寧静さんとの写真

人気女優 寧静を訪ねて
『哀恋花火』
 寧静 中国の人気女優 そのエキゾチックな容貌で映画『哀恋花火』『太陽の少年』など話題作に出演する。その後相次いで主演作が上映され、今は中国映画界のトップアイドルになっている。

 そんな彼女とこのごろ、北京に帰るたびにどこかで顔をあわせる。時にはナイトスポットで、時にはオフィスビルの事務所で、撮影の現場でいきなり偶然に会ったことも何回かある。そもそも、知人の映画カメラマン顧長衛さん(93年『さらばわが愛』で米アカデミー最優秀撮影候補)と会う機会が多いのだが、そこに彼女もよく現われるのがひとつの縁だったかもしれない。

 顧さんは豪腕のカメラマンとして中国の映画界にその名を知らない人はいないと言われている。が、私は長らく中国映画については無知の状態に近かったせいか、最初、顧さんのこともそんなに有名とは知らなかった。寧静さんの名前も、正直に言って最初に聞いた時にはぴんとこなかった。

 勿論、そんなことを彼女に面と向かって言うほど野暮ではない。何年か前に彼女が主演した『哀恋花火』を東京で見たのを覚えていたので、まずこの話を出すことにした。

寧さんはいたずらっぽい笑みを浮かべながら…

「日本語のタイトルは何ですって、哀恋花火?けっこうおもしろいわね」

 彼女は私の話を聞いて、意外にも驚いたような顔をした。映画の日本語タイトルをはじめて耳にしたのだろうか?彼女は逆に私に聞いてきた「日本語のタイトルは本当にしらなかったわ。でも、中国語のタイトルはちゃんと知っているのよ。貴方も知ってる?」  残念ながら私は知らなかった。質問に答えられそうもない私の顔を見て、寧さんは教えてくれた。

「耳触りは悪いけど、『炮打双灯児』というんですよ。それにしても、わたしも知らない『哀恋花火』と貴方もわからない『炮打双灯児』、どっちもどっちで、なんか可笑しくて楽しいわね。今度はいつ日本に戻るの?」

「明日ですよ」私は、彼女にひとつだけ約束するつもりで言った。「では、日本で『哀恋花火』のビデオを手に入れて貴女に差上げましょう」

 寧さんはいたずらっぽい笑みを浮かべながら、私にもその映画『炮打双灯児』のDVDをプレゼントすると言って、声高く嬉しそうに笑った。



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