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「慣性の法則とは、静止している物質はいつまでも静止し、等速 運動をしている物質はいつまでも等速運動しているという法則」 である なるほど、その通りである。非の打ち所もない。これだけだと 完璧に正しいと思われる。地上においては、等速運動している 物質もいつかは抵抗を受け静止してしまう。しかし、この物質を 宇宙に持っていくとそうはならない。何故なら、空気抵抗など、 あらゆる抵抗が存在しないから、いつまでも 動いている。法則というものは宇宙に持っていくと、話が簡単に なるのである。 しかし、よーく考えてみると、やはり何かおかしい。静止している物質は いつまでも静止している、という現象は何らおかしいことはないのだが、 等速運動をしている物質はいつまでも等速運動しているという見解が おかしいのである。初めから動いている物質などこの世に存在しない。 あらゆる物質は力を受けることによって動き出すのである。 一旦動き出した物質を静止させるには、やはり力がいる。静止している 物質を動かすのにもやはり力がいる。静止させる力と動かす力の 大きさは全く同じでも方向は全くの逆である。静止している物質を動かす にはプラスの力がいるとすれば、動いている物質を静止させるには マイナスの力がいるのである。こういうふうにまともに考えていくと、 「慣性の法則とは、静止している物質はいつまでも静止し、等速運動を している物質はいつまでも等速運動しているという法則」 である という定義は間違いではないにしても物理の法則の言葉、定義としては 言葉足らずではないか、という気がしてくる。 「慣性の法則とは、静止している物質はいつまでも静止し、 一旦力を受けた物質はいつまでも等速運動するという法則」 である と、こういうふうに改めるべきである。つまり、今までの慣性の法則の 定義は間違っていた。ということになる。こういうふうに改めることに よって、エネルギー保存の法則や、原因と結果の法則もなんら無理なく 獲りこめることになるのである。 静止している物質が力を受ける。この物質は力を受けるが放出はしない。 つまり、エネルギーを保存するのである。この保存されたエネルギーに よって、物質は永久運動を繰り返すのである。 さらに、物質は動くという、この動く原因は外部からエネルギーを貰ったから であり、結果として動くということである。これで原因と結果の法則とも 合致するのである。今までの慣性の法則では、エネルギー保存の法則や、 原因と結果の法則も全く説明できなかったが、新慣性の法則はそれらの 欠点を何の苦も無く修正してしまうのである。 物理の法則は簡潔で、しかも的確でなければならない。しかし、慣性の 法則の定義は簡潔過ぎて的確さに欠けているのである。これでは 間違っていたとしか言いようがないのである。 |