桜を片っ端から写していこうと、急遽決めたのでした。 今まであまり意識していなかったのですが、なんとまあ桜を植えている家の多いこと。50m歩いてはパチリッ、さらに50m歩いてはパチリッとシャッターを切っている状態で、なかなか前へ進めません。 そんな撮影をしつつ近所の花見の名所、H公園へ向かいました。これだけ天気が良く、桜もほどよく咲いているため、H公園へ向かう道路は花見の車で渋滞していました。そんな進まない車を横目で見ながら、のんびりと良い撮影ポイントはないかと探しながら歩いていました。 と、そこへ私の目に飛び込んで来たのは、すっごくかわいい子犬です。犬種は分からなかったのですが、やんちゃさかりの子犬が飼い主と一緒にあっちへ行ったり、こっちへ行ったりとちょこまか動いています。私の足下にもじゃれついてきました。そのあまりのかわいさにノックアウトされた私は、飼い主に声をかけてその子犬を撮らせてもらいました。 しかし、さすがにやんちゃさかりの子犬です。あっちへ動いたり、こっちへ動いたりとなかなかシャッターを押せません。ここだ、と思って何枚か写真を撮ったのですが、残念ながら私の腕ではそのかわいさを表現することができませんでした。残念です。 そんなかわいい子犬が主人公の「まるけんロッキー」を紹介したいと思います。このまんがは、作者の幼少期の犬との体験と思われることがらを犬の視点から描かれています。時代背景も現在ではなく、昭和の頃だと思われます。中には、DDTを犬の身体にすり込んでいるシーンがあったりして、その時代背景がうかがえます。 杉作氏の絵のタッチは、毛筆かなにかで描かれているようで、独特の太い線が特徴的です。その絵柄はほのぼのとしています。が、ストーリー自体はどこかに懐かしさと、ちょっと寂しさを感じる、そんなまんがです。元の原稿はすべてカラーで描かれていたようですが、残念ながら単行本化にあたってはすべてモノクロになってしまいました。是非ともカラーで収録して欲しかったです。 蛇足ですが、カバーをめくるとカバーのデザインとは異なったデザインの表紙が現れますので、持っている方はチェックしてみてくださいね。 |
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| 2003年4月9日(水) | |
| タイトル | 牛のおっぱい |
| 著者名 | 菅原雅雪 |
| 巻数 | 全5巻(モーニングKC) |
| 出版社 | 講談社 |
| 発行年 | 1994〜1997年 |
| ジャンル | 牧場まんが |
| 評価 | ★★★★★:ほのぼのしたいまんがを読みたい方にもお勧め。 |
| ストーリー | |
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宗一さんが亡くなって、10年前に山から追い出された太児が戻ってきた。宗一さんの山と牛のベコを見て、牛がいれば牧場になることに太児は気付く。そこで、太児は山を牧場にすることを決心するだった…。 |
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最近、毎日欠かさず食べているものがあります。それは、ブルーベリーです。NHKの「ためしてガッテン」で知ったのですが、ブルーベリーは目に良いそうです。放送を見たことのある方はご存知だと思いますが、目に良いと言っても視力回復ではなく、眼精疲労に効くということでした。 私の生活は、仕事でパソコンに向かい、プライベートではまんがを読み、食事時はテレビを見る、と四六時中眼を酷使しっぱなしです。気休め程度のつもりで食べてみることにしました。「ためしてガッテン」によると、乾燥ブルーベリーで1日10gということなので、毎日はかりで計りながら食べています。で、ブルーベリーだけ食べるのもなんなので、ヨーグルト250gといっしょに食べています。ヨーグルトの方にも色々と効能があるようですね。 さて、一般的に出回っているヨーグルトというのは牛乳から出来ています。牛乳をだすといえば、牛ですね。というわけで、今回は菅原雅雪氏の「牛のおっぱい」を紹介したいと思います。 読み始めてまず目に入るのは、その線の多さでしょう。菅原雅雪氏は、一切スクリーントーンを使わずに、すべて描き込んでいます。では、ごちゃごちゃしているかというとそうではなく、牧歌的な雰囲気の絵柄に仕上がっています。今回のストーリーにはうってつけといった感じですね。 この「牛のおっぱい」のテーマはずばり「人間と自然と農業の関係」です。それを、酪農の営みを例にとり、現在の日本の農業の問題点を指摘しています。酪農を取り上げているだけあって、非常に牛について詳しいです。少なくとも過去に何回か酪農を経験したことがあるのではないでしょうか。 なお、主人公の太児が行っている「牛が拓く牧場」というのは、実際に行っている人がいます。というよりも、その人をモチーフにこの「牛のおっぱい」が描かれたようです。ちなみに、その牧場は旭川の斉藤牧場です。リンク先には、文章による説明以外にも写真も掲載されていますので、興味が持った方は是非ご覧下さいね。写真が見たときの私の感想は、 なお、ここ数年農業の分野に新しい風が吹いています。それは、上記の斉藤牧場のような試みであったり、「不耕起栽培」のような栽培方法が注目されていることです。これからは、このような従来の常識では考えられなかったような試みがどんどんと注目を浴びることでしょう。反面、それらが注目を浴びると言うことは、今の日本の農業が行き詰まっている証拠でもあります。がんばって打破して欲しいものですね。 |
