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地震雲モデル

 地震雲と言われている雲の発生パターン(放射状雲、等間隔で並ぶ筋状雲、規則正しく埋め尽くす鱗雲など)に類似した現象は、自然界にも存在します。ここでは、地震雲?発生にヒントを与えるような物理現象の例を2つ見てみましょう(あくまで類似した物理現象の例)。地震雲?発生のモデルについては、今後様々な分析と数値解析などを経て、確度が高いと判断した時点で公表いたします。

 

(1)強磁場中に水や木、プラスチックなどの反磁性物質を置けば重力に逆らってそれらを浮上させる事ができます。いわゆる磁気浮上です。リンゴやカエルなどの磁気浮上の例も有名。現在では、反磁性物質のみならず常磁性物質の浮上実験も盛んに行われていますが、これら磁気浮上の実験でも、磁場中に複数の反磁性粒子を置く場合、それら粒子の分布にも幾通りかのパターンが発現する事が知られています(図参照)。

 

【ケース1】粒子の分布面に対して平行に磁場が存在する時、近接する粒子間には直線状に連結するような引力が生じる。

【ケース2】粒子の分布面に対して直角に磁場が存在する時、粒子間には相互に反発する斥力が生じる。

ケース1の場合は、丁度筋雲のような分布になり、ケース2の場合は放射状に規則的に拡がる鱗雲のような分布になります。

空気中の水分子も反磁性物質であり、磁場中に置かれれば磁化される為に同様の傾向を示します。但し、一般に磁気浮上では10T(テスラ)程度以上の強磁場が必要であり、水の磁化率も低いことから、10Tの磁場であっても重力の30%程度の磁気力しか発生できません。ただ、磁気浮上が目的でなければ、比較的小さな磁場でも粒子の分布に影響は出ます。

 

(2)電場中に複数の分極した粒子(水分子など)が存在すると、近接した粒子間には引力が働き、粒子をじゅず球状に電場方向に配列させるような引力が働きます。一般に、このような引力は「じゅず玉形成力」と呼ばれており、エアロゾル粒子の粗大化や細胞操作などでも広く応用されています。現象としては(1)の磁場中のケースと同じ傾向を示し、筋状、鱗状の粒子分布となります。

【ケース1】粒子の分布面に対して平行に電場が存在する時、近接する粒子間には直線状に連結するような引力が生じる。

【ケース2】粒子の分布面に対して直角に電場が存在する時、粒子間には相互に反発する斥力が生じる。

 

 

磁場・電場いずれの場合でも、同様の現象が現れます。