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余秋雨を訪ねて 「旅先の上海」 私は、以前NHK衛星放送の三峡特集番組をみたことがある。そこに、出演していた中国人の学者は、上海戯曲学院の学長である余秋雨さんだった。 ![]() 「上海としての上海があると思うけど、そう思いますか?」私は余秋雨に率直な意見を求めた。 「さあ、上海としての上海は、あまりないだろうね。この町はかならず何か外のものを混入して、生きている町なんだよ。私も一年のうち、ほとんどを安徽省や広東省で過ごしていて、上海にはわずかの時間しかいないんだよ。江南はこの私にあっているのか、私は旅先でそれを追い求めるのか、自分でもよくわからないけど、ただ肌にあう風土というのが上海を含む長江文明と言えるだろうね。旅先の上海はどんなイメージが浮かぶんだろうね。それは、きっと旅人に豊かな感性を与えてくれるものにちがいないだろう。これは私より、毛君のほうがきっと理解できるんじゃないかね」 ![]() < < B a c k |