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| 2003年4月11日(金) | |
| タイトル | 私家版鳥類図譜 |
| 著者名 | 諸星大二郎 |
| 巻数 | 全1巻(モーニングKCDX) |
| 出版社 | 講談社 |
| 発行年 | 2003年 |
| ジャンル | 鳥系短編集 |
| 評価 | ★★ :諸星大二郎氏のファンの人へ。 |
| ストーリー | |
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鳥をモチーフに、SFから現代ものまで6編収録されている短編集。 |
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以前、カメラを持って散歩に出かけた、といったことを書いたと思います。あまり友人に知られていないのですが、私の趣味の一つにカメラがあります。このカメラ、最近流行のデジタルカメラではなく、フィルムを使う一眼レフのカメラです。なぜ、デジカメにしなかったかと言いますと、私が買った頃はデジカメの一眼レフはほとんど無く、かつレンズも固定式で交換できないものばかりでした。 当時は野鳥を撮影したかったので、どうしても望遠レンズが必要でした。ズーム機能があるデジカメもあったのですが、私が必要なズーム倍率のものはありませんでした。結局、コスト面でもレンズの融通が利くと言う面でも、フィルム式の一眼レフカメラに軍配があがったのでした。 買った当初は、早起きしたり、ちょっと遠くの沼地や池まで足を運んで撮影したりとしていたのですが、最近ではあまり写真を撮っていません。暖かくなってきて、鳥たちの繁殖の時期を迎えるので、そろそろ撮影を再開したいですね。ただ、デジカメと違ってフィルム代や現像料が掛かるのが痛いですが…。 ということで、諸星大二郎氏の「私家版鳥類図譜」を紹介したいと思います。実は、私はこれを読むまで諸星大二郎氏の存在を知りませんでした。今回のレビューを書くにあたってインターネットで検索すると、色々情報がでてきました。どうやら1970年からまんがを描いている大ベテランのようです。 さて、ジャンルで鳥系短編集としたように、この「私家版鳥類図譜」は鳥をモチーフに現代ものから、神話もの、SFもの、ファンタジーものと様々なジャンルのまんが描かれています。裏表紙に描かれているペンギンが気にいって買ったまでは良かったのですが、独特の絵柄のせいもあって手に入れてから実際に読み始めるまで多少時間があいてしまいました。 読み始めのうちは、絵柄や描写が古くさく、かつ説明的なセリフが多いため否定的な目で見ていました。が、第4羽(「話」ではありません)「塔に飛ぶ鳥」を読みすすんでいくうちに、ふと妙に作品に惹かれている部分もあることに気付きました。不思議なものですね。一般的に諸星大二郎氏に対してどのような評価が成されているか私は知らないのですが、個人的にはいわゆる人間の心理描写が優れているように思えます。反面、それを読者に説明するために文字に頼りすぎているきらいがありますが…。 さて、「私家版鳥類図譜」では、鳥をテーマに様々な作品が収録されていますが、特に諸星大二郎氏自身が鳥好きというわけではないようです。まんがを描く上である程度モチーフを絞った方が描きやすい、ということで鳥を選んだそうです。そういうわけで、鳥好きの人に勧められるまんが、というわけではないですね。コアなファン層がいるようですので、ファンの人は読まれると良いのではないでしょうか。 |
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| 2003年4月14日(月) | |
| タイトル | 迷宮書架 |
| 著者名 | ひらのあゆ |
| 巻数 | 全1巻 |
| 出版社 | 雑草社 |
| 発行年 | 2003年 |
| ジャンル | 小説4コマ |
| 評価 | ★★ :ひらのあゆ氏のファンの方へ。 |
| ストーリー | |
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SF、ファンタジー、ミステリー、ホラー、サスペンス、現代文学、純文学、歴史、時代小説、エッセイ、ノンフィクション、ガイドブック、少女小説、ボーイズラブ、海外翻訳小説などなどをテーマにした単発4コマ集。 |
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| コメント | |
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私は、純文学が大好きです。特に、三島由紀夫は最高です。「金閣寺」や「豊饒の海」は傑作です。これらの小説が理解できる日本人に生まれて良かったと実感しています。 と、ここまで読んで、上の文章を信用してくれた人は何人ぐらいいるでしょうか? 上に書いた文章に嘘や偽りはありません。私の本心です。しかし、実際に私が友人達に上のようなことを語っても信用してもらえません。特に、私のまんが好きを知っている人や、一度でもまんがに埋もれている私の部屋に訪れた人は、絶対に信用してくれません。困ったものですね。 純文学に限らず、活字の本も大好きです。ただ、読むペースは早いときでも週に2冊程度です。今は、読書ペースはもっと落ちています。で、過去を振り返って考えてみると、どうやら通勤、通学時間が長いときほど良く本を読んでいたようです。1冊数百円の出費で、苦痛の電車通勤の時間が、素晴らしい感動や知的好奇心を満足させる時間へと変化するのです。そんな理由もあり、良く読んでいました。 今は、自分の家で仕事をしているため、通勤時間はほぼ0分です。そのせいで、残念ながら読書のペースは著しく落ちてしまいました。単純に考えると、通勤時間の分を読書時間に回せば、もっと読めるような気はするのですが…。 さて、そんな小説をテーマにしたひらのあゆ氏の4コマまんが「迷宮書架」を紹介したいと思います。これは、単発の4コマでして毎回毎回出てくる登場人物や時代背景などが異なります。小説の内容をモチーフにしていたと思えば、逆に小説の読み手が主人公だったりします。162ページのあとがきに分かりやすい説明がありましたので、引用しますと、 収録されている4コマは、扱っている小説ごとにジャンルわけされています。が、続けて読んでいっても単発4コマなため、共通項がありません。そのため、1つ1つじっくりと読んでいかないと今ひとつ理解しにくいと思います。特に、どんな小説をテーマにしているんだ、と予想しながら読む必要があるでしょう。 なお、現在でも細々と連載が続いているらしいので、ひょっとすると2巻もそのうちでるかもしれません。ただ、この1巻に掲載されている4コマは9年分の連載ということで、次にでるのは早くても9年後ということになると思いますが。ひらのあゆ氏の初期の4コマを読むことができるというので、ファンの方は是非一読してみてくださいね。 蛇足です。純文学が好きな私ですが、宮沢賢治の小説は理解できません。頭が固いのかも。 |
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| 2003年4月16日(水) | |
| タイトル | 北斗の拳 |
| 著者名 | 原哲夫、武論尊 |
| 巻数 | 全27巻(ジャンプコミックス) |
| 出版社 | 集英社 |
| 発行年 | 1984〜1989年 |
| ジャンル | 近未来バイオレンスアクション |
| 評価 | ★★★ :「強敵」と書いて「とも」と読む方へ。 |
| ストーリー | |
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時は、199x年。世界は核兵器により、壊滅的な打撃を受けていた。人類はそんな中でも生きながらえた。しかし、そこは暴力と狂気が支配する世界だった…。 |
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| コメント | |
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何事にも潮時というものがあります。まんがでも、だらだら連載を続けず終了しておけば、名作として残ったのにと悔やまれる作品があります。 今回は、そんな悔やまれる作品、原哲夫氏、武論尊氏の「北斗の拳」を紹介したいと思います。なお、知っている方も多いと思いますが、原作者の武論尊氏は史村翔氏と同一人物です。これは有名ですね。 さて、この「北斗の拳」ですが、ラオウが倒されたところで終われば文句なく名作だったでしょう。が、残念ながら連載を続けてしまったために、段々と面白さが薄れてしまいました。非常に残念です。しかも、打ち切りで終わったらしく、ストーリーが尻切れとんぼになってしまいました。 週間少年ジャンプは特にこの傾向が強いのですが、あまりにもその作品に人気がでると、作者が終わらせたくても編集サイドでそれを受け付けてくれないようです。そして、人気がなくなると容赦なく打ちきられるという、まさに人気商売ですね。ただ、ラオウが倒された後の蛇足的な話を考慮したとしても一世を風靡した作品であることには間違いないでしょう。 読んだことのない人は是非読んでもらいたいですし、読んだことある人はもう一度読み直して当時を懐かしんでもらいたいですね。なお、評価に関しては★3つとしました。ラオウが倒された所で完結していれば★4つをつけたんですけど…。 |
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| 2003年4月18日(金) | |
| タイトル | おたんこナース |
| 著者名 | 佐々木倫子 |
| 巻数 | 全6巻(SPIRITS HEALTH CARE COMICS) |
| 出版社 | 小学館 |
| 発行年 | 1995〜1998年 |
| ジャンル | ナースもの |
| 評価 | ★★★ :ちょっとまじめなナースものを読みたい方へ。 |
| ストーリー | |
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似鳥ユキエ(21歳)は、新米ナースである。まだまだ右も左も分からず、先輩達に叱責されることが多い。今日も様々な患者に囲まれながら、一人前になるためがんばるのだった…。 |
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| コメント | |
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私は、日本のTVドラマはあまり好きではありません。そのため、見ることはほとんどありませんでした。しかし、今回はTVドラマの「動物のお医者さん」をちょこっとだけ見てみました。というのも、チョビ役の犬がまんがに出てくるチョビとそっくりだと聞いていたからです。 で、感想はと言いますと、 そんなわけで、今回は佐々木倫子氏の「おたんこナース」を紹介したいと思います。本当は「動物のお医者さん」を紹介すれば流れとして一番良いのですが、もうすでに紹介していますので…。 さて、佐々木倫子氏のまんがの特徴は2種類の人間が登場することにあります。それは、理不尽で我がままを言い他人を振り回す人間と、それに逆らえない人間です。「動物のお医者さん」では、漆原教授が前者に、後者はハムテルを始めとする研究室の人達が該当します。現在連載している「Heaven?」では、前者がオーナーに、後者は伊賀を始めとするお店のスタッフが該当します。 ところが、この「おたんこナース」ではそういったはっきりした人間関係がありません。主人公の似鳥ユキエは、そのストーリーごとに前者だったり後者だったりと立場が入れ替わります。で、その相手というのは、そのストーリーごとに登場する患者さん達です。その患者さんによって、似鳥ユキエの立場が変わる、といったことになります。 この「おたんこナース」では、佐々木倫子氏が白泉社から小学館に移っての初の作品ということで、かなり計算してストーリーを組み立てている傾向が見受けられます。そのため、本来は固定される筈の人間関係の位置が、固定されずに浮動してしまった、ということでしょうか。また、ストーリーごとに新たな登場人物(患者)が登場してくるということで、人間関係を固定しにくかったのかもしれません。 そのため、この作品を読んでいて、展開が窮屈な感じがしました。多分、キャラクターが自由に動かなかったため、佐々木倫子氏は描くのに苦労したのではないかと推測されます。現在連載中の「Heaven?」の方が自由に描いているように見受けられます。そういう意味では、この「おたんこナース」は、佐々木倫子氏の真骨頂の作品とは言えないでしょう。 ただ、これらのことは昔からの佐々木倫子氏の作品を読んでいた方のみに感じられる事柄であり、単体の作品として「おたんこナース」を読んだ場合には、悪い作品ではないと思います。ので、興味のある方は読んでみると良いでしょう。 蛇足ですが、最近では「看護婦」ではなく「看護師」という呼び名に変わったようですね。 |
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| 2003年4月21日(月) | |
| タイトル | KUNIE−パンゲアの娘− |
| 著者名 | ゆうきまさみ |
| 巻数 | 全5巻(少年サンデーコミックス) |
| 出版社 | 小学館 |
| 発行年 | 2001〜2002年 |
| ジャンル | 現代が舞台のファンタジー |
| 評価 | ★★★ :肩の力を抜いて、まんがを読みたいときに。 |
| ストーリー | |
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日向陽は、平凡な生活を送る小学生。ところがある日、陽のお嫁さんになるためカラバオからクニエがやって来た。この日から、陽の生活は錯綜するのであった…。 |
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最近の建物には、エアコンのダクト用の穴がすでに壁にある場合がほとんどだと思います。このダクト用の穴というのは非常に便利でして、我が家ではダクトのみならず様々なものを通しています。 何を通しているのかを書く前に、まず私の部屋のエアコンの状況を説明したいと思います。一般的には、エアコン用の穴は外に向かってあいていると思います。が、私の部屋のは隣の部屋に向かってあいています。で、さらに隣の部屋から外に向かって穴があいているということで、エアコンのダクトは隣の部屋を経由する形で外にある室外機につながっています。 なんでこういう風になっているかというと、私の部屋の外には室外機を置くスペースがなく、となりの部屋のベランダに私の部屋のエアコンの室外機が据え付けられているのです。そのため、この様に隣りの部屋を経由するようにエアコンのダクトが通っているわけです。 さて、この壁にあいている穴ですが、私はエアコンのダクト以外にも以下のようなものを通しており、一般家庭よりかなりこの穴を活用しています。 今のところはこれだけですが、今後は光ファイバーとかを通したいですね。 ということで、そんな穴(洞窟)つながりということで、ゆうきまさみ氏の「KUNIE−パンゲアの娘−」を紹介したいと思います。 この作品は、長期連載だった「じゃじゃ馬グルーミン★Up!」の後に連載されました。長期連載の後ということなのか、かなり肩の力を抜いた感じの作品に仕上がっています。ゆうきまさみ氏本人は、描いていて楽しいんだろうな、という感じが伝わってきます。が、出来としては可もなく不可もなくといったところでしょうか。今ひとつ、何を描きたかったのかはっきりしません。まぁ、この「KUNIE−パンゲアの娘−」はあまり深く考えずに、気軽に読むのが良いのかもしれませんね。 ところで、クニエを始めとするカラバオの人たちの日本語は何故か名古屋弁だったりします。同居人が名古屋生まれの名古屋育ちなので、作中に使われている名古屋弁が正しいかどうか確認してもらいました。結果、どうやら正しく使われているようです。 なお、同居人が言うには、まんがの中で名古屋弁が使われる場合は、名古屋を馬鹿にしている場合が多いと憤慨していました。もちろん、この「KUNIE−パンゲアの娘−」はそんなことありません。ぱっと思いつくまんがで名古屋弁が登場するものとものと言うと鳥山明氏の「Dr.スランプ」、故みず谷なおき氏の「人類ネコ科」、清水洋三氏と家田荘子氏の「AB・フリャー」あたりですね。確かに、「AB・フリャー」は名古屋をおちょくっている作品と言えるかもしれませんね。 ところで、「KUNIE−パンゲアの娘−」の中に登場するパフを見て、「ドラえもん」の「のび太の恐竜」に登場するピー助を連想したのは私だけではないと思いますが、どうでしょう? |
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| 2003年4月23日(水) | |
| タイトル | オールナイトライブ |
| 著者名 | 鈴木みそ |
| 巻数 | 全6巻(アスキーコミックス、アスペクトコミックス、ビームコミックス) |
| 出版社 | アスキー、アスペクト、エンターブレイン |
| 発行年 | 1996〜2002年 |
| ジャンル | レポートまんが? |
| 評価 | ★★★ :自分の視点や許容量を広げたい方へ。 |
| ストーリー | |
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時にはレポートまんが、時にはエッセーまんが、時には実験まんが、などなどと鈴木みそ氏の自由な発想の元に描かれるノンジャンルまんが。 |
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ご存知の方も多いと思いますが、松下が読書用端末Σブックというものを発売するようです。これは、言ってみれば電子書籍の新たな形態です。ということで、現在発表されている情報を元に色々とチェックしてみたいと思います。なお、今回は個人的に興味があることもあって、かなり長文です。気合いを入れて読んで下さいね。なお、事前に上記のリンク先を読んでおくことをお勧めします。 実は、この読書用端末というのはかなり前から開発、研究されていました。しかし、ノートパソコンの高性能化とともにその必要性がなくなり、開発が中止になったと聞いていました。どうやら、そのまま続けられていたんですね。 私の知っている情報は、みなさんが知り得る情報と同じですが、この端末についてちょっと予想してみましょう。180dpi相当ということで、表示デバイスとしては結構がんばっていると思います。まぁ、その変わり画面サイズ自体が小さいですが。 記憶型液晶で、電源は画面の表示を切り替えるときだけ使用するとのこと。これは、非常に本の表示に向いていますね。その変わり懸念される事項が2つあります。 1つ目は、液晶自体が見にくいということ。いわゆるバックライトを使わない反射型液晶などは(ゲームボーイアドバンスなど)は、十分に明るいところでないと見にくいという欠点があります。多分、コントラスト比を考えると、一般的な本よりも見にくいと思われます。 2つ目に、画面の書き換え表示に一般的な液晶より時間がかかると予想されます。ただ、本のページをめくるのと同程度の時間でしょうから、普通に読んでいく分には問題ないと思います。ただし、特定の話を読みたいと、ページを連続してめくっていくときにはその遅さにいらつく可能性はありますね。 さて、これはまんがに限らず、小説や雑誌の電子化も狙っています。では、具体的にどこを狙っているのでしょうか。ここで、まず最初に発売される端末の画面の色に注目してみたいと思います。青色が使われています。自分の手元にある本やコミックのページをめくってみて下さい。カラー印刷でない限り、十中八九、黒のインクが使われているはずです。青色のインクは使われていません。青色のインクが使われているものというと、いわゆるまんが雑誌になります。 つまり、この端末のメインターゲットは、読み捨てられるまんが雑誌にあると推測されます。たしかに、電子化のメリットは編集から読者の手に届くことが早いことが挙げられます。つまり、時間の制約がある雑誌にはうってつけというわけです。なにせ、印刷の時間を考慮しなくて済むんですから。 さらに、このデータの保存のことを考えてもターゲットが雑誌であることが分かります。端末の紹介を見ると、SDカードで保存することができると書いています。しかも、著作権保護機能を搭載している、と。この保護機能がどのようなものかは分かりませんが、多分DVDなどと同様にパソコンにデータをコピーすることはできないでしょう。ということは、全ての作品を保存するのは、SDカードでないと駄目ということになります。 SDカードは当然ユーザが買うことになるでしょう。仮にコミックを買って、そのデータを半永久的に保存しようとすると、SDカードをその分購入しなくてはいけなくなるわけです。これは、あきらかに紙で印刷されているコミックや本を買うより高くつくことになります。小説なら文字データでそんなにデータ量は多くないため、あまり気にならないかもしれませんが、まんがの場合は絵のデータであるため、データ量が飛躍的に多くなります。 では、どうするのか。雑誌の場合、大部分の人が読み終わったら捨てると思います。つまり、消去されることが前提で配信されるデータということは、雑誌や新聞がうってつけなわけです。もちろん、雑誌でもずっととっておく人もいるでしょう。残念ながらそういう人は多数派でないため、切り捨てられた状態となっています。 ライセンスの販売情報を見ると、買い取りやレンタル、売り切り、期間限定など選べるようで、雑誌などの配信には期間限定が採用されると予想されます。 さて、普及するかどうかです。まず肝心なのはどのような出版社が参加して、どのような作品を配信するのか、そのラインナップにかかっていると言っても過言ではありません。例えば、「ヒカルの碁」や「バガボンド」などがこれでしか配信しない、とかいうことになればかなり普及するでしょう。私なら、端末を絶対に買いますね(笑) ただ、ここには出版社のジレンマがあります。普及させるには、この端末専用の人気作品を配信しないといけません。でも、せっかく売れる作品も、これだけの配信にすると売れ行きが著しく悪くなる可能性があります。そういったジレンマを出版社は抱えるわけです。今後、各々の出版社がどのような戦略を立ててくるのか注目していきたいですね。 次に、現時点で発表されている配信方法に注目してみたいと思います。結論からいうとこの現在行おうとしている配信方法では普及は難しいと言えるでしょう。セキュリティの関係上、専用のダウンロードBOX端末を大手書店に設置する、というのは理解できます。しかし、これはあくまでも配信側の都合です。大体、書店側も設置するのにいやがるでしょうね。ダウンロードBOX端末において、ユーザが作品を検索し、お金を払い、SDに書き込む、という作業に1人1作品で早くても3分かかるとします。ということは、最大で1時間にのべ20人しか売れないわけです。並んで待っている人はいらいらしますね。はっきりいってこれでは、専用回線代(インターネット経由?)と電気代がギリギリペイするかどうかではないでしょうか。 そのため本気で普及させる気があるなら、ユーザの利便性を考え、自分の家のパソコンでダウンロードできるのがベストです。もちろん、現在ある電子書籍配信サイトからもΣブック用に配信するとありますが、それは今配信しているコンテンツをΣブックに対応したデータ形式で配信できるようにする、ということに過ぎないような気がします。 ダウンロードボックスは様々な出版社の作品を取り扱えると予想されますので、それと同等の作品群を自宅でダウンロードできるのがベストです。若干端末作成にコストはかかるかもしれませんが、USB経由で読書端末とPCを繋げ、直接端末のSDカードに書き込むようにすれば良いと思います。いわゆる読書端末がPCからみて1ドライブの1つになる、ということです。そして、専用ソフトウェアでダウンロードならびに書き込みを行うわけです。これなら、ダウンロードBOX端末でSDカードに書き込むことに等しいので、著作権保護機能も働かせることが可能でしょう。 こうすれば、例えば新聞なんかの配信も朝出かける前にダウンロードして、それを持って電車に乗る、といったことが可能になります。是非とも、将来的にはそうするべきですね。 私は紙というデバイスが好きなので、コミックが電子化されるのはどちらかというと反対な立場にいます。そのため上記のように否定的な意見になってしまいました。が、この端末で行おうとしていることはかなり意欲的だと感じています。 個人的には絶版になった作品などを配信してくれると大変ありがたいですね。欲しくても、もう手に入らない作品とかもあるわけですから。そういう意味ではかなり期待しています。また、印刷代、運送代、返品処理を行う必要がなくなるため、まんがの値段も下がってくれることを期待しますが、出版社側も新規にIT機器を投資しなくてはいけないということで難しいかもしれません。せめて、SDカードの代金まで含めて、いまと同じ価格帯に抑えて欲しいものです。 ということで、今回は1998年と早い段階でこの端末について取材をしていた鈴木みそ氏の「オールナイトライブ」を紹介したいと思います。ちなみに、私はこの端末のことを知ったのは、この「オールナイトライブ」の第3巻の「電子ブックのあけぼの<前後編>」においてです。 さて、この「オールナイトライブ」ですが、中身は様々な内容が詰め込まれており、カテゴリ分けするには難しいまんがです。しいて言えば、レポートまんがかエッセーまんがといったところですね。レポートまんがの時もあれば、鈴木みそ氏の自由な発想による実験的なまんがのときもあり、変化に富んでいます。ただし、ファミ通で連載していた「おとなのしくみ」でも同傾向が見られたのですが、明らかにネタが無く、お茶を濁しているような話も含まれています。各々の話の内容は、その発想力にかなりメリハリがあると言えるでしょう。 実験的まんがやエッセーまんがには、ある現象や事柄、社会に対して独自の解釈や皮肉などが盛り込まれており、その視点のユニークさには感心させられます。皮肉と分かっていても、思わず納得してしまうことも度々です。全般的に、あまり品が良くなくブラックユーモア的な部分があるため、人によっては毛嫌いしてしまうかもしれませんね。ただ、鈴木みそ氏のユニークな発想や着眼点は一見の価値があると思いますので、機会があったら読んでみては如何でしょう。 |
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| 2003年4月25日(金) | |
| タイトル | よしえサンち |
| 著者名 | 須賀原洋行 |
| 巻数 | 全3巻(ワイドKCモーニング) |
| 出版社 | 講談社 |
| 発行年 | 2002〜2003年 |
| ジャンル | 日記まんが |
| 評価 | ★★★ :日記まんがが好きな方へ。 |
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ちょっとおとぼけな妻よしえサンと、理屈っぽい夫須賀原洋行氏、そしてその子ども達を中心とした名古屋での家族生活実録まんが。 |
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連載雑誌でのアンケートの人気と、その作品が単行本になったときの売り上げは、通常比例関係にあります。そのため、編集部はアンケートの人気が悪い場合に、その作品を打ち切りにします。程度差はあれ、これはどこの編集部でも同じことでしょう。このアンケート人気による作品選別を特化したのが、みなさんもご存知の通り集英社の週間少年ジャンプです。逆に、この姿勢の反対側にあるのが青林堂の「ガロ」ですね。 ただし、まれにアンケートの人気と単行本の売れ行きが比例関係にない作品があります。こういった場合、編集部は難しい判断を迫られることになります。 なお、3)の場合にはそのまま作品が終わってしまう場合もありますが、他の出版社に移動してさらに連載を続ける、といった場合もあります。個人的には、雑誌の売り上げもさることながら、単行本の売り上げも馬鹿にできないと思うので、こういった作品はそのまま連載を続けてもらいたいものだと考えています。まぁ、最近は出版不況とも言われており、何かと編集部側も大変なんだとは思いますが…。 今回は、上にあげた選択肢の全てのパターンを網羅した作品、須賀原洋行氏の「よしえサンち」を紹介したいと思います。 元々、この作品の前作である「よしえサン」は講談社の「モーニングパーティー増刊」で連載が始まりました。が、休刊になってしまったため、そのまま「アフタヌーン」に移り連載を続けていました。 アフタヌーンで連載を続けていたのですが、読者層の変化によりアンケート結果が低迷していました。(1)に相当) なんとか8巻までは連載していたのですが、雑誌の読者層と作品の読者層を一致させようと、タイトルを「よしえサンち」に変更し、「アフタヌーン」から「モーニング」に移り連載されることになりました。(2)に相当) 単行本こそ売れ行きは良いものの、相変わらずアンケートの人気がありません。そして、残念ながら打ち切りが決まってしまいました。(3)に相当) ただ、不幸中の幸いと言いますか、この続きを竹書房の「本当にあった愉快な話」において連載が継続されるということです。ファンの1人として一安心というところです。 まぁ、私のように雑誌を買わず、単行本だけ買っているような人間がいるため、このような弊害が発生したのかもしれません。ただ最終的には、単行本を買うことで作者と出版社側には還元していると思いますので、そこら辺は容赦してもらうことにしましょう。 さて、内容はと言いますと須賀原家の実録日記4コマといったところでしょうか。前作の「よしえサン」では、4コマは少なかったのですが、今回は4コマがメインとなっています。多少の脚色があるものの、日記まんがというのは当たりはずれがないため、かなり楽しめる内容となっています。「よしえサン」の頃から考えると、結婚当初から、現在の子どもが3人できるまでと、ほぼリアルタイムで進んでいくため、自分の生活と照らし合わせながら楽しむことができます。ある意味この作品は作者の家族のプライバシーを切り売りして、成り立っていると言えますね。 日記まんがが好きな方、家族まんがが好きな方、双方ともお勧めしますよ。特に、須賀原洋行氏と同世代の方や、自分の子どもが須賀原洋行氏と同じ年代の方には強くお勧めします。 |
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| 2003年4月28日(月) | |
| タイトル | 獣王星 |
| 著者名 | 樹なつみ |
| 巻数 | 全5巻(ジェッツコミックス) |
| 出版社 | 白泉社 |
| 発行年 | 1994〜2003年 |
| ジャンル | SF |
| 評価 | ★★★★ :読み応えのあるSFを求めている方へ。 |
| ストーリー | |
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西暦2436年、特権階級のコロニーに住んでいた11歳のトール。ある日、弟のラーイと共に帰宅すると両親が殺されており、連邦軍の特殊部隊に襲われ地獄のような環境の死刑星キマエラにラーイと共におとされることになった。復讐を心に誓い、懸命に生き延びようとするトールだったが…。 |
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みなさんは、まんが家のサインというものを持っていますか? 本屋さんなどで行われるサイン会をこまめにチェックしている方や、雑誌などの懸賞にあるサインを応募している方などは様々なまんが家のサインを持っているかもしれませんね。 私は、残念ながらこまめな性格ではないため、サイン会に行ったり、懸賞に応募したりというような事は一切していません。ので、サインはほとんど持っていません。では、1つも持っていないかというとそうではなく、唯一、樹なつみ氏のサインだけ持っています。私の母親の知り合いが、樹なつみ氏の姉だったか、妹だったとかで、お願いしてサインを頂きました。 ちなみに、サインしてもらったのは色紙ではなく、新たに樹なつみ氏の「獣王星」のコミックを買って、それにサインしてもらいました。今でも私の宝物です。 ということで、今回は樹なつみ氏の「獣王星」を紹介したいと思います。ようやく完結しましたね。ご存知の方も多いかと思いますが、この「獣王星」はなかなかコミックが発売されませんでした。というのも、同じ時期に「八雲立つ」が連載されており、こちらの連載が優先されていたために、物語が完結するのに10年近い年月が経ってしまいました。 さて、内容はと言いますと非常に綿密に計算して物語を展開させている、という感じがします。次から次へと新しい真実が発覚し、以前知った真実がひっくり返る、という飽きさせない展開です。買ってきたばかりの最終巻を読み終えたあと、このレビューのために再度1巻から読み直してみました。そしたら、当初読んだときはそんなに重要と思っていなかったセリフなどに、様々な伏線が張り巡らしてあるのに気付きました。なかなか芸が細かいですね。ただ、一部で「重犯罪」→「銃犯罪」などのような誤字がありますが、まぁ、そこら辺はご愛敬、と言ったところしょうか。 なお、今回の5巻ではエピソードをより深くするために、書き下ろしを20ページも補填しているとのことです。コミックス派の私は、それがどの部分か分からないのですが、雑誌でしか読まれていない方は、是非ともコミックスも読むことをお勧めします。雑誌で読む物より、より充実したものになると思いますよ。ストーリー重視のSFが読みたい方には是非ともお勧めします。 なお、樹なつみ氏のSFというと真っ先に「OZ」を思い浮かべる方も多いと思いますが、個人的には「OZ」よりも「獣王星」の方が好きだったりします。 |
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| 2003年4月30日(水) | |
| タイトル | H2 |
| 著者名 | あだち充 |
| 巻数 | 全34巻(少年サンデーコミックス) |
| 出版社 | 小学館 |
| 発行年 | 1992〜2000年 |
| ジャンル | ラブコメ野球まんが |
| 評価 | ★★ :暇つぶしには良いかも。 |
| ストーリー | |
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中学時代の黄金バッテリーだった国見比呂と野田敦は、野球で身体を壊したため、野球部のない千川高校に進学した。ところが、それは医師の誤診と分かり、再び野球をするこを決心する。しかし、校長の反対で野球部を作ることができないのだった…。 |
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GWに母親のいる神戸に帰省してきました。私は、年末年始やGW、お盆など、お墓参りも兼ねて帰省しているため、比較的コンスタントに母親に会っています。そのため、母親に会っても、特に変化というものは感じられませんでした。今までは。 今回、帰省するとちょっとびっくりするぐらいの変化がありました。それは、何かというと、母親がかなりのトラキチ(阪神タイガースファン)になっていたということです。私の母は元々巨人ファン、正確にいうなら現役時代からの長嶋ファンでした。ところが、長嶋が巨人の監督を辞めてから、母親も巨人ファンを辞めてしまいました。で、関西に住んでいるということも影響しているのでしょうか、めっきりと阪神ファンになっていました。 GW中に、とあるホテルで母親と一緒に外食をしたときのことです。そのホテルのロビーではテレビで甲子園の阪神−巨人戦が放送されていました。レストランで食事を終えた時点で、まだ7回の裏でした。そこで私の母は、ここで試合終了まで見たいと主張しました。特に反対する理由もなかった私は、その主張を受け入れ最後まで見ることにしました。が、私はあまり野球に興味がないので、試合終了までの30分ほど自販機で飲み物を買うついでにぶらぶらと散歩していました。 散歩から帰ってくると、ロビーでは私の母親以外にも5〜6人の人達がテレビを囲んでいました。この時は阪神が快勝したため、周りの人たちは選手インタビューを食い入るように見て、なかなかテレビから離れませんでした。みんなきっと阪神ファンなんですね。 この時は阪神が快勝したということもあり、すっかり興奮した母は、帰り道で明日に行われる甲子園の巨人−阪神戦が見たいと言いだしました。そこで、帰り道にローソンに寄ってチケットを探したのですが、さすがに巨人−阪神戦のチケットはありませんでした。それにしても、母とは長いつき合いですが、ここまでの野球好きだったとは今日の今日まで知りませんでした。人間とは奥が深いものですね。 ということで、今回は野球つながりであだち充氏の「H2」を紹介したいと思います。これは、ご存知の方も多いと思いますが、現時点でのあだち充氏の一番長い作品となります。 ただ、残念ながら特徴は、この長さだけです。ほとんど惰性だけで描かれたような内容で、評価に値するようなものは特にありません。確かに読んでいるときはそれなりに楽しめますが、それだけです。展開も遅く、たかだかこれだけのストーリーにこんなにも巻数を費やしたのか、というのが率直な感想です。 テクニックだけでこなした内容であり、良くも悪くも単なるエンターテイメント作品です。それ以上でもそれ以下でもありません。反面、暇つぶしに読むには最適の作品だとは思います。連休中にすることが無く、ボーっとしながらまんがを読みときには、最適なタイトルだと思います。 なお、私は野球にあまり興味はありませんが、仕事時間が自由なことを特権にリアルタイムでマリナーズ戦やヤンキース戦を見ていたりします。松井やイチローも好きなのですが、ちょっと地味な長谷川投手も結構好きだったりします。 |
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